「お母さんが発祥」お母さんが一緒 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
お母さんが発祥
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笑えるところはありつつも、それ以上に笑えない作品。
三姉妹それぞれ、身内にも自分にも抱えてる不満があり、何気ない会話からそれが噴出してゆく。
こんな場所で、こんな歳の大人が、こんな言い方で…
そういった面を取り除けば、逆に家族だからこそ言ってしまう、言えてしまう内容ばかり。
でもだからこそ、コメディとして笑い飛ばしきれない。
今月40になる身としては、弥生の「今から出会って、付き合って、結婚して…」は共感度が高すぎる。
かといってホームドラマ的に泣けるわけでもなく。
普段から啀み合ってたならただの日常だし、そうでないならあんな朝を迎えられるレベルの衝突ではない。
何も好転してないのに、「家族だから」という雰囲気で一晩寝たらスッキリ…?
個人的には納得出来る流れではなかったかな。
コメディエンヌとして一番上手かったのは江口のりこで、動き、表情、声のトーンなど安定の芝居。
「大声出さないで」とか、完全にお婆ちゃんだよね。
内田慈は歌とブチギレ演技はよかった。
古川琴音は、キャラもあるけど爆発したときの声量が足りなさすぎてコメディとしては失格。
(ただ、『言えない秘密』よりかわいく撮れてます)
青山フォール勝ちは人柄一本勝負で、阿呆キャラなのであれでいいが、真面目な台詞ほど棒が目立った。
嫌いじゃないしツマらないとも言わないが、全方向に中途半端なのが残念。
ラーメン屋のシーンは丸々要らないし、折り鶴の意味もよく分からないし、シーンの繋ぎに違和感がある。
と思ったら、ドラマの再編集なの見逃してた…
あ、タカヒロ分の追加料金はちゃんと払ってね。
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