「大阪城つくったの誰?」まる ひろちゃんのカレシさんの映画レビュー(感想・評価)
大阪城つくったの誰?
宇宙にも団子にも見える「まる」は、優れた作品が多様に解釈できる事を思い出させるが、凡庸な鑑賞者は自分の解釈が唯一無二だと思い込んで他の鑑賞者だけでなく制作者にすらそれを押し付けようとする。また、出資者は往々にして金で創造性まで買い取ったと思い込み、あわよくば自分も名声を得たいと願う。ペットとは言い得て妙だ。
主人公はどうやら名声には無関心で自分の創作意欲が満たされれば良しとする素朴なアーティスト気質の持ち主だが、芸術表現を極めると作品自体が語り始めて作者は匿名となるらしいから、アートの王道を歩んでいるのかも知れない。
…などという事を監督が言いたい訳では無いと思うものの、「表現」というものについて色々考えるきっかけになった。
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トミーさんのコメント
2024年11月3日
コメントありがとうございます。
発掘した人は確かに偉いんでしょうが、大分儲けたでしょうね。ただ自分も小林聡美や早乙女くんの様にはなりたくないと生理的に思いましたね。
トミーさんのコメント
2024年11月3日
共感ありがとうございます。
バンクシーに対する揶揄と言うか疑念と言うか、うっすら感じましたが気の所為かもしれません。ゴッホも良く取り上げられますが、死後認められるのってどうなんですかね、せめて子孫が潤えば良いですけど。