ライオン・キング ムファサのレビュー・感想・評価
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毛並
吹替版を鑑賞。
なぜなら絵に集中できると思うから。
いやまあ、とんでもない。
なんか毛並が絨毯みたいな質感で慄く。
最早、何をどうすればあんなものが描けるのか想像もつかない。CGなのかAIなのか知らんけど、どこまで進化していくのだろうか。
ファーストカットのキリンからたまげる。
実写版だっけ?と、混乱する。
動きも全く違和感なくて…ただただ茫然。
物語はムファサが王になるまでとスカーとの確執が描かれる。孫にあたるキアラに話して聞かせるスタイル。
ほおほお、ふむふむ。
なんとなく辻褄は合ってたような気がする。
さして物語に興味があったわけではない。
「絵」が見たかった。
たぶんコレはタブーなのだと思うけど、ムファサ達の食事のシーンはない。
王になった後、あの王国では何を食うんだろうかとずっと疑問だった。とてもとても矛盾を感じる。
デフォルメされたキャラの時はまだマシだった。けれど、あそこまでリアリズムを追求されたら、描かないにしろ、何を食っていくんだろうと思えてしまう。
それくらい2次元からかけ離れている。
全て描いてるんだと思うと気絶しそうになる。
“キング”に相応しき者
ディズニーアニメ実写映画の世界興収1位に君臨している“超実写・百獣の王”。
アニメ映画では(ビデオ映画として)続編が作られたが、この“超実写版”は昨今のハリウッドの流行り。
プリクエル。時を遡り、現王シンバの父で偉大な前王だったムファサの若き日を描く。
2時間ずっと過去の話ではなく、現在のパート=前作の後日譚も含まれる。
製作側は過去と現在が交錯する『ゴッドファーザーPARTII』のような構成を意識したとか。が、あちらのように両パートがバランス良く描かれるのではなく、断然過去パートの方に比重がある。まあ、本作の現在パートは導入部としては良し。
シンバとナラの娘、キアラ。お転婆で好奇心旺盛。お馴染みティモンとプンヴァが子守り役。
未来の女王だが、まだまだ雷が怖い。そんなんで父や祖父のような偉大な王になれるのか…?
案ずる事はない。話してやろう。
お話の達人、ラフィキが語り出す。
シンバの話は皆知っているが、その昔出会った名もなき一頭の子供ライオンの話…。
後に偉大な王となるムファサだが、幼き頃は王族ではなかった。
両親とサバンナを自由に生きる“平凡”なライオン。
全ての動物たちが平和に生きる理想郷=“ミレーレ”に憧れ、信じていた。
ムファサ~シンバ~キアラ。好奇心旺盛な性格は血筋。
久々の恵みの雨。しかしそれは洪水を引き起こし、飲み込まれたムファサを助けようとして両親は…。
そのままムファサは流されてしまう。
知らぬ遠い地に流れ着く。
川岸で助けを求めるムファサ。
そんなムファサを見つけ、助けたのは…
スカー…じゃなくて、タカ。
…タカって? スカーじゃないの…??
まあ、そんな勿体ぶる事もない。ムファサが川岸にしがみつき、タカが爪を立てて助けようとする。
二頭の出会いが最期となるあのシーンを彷彿させる難い演出。
タカはムファサを群れの元へ。タカは王族ライオンの王子だった。
寛容な母妃、ムファサが勝負事でタカに勝った事により群れの一員に。
が、血筋を何よりとする父王は野良のムファサを邪険にする。
兄弟が欲しかったタカ。“兄弟”が出来て大喜び。
“兄弟”とされていたが、血の繋がりはナシ。性格も陽気。
一体、彼に何があった…?
“タカ”という名も含め、本作のメインの一つである。
危険が迫る。
凶暴なホワイトライオン族と遭遇。
この時、タカが恐れから逃げ出し、母妃がピンチに。ムファサが助ける。
それがタカの負い目に…。
ムファサは群れに危険を訴える。
やがてホワイトライオン族が群れの前に現れる。
リーダーはキロス。全て支配下に収めようとする凶悪なホワイトライオン。
無慈悲な襲撃に父王たちは…。
襲撃の寸前、ムファサとタカを逃がす。
二頭が生き延びている限り、そこが“王国”。血筋が途絶える事はない。
ムファサはかつて命を助けてくれたタカの為に。
二頭の果てしなき旅が始まる…。
ここからが本作のメインと言えよう。
二頭の旅。目指す所。幻の地、ミレーレ。
旅は苦難だが、二頭の掛け合いも絶妙。
ホワイトライオンの追っ手も迫る。怯えるタカを勇気付けるムファサ。崖っぷちに追い詰められた時、タカの思いきった“飛び降り”で危機を脱出。
助け合い。本当にこの二頭に何があった…?
旅は出会いでもある。
別の王族ライオンの生き残りの娘、サラビと出会う。その家臣、ザズー。
異端の存在として仲間から追放されたラフィキ。
ライオン3頭と鳥とマンドリル。種族は別だが、後のプライド・ランドの長たち。ムファサとタカだけではなく、彼らの出会いと始まりの物語でもある。
仲間が増えた事により、旅も愉快に。
導くラフィキ、お喋りなザズー。
ある感情も芽生える。タカはサラビに…。それを知ったムファサは間を取り持とうとする。が…
再びホワイトライオンの襲撃。窮地のサラビをムファサが守るが、タカが守った事にする。
その時気を失っていたサラビだが、無意識の中で聞こえた声は…。
二頭の間にこそ芽生える。
それを知ったタカ。故郷も追われ、王位継承の座も失い、想い寄せた相手までも…。
ムファサがいる限り、自分は…。
己の暗部へ足を一歩踏み入れた。密かにキロスらと接触。
キロスはムファサによって息子を失った。タカは父を失った。互いに失った存在を補え、憎む相手も同じ。
信じていた者の裏切りは、最大の危機を招く…。
追っ手、襲撃、雪山、苦難の旅を乗り越え、遂に辿り着いた。
ミレーレ。
他のライオンたちや多くの動物たちが共存する、動物たちの真の王国。
だが、そこにタカの手引きによってキロスたちが…。
この王国も支配しようとするキロス。
ムファサたちが危機を招いたと動物たちから非難。
ムファサは乞う。助けと共に闘う事を。
この時のムファサのスピーチが良かった。
一頭だけなら非力。が、皆が力を合わせれば…。
現在のディズニーの象徴の多様性ゴリ押しメッセージに聞こえるかもしれないが、動物たちのリアルでもある。
百獣の王と呼ばれるライオンだが、単体ではそんなに強くない。一対一でゾウに勝てる筈がない。キリンやカバやサイにも敵わない。バッファローや時にシマウマにも負けるという。
助けを求めるのは弱さではない。寧ろ自分を認め、知り、相手を信じる勇気と強さだ。
ディズニーアニメの“超実写版”はこれで3作目。
『ジャングル・ブック』に驚き、前作でまたさらに驚き…。
しかし人間というのは罪な者で、見慣れてくると驚きと感動は薄れる。
さすがに前2作ほど目を見張るものはなかったが、それでもやはりフルCGの超リアル描写は圧巻。
序盤、幼きムファサとタカの駆けっこ競争の疾走感。
前作には無かった水や洪水。
特に様々な動物たちが入り乱れるクライマックスの闘いの迫力は前作超え。
作品を彩る音楽は、現ディズニー音楽の“キング”、リン=マニュエル・ミランダ。ハンス・ジマーやエルトン・ジョンのオリジナル音楽をアレンジしつつ、彼ならではの新ナンバーも。軽快なムファサとタカの出会いの歌、ムファサとサラビのしっとりとしたデュエット、妬み憎しみが積もり出すタカの独唱、キロスの“バイバイ”。
キロスが見事な歌声を披露。日本語吹替は渡辺謙。トニー賞候補に上がった実力が思わぬ所で…!
監督も思わぬ人物。バリー・ジェンキンスなのが驚き…! 『ムーンライト』などの作風から一変。
この人が監督を務めた事により、ただアニメ版の話をなぞっただけの前作よりドラマ性はアップ。エンタメも撮れる事を見せ、評価や手腕は賛否あれど、作る必要の無いプリクエルにならなかった。
しっかりと補完や繋ぎの物語にもなっている。
キロスとの決着。奇しくも両親を失った水の中。自身のトラウマを乗り越えたと言えよう。
まさかの再会。ちと蛇足にも感じたが…。
誰もが気になるタカとの決別。キロスとの闘いの中で複雑な感情に押され、ムファサを助ける。その時、顔に傷を…。
また助けてくれた事は嬉しいが、お前の邪心が皆に危険を招いた。もう二度とその名を呼ぶ事はないだろう。
ならば、こう呼べ。“傷(スカー)”と…。
闘いの中で崖が崩れ、地を見渡せる頂が。
出会いと始まりの物語であり、プライド・ランド誕生の瞬間。
皆が言う。我らの王!
ムファサは拒む。自分は王などではない。
皆の声を聞け。皆が望んでいる。
王に成る者は、血筋などではない。相応しい者。
自分は何者か。何者になれるか。
数奇な運命に導かれ、その座に就く事は決まっていた。
雄叫び。
それは代々続く。
“キング”として。
吹替の筈なのに、開幕に英語音声…?
ああ、そうか。追悼ジェームズ・アール・ジョーンズ卿。
Brother
ライオンキングには触れたような触れてないようなくらいの感覚ですが、今作は前日譚扱いの作品なので簡単にキャラクターの関係性を知っておけばいいかなーくらいの感じで鑑賞。
全体的にトントン拍子にうまくいってんなーって感じで圧倒的映像美にやられはしましたがハマるとまではいかなかったです。
比べるのもアレですが日本のなろう系&追放系の作品みたいだなぁとダラっと観てしまいました。
序盤のムファサとの両親との別れやタカとの出会い、群れに合流していき、互いを高め合っていくといった感じの序盤は既視感こそあれど王道で楽しめました。
ムファサがどんどん強くなっていくのを嬉しく思いつつも複雑な思いを抱えるタカにこの時点で強く感情移入してしまいましたし、ムファサが最初から強すぎるというのもどうにも主人公っぽくない感じが引っかかり続けていました。
道中のピンチは大変なことになりつつもムファサとタカで乗り越えようとする中で、ムファサがタカのママを助けてタカが逃げてしまったが故に少しずつ仲が拗れていってしまうのは妙にリアルだなと思いました。
ただタカが闇堕ちしたのが急かつ今時の高校生でも恋愛のいざこざでぶっ殺すまでの感情にいかないはずなのに即刻ムファサを敵認定しだしたところは笑いました。
まぁ自分より強くなった兄弟が可愛い女の子まで持っていかれたら嫉妬はしちゃうかとは思いましたが、そこまでめっちゃ良いやつだったのに急にどうしたんだよとなってしまいました。
威勢よく参戦するぞー!と言ってたキリンがその後全く登場しなかったり、ホワイトライオンvsゾウやらサイやらの総戦力なのもあって緊張感はそこまで感じられなかったです。
ポストの戦いもそこまで迫力なかったですし、求めすぎていたのもありますがもっとテンション上がる戦いを観たかったです。
ムファサを持ち上げるような形でライオンキングになっていく様子が流されていましたが、多分あそこにいる動物の半分くらいはよく分からないけど賛同しているみたいな形になってそうですし、タカが見捨てられる時や名前をスカーと名乗るところもなんだか不憫に感じてしまいました。
楽曲での盛り上げ方はとても良かったですし、印象に残るような曲も多かったのは好きポイントでした。
根本的にリアル動物が人間の声で喋るってのに違和感満載でしたし、アニメの方が感情豊かにいけるのになぁと思いました。
とりあえず本編も触れておこうと思います。
鑑賞日 12/24
鑑賞時間 11:10〜13:25
座席 C-13
タカが可哀想…
タカは全然、悪くない…
なんどもムファサを助けたのに…ラストの仕打ちは酷すぎます。
ムファサもサラビも、「ありがとう」の一言くらいあってもいいんじゃないですか?
あの目のキズだって、ムファサを助けて出来たものなのに…
タカが『スカー』というヴィランになってしまったのは全てムファサのせいだと感じてしまいました。
※元々スカー推しなので、スカー贔屓でゴメンナサイ💦
地平を駆ける獅子を見た
ライオンズファンです。まず映画の内容と全く関係ありませんが今年のライオンズは最低でした。
成績もさることながら中心選手の不倫で報道が終わりです。
すみません、取り乱しました。二作目です。CGの自然は素晴らしく描けてたのではないでしょうか。ただスカーの描き方が少し残念でした。もっと嫌な奴であって欲しかったです。三作目もありそうですね。
王者の貫禄に震えた
なんというエンターテイメント。
これが王者の風格か。
今年最後に凄いの来た。
母を守れず、愛する人も守れず、それでも最後に出した勇気の傷。
号泣した。
最高のクリスマスプレゼントを貰いました。
全てに感謝の気持ちでいっぱいです。
フォーエバーディズニー!
孫ライオンが心に想う 爺ちゃんライオンの勇姿!これぞライオン・キングダム
真っ青な空、燦々と注ぐ太陽の陽ざし
野生の大平原にバオバブの木
そして川に湖に沼地。それらを取り囲む動物達の群れ~
あの 百獣の王 ライオン・キングが
装いも新たに、そして斬新な映像と共に
私達の目の前に 帰って来た!!!
見事な描写、カメラワ-クに素晴らしい背景。
流れる様な 動き展開に息を何度も吞む。
これ程までに美しく仕上がった大自然のCGと
動物達の表情は 観たことが無いかも知れない。
新時代の幕開けに 相応しい作品であると感じます。
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1994年ライオン・キング
1998年ライオン・キング2 シンバズ・プライド
2004年ライオン・キング3 ハクナ・マタタ
2019年CGリメイク版 ライオン・キング
(今回公開)
2024年ライオン・キング:ムファサ
(正確にはこの順番でしょうか。)
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シンバとナラの娘キアラ。彼女が小さい頃に両親は子供を産むため少しの間ムファサの親友ラフィキに娘のキアラを預け住みかをを離れる。
護衛にプンバァ、ティモンも一緒に子守をするが やんちゃ盛り真っ最中のキアラに手をこまねいた。賢いラフィキは広い大平原をを前に親友のムファサの話をキアラに語りかける。そう それはキアラにとって偉大な王であったお爺さんの壮絶な半生であった~。
今作の展開スト-リの創り方や在り方が素晴らしいです。
孫娘と爺さん、良いですね。微笑ましい限り。
この間柄を上手く創って、かつ 全てを語ることが出来る親友の賢いマンドリルであるラフィキの存在。
そして大自然のバオバブの木と、有名なシ-ンを生んだあの高台の岩舞台。
あの岩舞台がどうやって出来たかも 今作で判明してきます。
この辺り 前作展開の前日譚を描きつつも、その後の続編を描くという見事な流れを組んでおり脚本も素晴らしい出来と思います。
ムファサと、タカ(後のスカ-)の切っても切れない兄弟の絆。
そして その儚い運命。
全く人との繋がり想い変化を 同じくしてライオン兄弟に例えて、
その鋼如く兄弟愛の絆と反転する脆さを描いてます。
孫と祖父、義理兄弟、永遠の親友達っていうテ-マでしょうかね。
実の所ずっと、ライオン・キングは 手塚治虫先生の”ジャングル大帝レオ”の引用が多いなと思ってました。(酷く言うとパクリ)
しかし今作を観て、これは 正真正銘の ライオン・キングであると
深く頷く次第です。
この冬観るなら この作品 一押し!
ご家族、ご友人 揃って
是非 劇場へ お越し下さい!!
スカーに共感!なんか気の毒...。悪者の定義とは
実はライオンキングは見たことがなかった。先日劇団四季の舞台で初めて内容を知りました!
今回はそのシンバの父ムファサとスカーのお話。
正直最初からタカ(のちのスカー)に共感してしまいました。ムファサが洪水で遠い地まで流され、それを助けたのがタカ。そこから兄弟として共に過ごすが...。
タカの実母はムファサを不憫に思い、狩りの仕方等実の息子以上に可愛がっていたように思う。タカの実父も表面上は嫌っていたが、ムファサの実力は認めていた。おそらく実の息子(タカ)よりも...。
そして白ライオン集団に出くわす、ムファサとタカの母。隠れて恐怖で動けなかったタカ。
ここが一つのターニングポイントだったのかも。
その後、白ライオン集団に追われるムファサとタカ。(おそらくタカの両親たちは死亡)
2頭助け合っていたのに...サラビが現れるまでは。正直タカがサラビのこと好きなの知っているのに、ムファサのあの言動はなんなんだろう?絶対拗れるのがわかっているのに、わざとタカを持ち上げるのはイラっとくる。手柄を譲られても全く嬉しくない。タカのプライドが傷つくだけ。サラビが真実を知った時にどうフォローするの?
(手柄を譲ってやった自分に酔ってる感じ)
そしてサラビもうざい。兄弟で仲良くやっていたのに変にムファサに絡むから、いざこざが起きる。絶対タカの気持ちを知っていたはずなのに。
そりゃ仲間を裏切って白ライオン集団につくのは、おいおい って思うけど、これも策略かなと思ってしまった。
自分が助けた子が、両親に気に入られ自分よりも才能のある人だったら、そりゃ嫉妬する。それでもタカは兄弟として、ムファサの隣に立とうと頑張ってたんだけど。初恋の人を奪われ、自分では絶対手に入れられないカリスマ性を待つムファサに、反旗を翻したのは想定内かな。
そこに至るまで、関係修復は可能だったと思うシーンがいくつかあったがそれを無視したのはムファサ。ちゃんと話し合わなかったあなたです。
ムファサを助ける為に、眼に傷までおったのにその後のタカの扱いには疑問しかない。そりゃ歪むし、捻くれます。
私だったら、最後のシーンでムファサが白ライオンを地底湖に沈めて一生懸命浮かんで来た時突き落とす。そしたらタカが王になれていたかもしれない。それをせず、またしても水からムファサを助けたスカーを果たして悪者と言えるのか。
ムファサ視点だけでなく、白ライオンやタカ視点からも物語を見ていただければと思います。
全体的に間延びしていて、所々つまらなかった。ただやはり映像は素晴らしく、動物たちの動きもなめらかだった。是非Dolbyでも観ていただきたい。
まさかの7人しか観客がおらず....。
使命と運命
後にスカーになる、タカが 可哀想におもえて。。
王の子でありながら、野良(迷子)になったムファサを助けたばかりに、兄弟のように仲良くなりながら、初恋の子をムファサに取られ、恨みに変わり、やってはいけない事をしてしまい、一生背負って嫌われ者になってしまう。
渡辺謙のキロスも、はぐれものが集まった群ではあるが、大事な息子を殺された恨みをはらす為、ムファサを狙う。
誰を中心にするかで、敵が変わってしまう。それぞれに使命を持って生まれ、生きてるうちに出会う運命で、人(ライオン)を変えてしまい、人生をも変えてしまう。
あのままタカの人生が変わらぬとも、弱肉強食の世界。
生き残れなかったのかなぁ…と
タカの一生や、息子を失ったキロスの気持ちを考えてしまった。
スカーがムファサを谷に落とすシーンと同じシチュエーションで、同じタカがムファサを助けてたとは。。
可もなく不可もなく
映像は綺麗だし話も破綻無くまとまってはいるので前作の実写風ライオンキングが好きな人には悪くない映画かとは思います。
ストーリーとしては良く言えば王道、悪く言えば面白いけどなんの捻りもない冒険物+ドロドロ三角関係という感じ、良くも悪くもライオンキングのサイドストーリーとしてはまぁあってもいいんじゃないかな位の存在感の作品でした。
良い所としては登場キャラが人型じゃなくて動物オンリーなためか近年のディズニー映画にありがちなポリコレ配慮のようなクソみたいなしがらみから解放されてた所でしょうか、スカーが実はゲイだったとかシャレにならん解釈されなくて本当に良かったw
目を見張る技術
言うまでもなく全編CGであることを思えば、ライオンの年齢での毛ヅヤの違いだったり、虹彩の透き通って美しい様子や、常に動きを見せる水にも実物とみまごうほどであって、技術力の凄まじさに驚愕する。
おまけに微妙な顔つきの違いまで見分けがつくようにされていて、タカはもう少しイケメンにしてあげてもよかったんじゃない?なんて思うほどだ。
ところでストーリー面については、ライオンキングシンバの父ムファサの半生を描く。スカーとの確執が生まれたのもそういうことか、と後日談への流れも把握できる内容。
展開はほぼ観ながら予想がつく。ディズニーにしては人物造形(内面)が少々雑に思った。
ミレーレの住人たちは平和に暮らしていたのに、そこへムファサ達が悪いやつを連れてやってきた。悪いやつに勝ったからといって、我が王よ!となるものだろうか?
その点が一番納得がいかなかった。
よく出来てはいるけど…
やっぱりディズニーは凄いなとは思いました。
凄く胸がワクワクする感じで映画としては素晴らしい出来でした。
ただ、物語としてちょっと無理があった気がします。
やっぱりどう考えてもあのタカがアニメのスカーになる絵が想像できない。
他にも
今助けてくれたとて後々何の躊躇もなく裏切るしな…と思うし、
そもそも好きな人とくっついただけであんなに憎む?とも思うし、
あの超能力なんやねん。とも思うし…
わざわざライオンキングのエピソード0作らんでも面白い映画が作れたんじゃないかと思います。
あと、小1の息子と観ましたが、若干難しそうでした。
年小の息子は寝てました(笑)
素晴らしいCG表現!今に実際のロケよりCGの方が安上がりになる? ムファサになるのはごく一部、スカーを生み出さない発想も必要。ライオンは今でも「百獣の王」なのか
若きライオン、シンバの父である王ムファサと宿敵スカーの若d期日々を描く。
超実写版CGが凄い。
ライオンたちの微妙に擬人化された表情から毛並みから、大自然の繊細な描写まで、素晴らしい。
今に、アフリカの大自然がどんどん減って、実際の風景よりCGの方がコスパが良くなって、
「この映画の大自然のシーンはCGを使用していません」とテロップが入る時代もすごそこかと思うと、非常に複雑な想いがする。
王道のストーリーだが、能力も人(獣)望も厚いムファサに対して、血筋は良いがいざというときに勇気が出ない、魔が差してしまったスカーに同情してしまう。
ムファサになれるのはごく一部。
それ以外はひれ伏せというのか。
また、ライオンが百獣の王だというのはあくまでも人間の解釈であって、実際の自然界で、象もキリンもみんなひれ伏すというのも、古い考えではないか。
まるで、アメリカが世界の警察を自負していた頃の、幻想の名残のように感じる今日この頃でした。
あと、あの雪山はどこ?ライオンなのに全く寒がらないのはなぜ?
リアルな映像が滑稽さを際立たせる珍作
初めてライオンキングを見た立場からの感想。
まずね、実写かと見まがうようなリッチなCGなんだけど、それがいろいろと逆効果だと思う。
冒頭、ムファサとタカをどう見分ければいいかわかってないまま競走シーンが始まってしまい、どっちがムファサなの状態。
ああ水が怖いのかなるほどね、じゃこの白っぽい方がタカか。とまあ、一呼吸おいてからわかるんだけど、やっぱり色がちょっと違うだけというのはつらい。
これは実写みたいな映像にしたことの明らかな欠点。
アニメであればそれぞれに分かりやすい特徴をつけられるのに。
次に楽園ミレーレについて。
幻で伝説の楽園のはずなのに、ついてみればすっごい人口だしママもいることにずっこけた。
どこが伝説なの。
そして白ライオン倒したら国王陛下!て呼ばれ始めてまたずっこけた。
国だったのかよ。いまこの瞬間に国ができたの?吹き替え訳がおかしいだけかな?
ここでも肉食獣ライオンに向かって草食動物たちが王様とか言ってるのがどうにも滑稽でたまらない。
アニメや漫画ならいいんですよ。でもリアルライオンに向かってリアルキリンが王様~だなんて絶対に変でしょう。
あとムファサの親がどうして王を意味する名をつけたのかもわからなかった。
預言者だったの?
白ライオンたちがミレーレまで追いかけてきた理由も全くわからんし。
彼らはタカパパの統べてた土地を手に入れて満足してたのではなくて?
ミレーレなんてただの伝説なんだから追いかける理由ないでしょう。
脚本も設定も穴だらけでどうしてこうなったのか心配しちゃう。
ディズニーさんこんなものしか作れないのかな。
タカの扱いにモヤモヤ
名作ライオン・キングでスカーが完全に悪役になっている事をもちろん知っているので、ムファサとタカが子供時代を仲良く過ごし、「ずっと兄弟でいたかった」という絆があった事を後から描くなら、いずれ殺し合うほど対立してしまう原因をしっかり物語として納得出来るものに昇華させてほしかった。
それは非常に難しい事だと思うので、だからこそ予告を見て子供時代は仲が良かった事を物語の軸にして大丈夫なんだろうかと不安に思っていた。
現実では仲が良かった兄弟が嫉妬で簡単にダークサイドに落ちてしまうことは確かによくある事だろう。
だがそれは悲劇であって才能がないから愛されず、嫉妬に狂って自業自得だね、タカが全部悪かった、ムファサは完璧な子で良かった、と物語として感動出来るかと言ったらそれは自分には難しかった。
だったら幼い頃からどうしようもない悪の子であったほうがまだ納得出来るし
最後に葛藤の中で勇気を出してムファサを助けてもその後なんの救いもないので
ただただライオン・キングという未来のために悪役にされてしまった、嫉妬で悪の道へ進むしかなかったタカとそれを信じていたムファサの絆が不憫に感じた。
スカーの過去
CGアニメ映画「ライオンキング」の続編で
シンバの偉大な父親「ムファサ」の前日譚
ライオンキングの敵だったスカーの物語も含まれている
個人的にはスカーのほうが気になった
ムファサは野良ライオンで洪水により
両親と別れてしまい
その後、王族の血筋を引く王子タカ(後のスカー)と出会い
兄弟になっていく
白いライオンのキロスの集団が襲ってきて、タカの両親を殺し
ムファサ達も付け狙う
キロスは自分の子供を殺された怒りによって
執念深く追いかけてくる。
なんというか、前作よりも過酷な状況が多いような気がする
タカは出会ったメスライオンのサラビに惚れるが
その恋は実らず、サラビはムファサを選ぶ
失恋によってタカは裏切り
キロスの仲間になって、新天地ミレーレにキロスを連れ込んでしまう
そこで、ムファサはミレーレにいる動物たちを奮起させ
キロスの集団と闘うように呼び掛ける
ムファサはキロスとの闘いに勝利し王様になった
裏切ったタカは名前を封じられスカーと呼ばれるようになる。
前作を観ていると
タカは王の血筋を引いているのに
周囲はムファサのほうを認め
母親が危機のときに助けることができず
サラビとの恋も実らなかったという闇落ちしていくところは
ちょっと観ていてつらい
ただ、キロスの集団で裏切りを受け入れられたところと
決起させるムファサの演説は説得力があまりないように思った
タカはムファサが落ちそうになったのに
裏切ったあとでも助けて
「ライオンキング」では助けなかったのは
ムファサは王の血筋を引いていないのに
シンバに血筋で王座を譲る(ように見えた)からなのかな?
マンドリルのラフィキは今作のほうが出番が多い?
ムファサはよそ者なのに王になったとか
演説の内容とかが少しポリコレを意識しているか?
でも、敵であるキロスも白い見た目で追い出されたとあったので
そこまで今回のディズニーはポリコレ的ではないと思う。
ミュージカルシーンは大半はそこまで気にならないが
キロスがバイバイと歌うところだけ変な感じだった
【”百獣の王の真なる資質。”野生動物達のリアリティ&スピード感溢れるVFXシーンの数々と、夢の地へ旅する中で成長する子ライオンが百獣の王になる様を、冒険と友情と恋と決別のシーンで描き出した逸品。】
<Caution!内容に触れています。>
ー いやあ、今作を観るとアメリカネズミが作る映画ってヤッパリ凄いな!って思ったな。ライオンを始め、ワニ、象、キリン、マンドリル、イボイノシシなどが人間のように喋りながら、喜怒哀楽や嫉妬の表情も人間の様にの描かれるんだよね。ー
・洪水により流されてノラ子ライオンになったムファサが出会ったタカと友達になる過程で、タカの父はムファサを最初は毛嫌いするのだけれども、徐々にムファサの資質に気付き一目置いて行く様と、それを敏感に察するタカの微妙な表情の出し方などは、凄いよね。
・ムファサとタカが夢の地ミレーレに向かって旅するシーンが、正にビルドゥングスロマンになっていて、途中で出会ったメスライオン、サラビの登場で徐々にムファサとタカの間に微妙な空気が流れだしたり、ムファサを執拗に付け狙うホワイトライオンのキロスとその冷酷な仲間達の姿も、物語にスリリングさを齎している所も良いのである。
今作は、アドベンチャー映画としても優れているからね。
・雪山の中、自身の想いがサラビに届かなかったタカが、旅の仲間を裏切りキロスに彼らの情報を流すシーンは哀しいな。
・そして、到頭雪山を越え到着した夢の地ミレーレ。そこは豊かな緑と水に溢れ、象徴的な大木も生えている動物たちの楽園である。だが、そこにムファサたちを追ってやって来たキロス達。逃げようとする動物たちにムファサは”戦おう!”と呼びかけ、動物たちを鼓舞するのである。
・ムファサとキロスの激しい戦いのシーンは迫力満点である。そして、ムファサが正にキロスにヤラレソウになった時に、タカが咄嗟に庇って左目に傷を負い、その後自分でタカの言う名を捨てて”スカー”と名乗り、皆の元を離れていく後ろ姿は哀しかったな。
けれども、ムファサの正々堂々とした闘い振りを見た動物たちは、彼の百獣の王の真なる資質を認めるのである。
<今作は、様々な野生動物のリアリティスピード感溢れるVFXと夢の地を求めて旅する中で成長する子ライオンが百獣の王になる様を、数々の冒険と友情と恋と決別のシーンで描き出した逸品なのである。>
見事に紡いだ前日譚
超実写版のライオン・キング前日譚です。
前作のキャラクターがシンバの娘に
おじいさんであるムファサの話を語るんですが、
この設定は、未来につながる締めができるため、
良かったなと思います。
キングを名乗るホワイトライオン キロスとその群れ、
立ち向かうムファサとタカ(後のスカー)の図ですが、
追われながらも新天地を目指して、
そこでキロスと対決し、ムファサが真のライオンキングに
なっていく姿は胸熱でした。
タカがどのようにしてスカーに堕ちていくのかも
よくわかりますが、男女関係かよっ!と
ここは至極残念でした。
人間っぽくて。
それだけの理由ではなく、色々なことの積み重ねでは
ありますが、決定的だったのはそれでしたね。
それにしてもこのビジュアルは凄すぎますね。
まさに圧巻で、このビジュアルだけでも満足です。
映画自体ではなく、宮崎では吹替版しか上映していない
のが残念でした。でも、渡辺謙のキロスは威厳があって
合っていたと思います。
Dolby Atmosシアターでの鑑賞でしたが、満足でした。
客入りがよくなく、興収が心配です。
映像美。ストーリーは......
映像美とアクションシーンが特に良かった。
IMAXで観ればよかったと後悔。
でも字幕版は正解だったかも。めちゃ歌も上手い
ミュージカルにすることで同じ言葉を繰り返すところがどうしても出てしまい、話が進まなくて眠くなる
ストーリーはすごくディズニーらしいんだけど、タカが最後にムファサを守ったシーンと、最後までムファサがタカを許さなかった理由を丁寧に描いてもらわないと、日本人の感覚的には少し不満。
一番違和感があったのはミレーレでの演説のシーン。あの演説だけでミレーレの動物が一緒に戦い、王と崇めるようになるなんてあっさりしすぎ。
あまりにも完璧なムファサとの対比で、優しくて臆病なタカがヴィラン側へ堕ちていくシーンは可哀想だった。
ストーリーは全体的にまとまっていて楽しめた。
優等生過ぎるムファサよりも、「人間味」が感じられるタカの方に親近感を覚える
ムファサとタカの群れが、はぐれライオンのハンター達の襲撃を受けるところまでは面白かったものの、それ以降の逃避行は完全に中だるみで、ミュージカルシーンでは、思わずウトウトしてしまった。
そもそも、タカの父親の王国を手に入れたハンター達が、どうして執拗にムファサ達を追いかけるのかがよく分からない。
どうせなら、ムファサ達が新天地のミレーレに向かっているということを、ハンター達が「最初から知っていた」という設定にした方が、彼らの追跡に説得力が生まれたのではないだろうか?
ムファサのキャラクターも、頭が良くて、有能で、勇気があって、控えめでといった具合に、完璧過ぎてつまらない。
むしろ、臆病なくせにお調子者で、恋にうつつを抜かすようなタカの方が、余程「人間味」が感じられて、親近感を覚えてしまう。
それどころか、タカの立場に身を置いて、「そういえば、本人に悪気はないのに、他人に劣等感を抱かせてしまう、嫌味な優等生っているよな」と、ムファサに反感すら抱いてしまった。
しかも、タカは、最後の最後に、勇気を振り絞って敵に立ち向うという「成長」を見せるのに、ムファサの方には、そうした「成長」が感じられなかったのも気になる。
せめて、ムファサが、トラウマとなっていた「水に対する恐怖心」を克服したみたいなシーンでもあれば良かったのだが、ラストの水中での闘いも、ムファサが自ら水に飛び込んだ訳ではなく、たまたま水中に落下したからそうなっただけの話である。
そして、何よりも物足りないのは、ムファサが百獣の王になる経緯で、ライオン同士の戦いに巻き込まれたくない動物達が、崖の上からの呼び掛けだけで、「俺達も戦おう」と一致団結してしまう様子には、余りの安易さに唖然としてしまった。
ここは、ムファサが、如何にして「ライオン・キング」になったかを示す重要なシーンになり得ただけに、彼が、民衆の心を掴み、リーダーとして認められていく過程を、もっと丁寧に描くべきであったと思えてならない。
結局、ハンター達を撃退できたのは、「地震」という偶然の賜物のお陰だったというご都合主義なオチにも、釈然としないものが残った。
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