「これが室井慎次の生きざま」室井慎次 生き続ける者 ヤマッチさんの映画レビュー(感想・評価)
これが室井慎次の生きざま
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前編では、踊る大捜査線のファイナル後、室井慎次はどうしているかというところから話が始まります。早期退職して事件の影響を受けた子供タカとリクを引き取り秋田の田舎で穏やかに過ごしていました。ところが自宅近くで死体が発見されます。身元はレインボーブリッジ封鎖事件の犯人の一人、更には猟奇殺人犯・日向真奈美の娘杏が現れ穏やかな生活をかき乱します。踊る大捜査線の本編に関わるような展開を見せて前編は終わります。この展開を踊る大捜査線を再びと思っている鑑賞者からすれば物足りないものとなります。本作は室井慎次という人間がどのように生きたかというドラマとして観ると味わい深い作品と言えます。父親代わりとして子供達を真っすぐに育てようする姿に胸を打たれます。若干強引な展開はありますが、日向真奈美による策略で死体が発見され、杏が現れたという落とし方は納得しました。リクとの子別れからの再会は予想できました。その後犬を探して遭難してしまうという結末はちょっと突っ込みを入れたくなりました。室井慎次が周囲の人々に良い影響を与えていたというまとめは悲しさを誘います。そして最後の最後に青島が登場しますが、やはり室井慎次とのツーショットシーンにして欲しかったです。
そして次回、踊る大捜査線の本編再始動となっていますが室井慎次はいません。本編で恩田すみれは後遺症で退職しています。成立するのか不安です。
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