「お母さんは、何処???」お母さんが一緒 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
お母さんは、何処???
ブラックユーモアだと思った。
初めに気付いたこと。
温泉の記念写真に母が写っていない‼️
キャストを見たが、母親らしき女優の生前が見当たらない?
ハハーン!?
手の込んだ詐欺的な演出。
《ストーリー》
母親の誕生日のお祝いに、母親を温泉に招待した3姉妹が、
気難しい母親の対応に四苦八苦する物語り。
所が、待てど暮せど母親は登場しない。
そうか?そういう手なのね!
いやぁ壮絶でした。
姉妹の口撃バトル‼️
罵り合い。
長女(江口のりこ)と次女(内田滋)のが特に激しい。
一番おっとりした3女のキヨミ(古川琴音)まで、
恋人に言ってはならない言葉を投げつける。
毒舌?母の遺伝子?
毒しか吐かない母親像、
それをそっくり受け継げ3姉妹像。
愛と憎しみ。
肉親は愛しもして、憎みもして、
しかし頼りになる、力になってくれる、、他人様とは全く違う
一蓮托生の存在です。
身内(母、父、姉妹、兄弟)って多かれ少なかれ、
互いの失敗を知る人たちですね。
恥ずかしい失敗(過去)を知る人です。
だからこそ安心して付き合えるし、全部をさらけ出せる。
しかし、本心や怒りを全部を口に出してもいいものだろうか?
肉親だからこそ、口をつぐんで、傷口に触れないうにする思い遣り。
肉親だって「思い遣り」は、潤滑油。
肉親だからこそ、
欠点を許す。
暖かく接する。
嫌なことはくちにしない。
最後に思ったこと。
この映画の“お母さん“って、
本当は死んでいるんではないのかしら?
こと自分の母親に関しては
・強い、アクの強い母親でも、
・弱い大人しい母親でも、
生きていても、もう亡くなった存在でも、
子供たちにとっては悩みのタネであり、目の上のたんこぶであり、憧れの存在でもあり・・
ホント可笑しい劇映画でしたねぇ
😆あはは
わが家では90歳になった母のことで(様々な“老化”の事で)、息子たちは毎日毎晩、メールと電話で、兄弟で相談し合っている大変な時期です。
思えば・・こんなに弟たちといっぱい喋ったのも初めての体験ですわ〜。
琥珀糖さんのレビューはいつも大好きで読ませていただいてます。
きりん