「輝くライオンキングのスピリット!ムファサとスカーの美しく切ない物語がここに!」ライオン・キング ムファサ UUUさんの映画レビュー(感想・評価)
輝くライオンキングのスピリット!ムファサとスカーの美しく切ない物語がここに!
「もう一つ秘密を知りたい?ずっと兄弟が欲しかったんだ!」
▼感想
字幕版で鑑賞!
演出や曲、そしてキャラクター...様々なところに「ライオンキング」のスピリットを感じた!
今作の主役はムファサとスカー(タカ)。子供の頃は無邪気に笑い合い、成長しても冗談を言い合う仲良しの兄弟。彼らの運命を知っているからこそ、二人のシーンが美しく儚い。ムファサは勇ましく、自由奔放なところはシンバと似ていた。このムファサの勇敢さが結果としてタカの心に劣等感という傷をつけてしまったのが切ない。もし孤児がムファサでなくタカだったら、タカにもう少し勇気があれば...何か一つ違えばタカはシンバの優しい叔父になれたのかもしれない。
楽曲はワクワクする曲ばかりで、ライオンキング本編の曲を意識した曲もたくさんあった。特にタカとムファサが二人で歌う「ブラザー/君みたいな兄弟」がお気に入り。「早く王様になりたい!」のように明るく開放感のある曲だが、二人の後の運命を思うと自然と涙が流れた。
今作のヴィランはキロス。ライオンキングのテーマ「生命の輪」に対して、キロスのモットーは「弱肉強食」。この考えはある種ライオンらしくて、見た目も迫力のあるホワイトライオン...このシリーズのヴィランにマッチしていた。マッツ・ミケルセンの美声でのバイバイはちょっと笑ってしまった。笑
今作ではキャラクターの顔の表現が格段に進化していた。シンプルな喜怒哀楽だけでなく、悪巧みをする顔、嫉妬する顔、困惑する顔...このような絶妙な顔の表現もできていて素晴らしかった。
子供の頃にライオンキングが好きすぎて、自分で考えていたいくつもの若き日のムファサとスカーの物語。そのどれよりも美しく切ない物語がここに!
▼お気に入りのシーン
ムファサとタカの競争のシーン!
このまま最高の兄弟でいる二人も見たかった。