「BLOODMOON」プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
BLOODMOON
前作がヒットしてからの続編、まさかの予算アップでグロさにも磨きがかかって、話もしっかりしていて超楽しめました。
初っ端からなんでそんなとこでコックリさん的なのやるねんガールたちが見事に襲われていき、車外からパイプで体ごと貫通させたり、ドアを思いっきり閉めて指がぐっちゃあってなったり、車ごと燃やしたり、腕と足をへし折ったりなんかしちゃって前作の控えめっぷりはどこへ行ったのやらの暴れっぷりにテンション爆上げでした。
前作の映画が実際の出来事をもとに作られたものを2作目の今作で味わうというフィクションとノンフィクションが入り乱れる格好になっていて少し捻ったアイデアに少し唸りました。
プーがなぜ凶暴化したのかだったり、クリストファー・ロビンの記憶が蘇ったりして、しっかりした地盤の上で破茶滅茶に暴れ回るプーたちを眺めれるのは贅沢な体験でした。
とりあえずターゲットはなんでもいいくらいのテンションで100エーカーの森の近くの人々を襲っていくので、森に突入してきた男たちや警察官たち、バードウォッチングをしていた人も見事にぶっ殺しまくってましたし、何を思ったのか街に出てきては不法侵入からの殺戮を開始させる理不尽さが魅力的でした。
ナイフを上向きに収納してる時点であーこれはと思っていたらしっかりそこに突き刺す所業をやってくれてノルマ達成でした。
プーさんのホームランダービーの実写版が観れるとは思わず、往年のゲームの難易度を彷彿とさせる破壊っぷり(ゲームは精神を、映画は肉体を)が凄かったです。
終盤の怒涛の殺戮シーンはしっかりとテンションMAXでした。
とにかく生贄がたっぷり踊り狂ってるんでそりゃバコンバコングッチャグッチャの嵐で、前半の画面の暗さを吹っ飛ばすようにしっかりと殺す模様を映してくれますし、その殺しのバリエーションも豊富で暴力でボッコボコにしていくものから、武器を用いてメッタメタにしていくものもあれば、自身の爪でメッタ刺しにしていくものなんかもあって場所はそこまで変わらないのにキル数の多さに圧倒されっぱなしでした。
プーたちの造形がしっかりとモンスターになっていたのもポイント高くて、前作の着ぐるみ感から一変してガチムチのモンスターな動きや表情が臨場感マシマシにしてくれていました。
オウルは原型どこやねんといった感じの別人ですが、智将ならではの有能さ全開で陰の立役者でした。
ティガーも戦闘要員としての活躍っぷりが素晴らしく、盛り上がりに一役買ってくれていました。
ピグレットはなんであんなに出番が無かったんでしょう。殺しに向いてる体型では無いとしてももっとやりようがあったような…。
もちろんツッコミどころはまみれにまみれまくっていて、同僚が襲われているのに助けに行かない同僚だったり、真夜中なのに照明をつけずに料理をしている母だったり、画面が真っ暗すぎて何も見えないシーンがあったり、死地に飛び込んでいくようなヒロインだったり、なんなら前作なくてもいいのではくらい設定が変わっているのも辻褄合わずですが、この作品にそんな事を言うのは野暮なので忘れてください。
いくらでもやりようがあるのか、続編を匂わすというかもうやれるというかやる気満々の状態なので、日本への上陸をお待ちしております。
鑑賞日 8/19
鑑賞時間 18:15〜19:55
座席 C-11