「設定にずれを感じた」お母さんが一緒 にあさんの映画レビュー(感想・評価)
設定にずれを感じた
人間、人生における
母親という存在の大きさ、影響力の強さ、
家族、兄弟姉妹というものへの情の深さ浅さ、
などを悪い意味で実感する作品だった
人が表では見せないようにしている面の連続で
序盤からとても鑑賞の辛い作品だった
ヒステリック、人の話を最後まで聞かない、感情的、
全てを批判、他責、すぐに態度を変える、
本人のいないところで悪口、アイコンタクト、
他にもたくさん苦手という苦手が詰まっていた
一つ一つは小さなことだったり、
まああるねというものの集積と思える部分もあるが、
大人になってから集まった際にたまに起きるような
家族親戚内での内輪揉めがずっと続く感じがした
女姉妹だと理解できるものだろうか?
ただ長女が江口のりこだから最後まで見られた気がする
こういう嫌な役を演じても心の底から嫌
にさせないような役者さんの出てる作品は、
内容がはまらなくても演技を見ているだけで
得した気持ちになれるので助かる
全体を通して、
役者と設定年齢、年齢ステージごとの愚痴や悩み、
この辺りがいずれもちぐはぐで合っていないため
話もいまいちすんなり入ってこない感があった
古川琴音が29歳役、次女35歳、江口のりこ40歳役
さすがに実齢と役の年齢に無理があったと思う
古川琴音は年齢不詳でギリ10代も行けるし、
次女、長女は母親、もしくは親の妹の方のおば年代
この3人が姉妹設定はあまりに厳しかった
また結婚出産を考えた際の29歳はだいぶ瀬戸際で
当然そこを通過してきた姉たちが
それを若いとするのもとても違和感があった
特に次女、今時の35歳があんなに老けているわけがないし
あんなおばさんぽいことは言わないだろう…感が強かった
毒親とされやもしない親の元で
それぞれに悩みやコンプレックスを抱えながらも
良くも悪くも家族愛というものを持って生きる
各年代の女性たちという着想観点ストーリーは
とても面白かったと思うため、
もっと現代の女性の価値観や思考思想、
そういったものを反映して作られていたらと思ってしまう。
三女の交際相手のような人は、
実際に居たら大分戸惑うけど
あの家族にはぴったりなのかもしれないなと思った。
交際相手との家族との顔合わせで
離婚歴あり/子持ちであることを
自分できちんと説明しないようなところ、
恋人が本気で怒って言葉をぶつけてるのに
ちゃんと聞いていないところ、
全体的に空気を読まないところなど、
境界知能てきな怖さを覚えてしまうけれど、
世間一般にはああいういつも明るくて
心身共にタフで楽天的前向きな人が
周りを穏やかにさせてくれるものなのだろうか。