「家族とは呪い」お母さんが一緒 宜山風さんの映画レビュー(感想・評価)
家族とは呪い
滅茶苦茶、見覚えのあるやりとりで心臓が痛かったです。
うちの家族ですね……。
家族関係にトラウマお持ちの方は観ないほうがいいかも。
長女や母親の批判的な部分や、姉たちの話を聞かなかったり、三女のことを子供扱いしてやることなすこと否定したり、次女が抱える「出来のいい姉」に対するコンプレックス、長女の抱える「真面目に生きてるのに妹たちばかり可愛がられる」コンプレックス。
この地獄を、私は知っている……。
これは、逃げ出さなかったら迎えていたであろう私だ……、となってしまった。
長女が気に食わないとすぐ大声出したり、全部自分が悪いんでしょ!と言って話し合いから逃げたり、1人で被害者ムーヴをかますあたりが実母のヒステリーとまんま一緒で、どこも一緒なんだろうな……て気持ちになった。
次女の「がんばった!がんばってきたよ!でも、お姉ちゃんが100点とるから、私が90点とっても褒めてもらえなかった!」という叫び、言った記憶がございますね……。
そして、姉から「だったら、あんたも100点取ればいいでしょ!人のせいにばっかりして!結局努力が足りないんじゃない!」というのも、言われた記憶がございます……。
本当に「あ〜、そうそう、こうなるよね。知ってる、知ってる」という感想が出てほしくなかった。
それくらい、家族という呪に対して理解度が高すぎる。
普通に生きていたら「オーバー過ぎる演出」として捉えられるかもしれないが、家族という呪いにかかった地獄はこれが適正です。
突然大声だします、突然キレます、話も聞きません、暴れます、批判しかしません、被害者意識が高いです。
こういう家族が、実際にあるということを知れる映画です。