「所詮は獣か?まあ人間もそんなもんか」ライオン・キング ムファサ 木花咲耶さんの映画レビュー(感想・評価)
所詮は獣か?まあ人間もそんなもんか
良いところ
CGによるリアルな動物たち
?なところ
扇動に乗っかる要素あった?
何食ってるの?
絵面はすごくいい。毛の一本まで見えるほど緻密なCG描写。水滴の一つから野草の一本まで書き込まないといけないフルCGの中で一切の違和感ない情景。それだけでリアリティのある壮大な画面。しかしながらシナリオは、というと割と穴があちこちに目立つ。そもそも肉食の王様と草食の国民の王国ってどうやっても綺麗事じゃ済まない訳で、そこら辺をカケラも描かない辺り、逆に気持ち悪い。そこのとこの整合性取れる世界観の構築ができなかったんだろうが、その一点でもシナリオにリアリティがない。
貴種流離譚と理想郷ものを合わせたような話だが、前者はともかく後者はなぜそれが知られているのかが最後まで描かれず、一体ミレーレとはなんだったんだろう。しかも割と誰でも行けるから、さらにわからん。
最後のアジテーションに乗っかる辺りも展開を急ぎすぎて、なんでそうなる?という。あそこで敵ボスと戦ってある程度圧倒しないと共闘する動機にならないと思うんだけど。敵が強いのか弱いのか。数で上回り単体でも戦闘で拮抗できるなら、勝たせることは出来るかもしれんが尻込みしてる仲間を戦わせるのに必要なものは戦える自信。重ね重ね仲間の見えないところで戦っちゃダメだよ。不自然な脚本だなあ。
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セイコウウドクさんのコメント
2024年12月25日
コメントありがとうございます。絵が気持ち悪いぐらいリアルな割に、話にリアリティがない所が私の違和感でした。ファンタジーと言ってしまえば、それまでですが。理想郷に、みんな行ける所がツボでした。