「ついていけない・・・けど」お母さんが一緒 ツッチーさんの映画レビュー(感想・評価)
ついていけない・・・けど
冒頭部分で長女が母や次女をこき下ろしまくり。私は、これで引いてしまった。生前の母に、毎日父がボロクソにこき下ろされた記憶がよみがえった。家族というある意味、絶対何を言っても許されるという関係性の中で日々繰り返されるこき下ろし。私も母の言うことに一理はあると思っているので父を擁護することはせず、ひたすら黙っていた。母に対して「そんなにお父さんが嫌いなら、離婚すれば」とは、心の中で思ってはいても口に出しては言えなかった。映画では次女の反撃や、盤石の関係と見えていた三女とフィアンセの間でも、三女がフィアンセに対して「口撃」開始。笑えるシーンもあることはあるが、どうにも心が落ち着かない。旅館の人間に自分は「(彼女たちの)家族です」と言ったフィアンセにはこう言いたい、「あんたは偉い」。この映画を終始笑いながら見ることが出来る人っているのだろうか。自分の今のありようを家族のせいにするなんて、それは単なる憂さ晴らし。この映画、ほんとついていけない・・・けど、まあ、家族ってこんなものかも。
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