「1998年7月に起きた「和歌山カレー毒物混入事件」。 地域の夏祭り...」マミー りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
1998年7月に起きた「和歌山カレー毒物混入事件」。 地域の夏祭り...
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1998年7月に起きた「和歌山カレー毒物混入事件」。
地域の夏祭りで提供されたカレーにヒ素が混入し、4人が死亡、数十人が重軽傷を負った事件だ。
犯人と目され、逮捕、最高裁で死刑判決がでた主婦・林眞須美は無罪を訴え続けた。
裁判で提出された「目撃証言」「科学鑑定」を再度検証し、判決は適切であったかどうか、当時の過熱したマスコミ報道の在り方に誤りはなかったのか・・・
といったところから取材がはじまるドキュメンタリー映画。
証言・証拠の再検証から「冤罪事件」とその原因を追うつもりだったはずだが、林死刑囚の夫・健治の口から、当時、事件の背景として世間から強力に非難された原因である保険金詐欺事件の全貌がアッケラカンと飛び出す。
健治が行っていた保険金詐欺事件・・・って、まんま『黒い家』やん。
『黒い家』では妻が主犯だったけれど、健治の保険金詐欺事件の主体は健治。
「楽勝やで~」などとの発言もあり、あまりの不謹慎さに取材する監督も魅了されてしまう。
結果、製作意図からドンドントとズレていき、良識とか常識の範疇からはみ出して行くという不謹慎な面白さに満ち満ちている。
良作とかからは遠いが、ケッサクといえるかも。
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