「熱い!そして見事な伏線回収!☆9月上映で12月も上映あり追記」熱烈 リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
熱い!そして見事な伏線回収!☆9月上映で12月も上映あり追記
【見てない方へ広めたくて追記】
24.11.16から柏のキネマ旬報シアターで上映。
24.11.30から横浜ジャック&ベティで上映。
その他、栃木、沖縄も上映予定あり。
まだ見てない方でお近くの方は是非ー!!
【自分用の覚書】
24.11.2池袋で応援上映参加。鑑賞11回目。
24.11.10大森で応援上映参加。鑑賞12回目。
かつての鬼滅の刃無限列車編の17回に次ぐ鑑賞回数となり、感無量。。!
まだ見てない方、若干の上映が続いているので機会があれば是非!!
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【以下感想・本編です】
王道のスポーツもの。熱い!!
主人公は絵に描いたような純朴で、母さん想いで、
働き者で、バカ正直で、でも純粋にダンスが好きで、
踊れるなら戦隊ヒーローショー?みたいなんでもどんな被り物着させられても踊れるならそのバイトをやって、
父さんの病気のために借りた借金を母さんと力合わせて返そうとしてる。。
そして裕福ではないからまともな練習スタジオなんか借りれなくても、
実家の飲食店の小さなスペースで閉店後とか、
なんなら乗客がたまたまいない時間帯の電車の中でさえ、1人黙々とダンスを練習し続けるってもう。。。
息子の鑑。
ダンス好きな青年の鑑。
何かに打ち込む情熱を内に秘めてる青年の鑑。
自分の息子じゃないのにもうホントに応援したくなる青年を、主人公役の彼は見事に演じてました!
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これはもう、対比させるように出てくるどっかの社長のワガママ息子が分っかりやすい俺様キャラなので、余計に真逆な主人公を見事に引き立たせてます。
演出の妙が素晴らしい。
ケビン、君はもしや花より男子に出てくる道明寺なのかい?!!ってくらいふてぶてしい俺様キャラで、外国人ダンサー達を(おそらく親の)金で引き抜くわ、全国大会の出場権を持つダンスチームを買収するわでもうやりたい放題。しかもトレーニングはしてるしダンスの技やセンス、大会出場時の華やかさは持って生まれた富裕層の超余裕あるオーラっていうか。。そういう努力するカリスマでもあるから、そう簡単に倒せない感じも、
余計に主人公を贔屓したくなるんだよな〜~これがまた!
負けるな、ケビンになんて絶対負けるな〜~とか思っちゃう(笑)
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主人公にあってケビンにはないもの、それは
仲間を想う気持ち。
この仲間とダンスしていたい、
このチームに居られるなら掃除、料理、犬の散歩でも何でもする、っていうチームと溶け込みたい気持ち。
「僕は感嘆符になりたいんです」
って、素直にチームへの愛着を口に出せるこの素直さ。
こういう純朴なところは、
ケビンがどんなにお金を積んでも手に入れられないもの。
だって「人の心のあり様」だから。
くぅーー!!泣ける!!
そしてこの
「僕は感嘆符になりたい(僕はこのチームに入りたい)」
のこの言葉が、大会優勝への大きな大きな伏線でしたーーー!!!
まさか、そう来るとは!!
最後の最後、ダンスの優劣ってどう付けるのか?
フィギュアスケートとかみたいに明確に何回転の技を幾つ、ジャンプやスピンは幾つ披露する、みたいな明確な採点基準はあまりない??みたいで、
「いかに見てる者を感動させられるか」
的な、なんとなくの芸術点しかないような??
気がしてたんですが、、
うわーーー最後そんな技を出すのか?!!!
その技で勝負に出るのか!!!
感嘆符になりたいってそういうことか!!!!
。。。と驚きました!!(伏線回収に拍手)
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純粋にスポーツで青年が熱くなる姿を追うのは、韓国のバスケットボール映画「リバウンド」も凄く良かったですが、
この中国のダンス映画もめちゃめちゃ見応えありました。
青春って、
スポーツって、
良いですね〜~~(しみじみ。)母さん泣けてきたよ(気分は主人公の母親)、
ソロバトルには俺の技を見せつけるんじゃなく、チーム全員それぞれの得意技を披露して、
最後に勝負を決めた技はコーチの技。
かつてコーチが選手時代に披露するはずだったのに、骨折したせいでコーチが自らはやり遂げることが出来なかった未完の技。
教え子が、自分の選手時代にどうしても出来なかった技を完璧に再現してくれるのってコーチも嬉しかっただろうなぁ。
「チームメイトとコーチ、全員の想いを俺のソロ技にして、
ソロバトルだけど皆と一緒に闘うよ、俺。」
って心意気が、マジで主人公カッコ良かったーー!!!
こういう、「心意気」も、お金じゃあ買えない大事なこと。これだよ、こういうことなんだよ感動って。。!
ほんとに見て良かったです!