「ゆっくりしゃべるおじさん(後編)」室井慎次 生き続ける者 セッキーかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
ゆっくりしゃべるおじさん(後編)
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2部作を通しての感想は、前編のレビューに書いたため、ここでは後編のみの感想を記す。
前編では、ほぼ物語は進まず、回顧と家族のわちゃわちゃで終わってしまった。本作では物語の核となる事件の解決がある。これにはわずかな期待を抱いていた。
しかし、この期待もまた打ち砕かれる結果となった。室井が犯人と思われる人物からの電話を聞き、「これは○○の声に似ているな。」これで事件が解決してしまうとは仰天した。最も驚愕したのは、室井が犬を追っかけて死んでしまったことである。元敏腕警察官の最期恐るべしである。
最期のシーンで次回作を匂わせていたが、本作はこれの振りでしたと言わんばかりの有様である。2作分料金を払い、本作自体に期待を抱いていた者からすると、非常に残念な幕切れであった。
観客が踊らされた大捜査線であった。
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