インスティゲイターズ 強盗ふたりとセラピスト

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映画レビュー

4.0行間に滲む笑いとペーソス、そして配役が魅力的な"我が街"映画

2024年9月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

楽しい

人生にドン詰まった元海兵隊員とアルコール依存症で前科のある男が悪徳市長の金庫から大金を盗み出す仕事を依頼される。端からうまく行きそうには思えない計画は、案の定、ことごとく思惑が外れまくり。でも、神様は運に見放された男たちに救いの手を差し伸べる。何しろ、2人にはやばい仕事を請け負うに足る切実な理由があるのだ。

舞台はマサチューセッツ州ボストン。この街近辺で生まれ育ったマット・デイモンとケイシー・アフレックが主役を演じ、同じく、ケイシーの兄、ベン・アフレックがプロデュースする"我が街"映画の中でも、展開の早さと行間に滲む笑いとペーソスが抜群の本作。今回の殊勲賞は脚本も担当するケイシーに贈呈したい。

それと配役。2人に仕事を依頼するコンビにマイケル・スタールバーグとアルフレッド・モリーナ、悪徳市長にロン・パールマン、市長が放つ刺客にビング・レイムス、そして、騒動に巻き込まれるセラピストにホン・チャウ。もしも製作が1年遅ければ、通好みの顔を揃えたキャスティング・ディレクターには2026年からアカデミー賞に新設させるキャスティング賞を授与したいくらいだ。

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清藤秀人

4.0ドライなユーモアと右往左往する物語

2024年8月28日
PCから投稿

圧倒的に面白い!みたいな映画ではまったくないんだが、全然ヒロイックじゃない主人公たちと、愚かでカッコ悪い小悪党どもが織りなす珍騒動が、無愛想ですらある低温のトーンで描かれていく。本筋もあるんだかないんだか、寄り道したり弛緩したり。話を転がすよりも、キャラクターたちの皮肉なユーモアが漂うセリフのやりとりにこそ価値があるような作品であって、脚本も手掛けたケイシー・アフレックは『ミッドナイト・ラン』を引き合いに出していたが、ライトで軽妙な犯罪小説にも似たこのテイストはかつては映画の世界で一つのジャンルとして成立していたはずで、ケイシー&マット・デイモンコンビによる温故知新的なプロジェクトとしてかなり好印象を抱いた一本。定石をさらっと外してくるひねり具合は、ケイシーもマットも関わりの深いソダーバーグのっぽい趣きもある。

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村山章

3.5「ブーツ履く」って何かのスラング?

2024年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

仲間集めて強盗,銃撃,カーチェイス,精神分析,タフガイ,汚職政治家,爆発等々「おやくそく」オンパレードなのだが,単なるハリウッド・アクション映画に堕していないのは流石の製作陣。
安定のマット・デーモンは勿論,アフレック弟が本当にいい味出してた。
最後は,堂々とじゃないけど会いに行けてよかったね。

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ひろちゃんのカレシ

3.0原題も邦題もよく分かりません

2024年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

Apple Originai Films (Apple TV+) アメリカでの限定劇場公開有り

強盗二人とセラピスト、強盗のボス、警察、市長、消防。
それぞれの描き方が分かりにくく魅力的に思えなかった。セラピストである必要があったのか。他の敵対する組織も中途半端に思えた。二人のギャグもどうだか。

中盤のカーチェイスは良かったけど、他の見せ場は爆破は爆破しただけ、金庫は落ちただけ、作り込みが弱いからそれだけで終わり。

"Instigators"は扇動者という意味らしい。「市民や大衆の中にあって、特定のイデオロギーや政治的な意図に基づいて、突発的な大衆行動を率先して指揮したり、選挙運動で特定の政治グループに有利になるような世論形成に向けて活動したりする人。」
で、本作では誰?むずかしい。

……日本語吹替……
コビー(マット・デイモン):土田大、ローリー(ケイシー・アフレック):平田広明、リヴェラ(ホン・チャウ):森夏姫

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imaxmax

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