「検察がアレだけに、冤罪説が有力に思える」マミー 矢吹 貴さんの映画レビュー(感想・評価)
検察がアレだけに、冤罪説が有力に思える
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一時期、マスコミを騒がせた和歌山毒物カレー事件も25年以上前のことなのかと、まずビックリ。
有罪の決め手は状況証拠しかなく、そのカレー見張り番中の林眞須美被告の様子を見た高校生の証言も、角度や網戸で見えづらい1階から、裁判では2階から見たことに変わっていたり、ヒ素の同定も韓国製というだけで、当時はよく流通していた物で、団地内の他の所有者の調査はしていなかったりと、う~んと思わせるものが多い。
林夫妻は数々の保険金詐欺で数億円をせしめており、その手口を夫の林健治(元シロアリ駆除業者でヒ素を所有)が嬉々とカメラの前で語るのには違和感(思わず失笑)を覚えるが、金には困っていないのに、すぐ疑われるような事件を起こすとは思えないし…
被告の子供たちは事件後、養護施設に行くなど大変な人生を送っており自殺者が出ているのも、子供は関係ないのに…と思って不憫に感じてしまう。
とにかく、必見の映画である。
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