日本で一番恐くない間取りのレビュー・感想・評価
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実況中継
事故物件を主題にした映画は昨今増えてきていましたが、逆に事故物件じゃない物件の方が少ないという特殊な世界線の日本を舞台に、無事故物件に住む男と物件を巡るちょいホラーコメディという触れ込みで鑑賞。
テーマは最高、役者さんも全員頑張ってくれていて、中盤までは結構楽しめたんですか、どーにもシリアスな雰囲気になっていったり、人を選ぶようなシーンが増えた後半は惜しいなーと思って観ていました。
監督の過去作を辿ったら「新解釈・桃太郎」の監督さんだったので、アレもそういう感じの作品だったなーと合点がいきました。
大人しそうな主人公かと思ったら、割と自己肯定感高めで、何にだって立ち向かっていくタイプのヤバい人だったというのが蓋を開けて分かったのが面白くて、TVを招き入れたり、自分の部屋で動画配信を始めてみたり(その光景がなんともシュール)、他の配信者とのコラボ先での無表情配信だったり、嫌がらせをされたら他の部屋に突撃したり、その他の行動に狂気が宿りまくっていて、役者・大坂健太の真髄が発揮されまくっていました。
不動産も不動産で結構悪どいことをしていて、傭兵を呼んで殺しの依頼をして敢えて事故物件にしたりするんですが、最後の無事故物件に住んでいたやつがとんでもない曲者だったせいか、メインで出てくる2人が翻弄されまくっているのが面白かったです。
三つ巴形式で住人・不動産に加わるのは事故物件から抜け出したい女性が出てくるのですが、こちらも盛大にぶっ飛んでいて、娘が死んでしまう前に家から出して庭で死んだからギリギリセーフという敷地内とは?という疑問を掻き消していたり、無事故物件に住みたいがために150億円で部屋を買い取ったり(それまでが90億とかで推移していたのに何故刻まず60億積んだのかが全くわからずで面白い)とハチャメチャなんですが、お金があればなんとしてでも平穏を掴み取りたくなるのかなとほんのちょびっとだけ同情してしまいました。
霊媒師が死体を操るために用意するものが、納豆に自分で食べて吐き出した他の食べ物を混ぜ混ぜして丸めたものという、印象的なシーンではありますが、役者さんもやって得があるようなシーンではないと思いますし、観ている側もこれを観てドン引いてしまうようなものを何故入れてしまったのかというのが気になってしょうがなかったです。
ラストの終わり方も、しんみり&ほっこりする方向に行っちゃうのかーとちょっと肩透かしを食らってしまいました。
こればっかりは好みかなとは思いますが、最初から最後までとち狂ったまま突き進んで欲しかったので、地に足ついた終わり方からのエンドロールは物足りなさを覚えてしまいました。
設定だけで120点叩き出せていた作品だけに勿体ない気はしましたが、それでも尖ったアイデアを兼ね備えた作品に出会えるのは本当に喜ばしい限りです。
監督の次回作が「静かなるドン」シリーズなのでちょっと興味が湧いてきました。
鑑賞日 7/18
鑑賞時間 19:00〜20:27
座席 F-5
「何やってんだろ…」
本当それ。
山田がなんかズレてる感じして、モヤモヤするなぁ〜…というのが第一印象。
テレビの取材で「親は言っても見ないと思います」というので、親子関係希薄なのね〜とぼんやり思ってたけど、ラストの告白での、家族関係が劣悪なこと、そこから逃げ出してきたこと、なのに
「親が家まで追いかけてきて…」
そんでもって
「富良野さん、あなた幽霊が怖いと言うけど、ここにいて気持ち悪くならないんですか?」
は、もう流石に想像つく。
ただ発覚してないだけ。そのオチは好きだ。
※台詞は全てうろ覚えです。
ゾンビ行進させておいて、全員気持ち悪いあれ食べて、誰もあのYouTuberの家分からないこと気付かない?ってちょっと笑った。
根津、インテリ感出しておきながら所々抜けてるなぁと思いました。
あと富良野の旦那は「旦那の幽霊が…!」って、葬式までして死んだ旦那やと思うやん。いや、死んでないんかい!と思いました。どゆこと?行方不明ってことにして妻には死んだと思わせてた?
娘は本当に死んでるのにこんな状況って、この夫も色々ヤバいよ????となった。
時間が長く感じちゃったけど、笑えるところはありました。
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