「普遍的な家族の話」お母さんが一緒 kab_mtrさんの映画レビュー(感想・評価)
普遍的な家族の話
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橋口亮輔監督の作品は劇場デビュー作の「二十歳の微熱」に衝撃を受けて以来、劇場で見ています。
今回の作品が今までとずいぶん違うのは、人の原作のせいもあるだろうけど、やっぱり監督自身が変化しているのかもしれない。
客層が今までの橋口作品にはないくらい高齢者が多くて、かつ今までで一番笑いのある作品でした。
うちは三姉妹ではなく姉弟、この3人の「お母さん」のように40過ぎの娘に誰でもいいから結婚して孫の顔を見せろなんてことは言わなかった(ちなみにそんな親は今でもいくらでもいると思う)。
けれど、そんな細部はどうでもよくて、これは大人ばかりになった家族の普遍的な物語だと思いました。
橋口監督がそんな話を撮るのがちょっと意外で、ちょっとうれしい。
家族ってなんというか袋小路だ。
でもそれだけじゃ終わらないのが、とてもめんどくさい。そしてそれは悪いことばかりでもない。だからますますめんどくさい。
そこの描き方が監督らしく容赦ない。
そんな物語でありました。
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