劇場公開日 2024年8月3日

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「火の無い所に煙は立たない、ある種の未必の故意」マミー サスペンス西島さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 火の無い所に煙は立たない、ある種の未必の故意

2024年9月17日
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鑑賞方法:映画館

2024年劇場鑑賞75本目 秀作 68点

生前の事件だが、後に何かで拝見したのが微妙に記憶がある事件をドキュメンタリー映画にした解体新書

鑑賞後からレビューまで時間が経っているので定かではないので悪しからずだが、夫婦は保険金詐欺を行っていた過去がある連中なので、生かしてむしり取る思考の持ち主がその逆をするのかという道理にそぐわ無い点は理屈だけ聞くとそうとも思えるが、街の人が密かに抱える思いとしては、道理以前にはみ出た怪しく犯罪紛いなことをしていたのであれば、問答無用で疑われてもしょうがないし何も言え無いだろう

2009年に最高裁で死刑が確定した後も獄中から無実を訴えているとなると、もう16年にもなるのか

今もなお再審が棄却されているが、もしも冤罪であったらとんでもない空白の20年になってしまう

揺さぶられっ子症候群同様、日本が覆る一縷の望みをもって今もなお様々な人が動いていると思うと、当時の目撃者達の核心がない適当な物的証拠のパズル達があつまって総合してしまったある種の村八分な日本の悪しき動向には悲しくて言葉が出ない

今作をエンタメとして消化せず、当時の証言も今作の証言も間に受けずこの事実があったことだけを心に留めておこうと思う

サスペンス西島