「姉妹って大変で、姉妹って素晴らしい」お母さんが一緒 ONIさんの映画レビュー(感想・評価)
姉妹って大変で、姉妹って素晴らしい
橋口亮輔監督が手掛けるペヤンヌマキの舞台劇のドラマ化の再編集映画化、ということであってるのだろうか。途中経緯はまったく知らないので舞台劇っぽい映画、というか、いわゆるホームドラマという伝統的なフォーマットのものとしてリラックスしながら観た。
九州の旅館に母の誕生日祝いをしに連れてきた三姉妹の一晩の騒動。俳優陣も楽しみながらやっているんじゃないだろうか、やり過ぎなようにもみえるけれどやり過ぎなくらいがちょうどチャーミングにみえるという加減もあり、江口のりこ、内田慈、古川琴音、それぞれのキラーショットというかキラー芝居はばっちりある。中でも古川琴音はコメディの受けをとてもかわいらしくこなしていた。
お母さんが一緒なのだけど、お母さんは別室で一切出て来ず、しかし圧倒的にお母さんが話題を支配している作劇。娘たちが誕生日のサプライズを仕掛けようとするが、ジャンプして失敗したサプライズの修復までが描かれる。姉妹って大変だな、から、姉妹っていいな、となるラストがいい
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