エイリアン ロムルスのレビュー・感想・評価
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テイクオフが早すぎて人間関係把握できないが、お化け屋敷だと思えば不要なのかもしれません
2024.9.6 字幕 イオンシネマ久御山
2024年のアメリカ映画(119分、PG12)
『エイリアン』の続編映画
奴隷のような扱いを受けている若者たちが脱出しようと乗り込んだ船がヤバかったというSFホラー映画
監督はフェデ・アルバレス
脚本はフェデ・アルバレス&ロド・サヤゲス
原題は『Alien:Romulus』で、ローマ神話に登場する「ロムルスとレムス」の双子の兄の名前が由来となっている
物語の舞台は、西暦2142年のジャクソン星採掘植民地
そこで採掘作業にあたっているレイン(ケイリー・スピーニー)はたちは、ウェイランド・ユタニ社の異常なノルマに辟易していた
ある日、レインの元カレのタイラー(アーチー・ルノー)は、どこかから仕入れた情報にて、この星の脱出計画を持ち出した
タイラーの妹・ケイ(イザベラ・メルセド)、二人のいとこのビヨン(スパイク・ファーン)、ビヨンの義妹ナヴァロ(エイリーン・ウー)はその計画に同意する
タイラーはレインを誘い、アンドロイドのアンディ(デビッド・ジョンソン)を同乗させるという
レインが来ないのならば、アンディだけは連れていくと言われ、彼女は仕方なくOKを出した
アンディはレインの義弟をモチーフに作られたアンドロイドで、しばしば不具合を出しては、レインが再起動をして直していた
彼らはポッドに乗り込んで、ジャクソン星の上空にあるロムルス宇宙船を目指した
無事にそこに辿り着くものの、宇宙船は小惑星への突入ルートに入っており、時間はわずかしかなかった
アンディはロムルスとコンタクトを取れるコードを持っていて、彼がいれば宇宙船は動かせる
だが、宇宙船は廃艦のような感じで、誰一人クルーもいなかった
なんとか冷凍睡眠のポッドを見つけたものの、そのエネルギー残量は目的の星ユヴァーガに行くには足りない
それでも、ジャクソン星には戻りたくない彼らは、なんとかして、宇宙船で脱出を試みようとするのである
映画は、その宇宙船ではある研究が行われていて、その影響によってクルーは全滅していた、という「いつの時代の設定だい?」というものになっていた
案の定、起こりうることは想定内のもので、実験によって生まれた生物に襲われるという流れになっていた
ここまではお約束のような感じで、さらに「研究の成果を持ち出せば、目的に連れて行ってやる」という生き残りのアンドロイド・ルーク(外見:イアン・ホルム、声:ダニエル・ベッツ)なども登場する
さらに、アンディがロムルスの命令を受信することで、人格が変わったように「合理的な判断」を行うようになってしまうのである
SFパニック系ホラーのお約束満載の内容で、ちょっと暗めのお化け屋敷を堪能するというスタンスならOK
あとは、過去作のオマージュのようなものがたくさんある印象で、そのあたりはっファンムービーになっていると思う
過去作の記憶がほとんどない状態で鑑賞したので、その連鎖についてはわからないが、なんとなく察することはできるという構成になっていた
それよりも、主人公6人の関係性と日常パートがあまりにも短いので、彼らに感情移入をすることなく眺めるという感じになっている
本来ならば、ジャクソン星での彼らの苦役であるとか、日常のシーンとか、関係性などを仄めかすワチャワチャなシーンがあるもので、その世界観を楽しむパートも必要だと思う
だが、どうやらノルマが理不尽に上がるぐらいしかわからず、いきなり作戦会議からの強制連行に至るので、前半の展開が早すぎてびっくりしてしまう
このあたりは、ロムルス内での描写を優先したのだと思うが、あまりにもロムルスに行くのが早すぎて、誰が誰かわからないまま本編が始まったように思えた
いずれにせよ、シリーズを知っていなくても大丈夫な内容で、虫系ラバーゴキちゃんが大丈夫ならOKだと思う
IMAXなどの画質の良いシアターだともっと鮮明だと思うが、通常スクリーンでは暗すぎて雰囲気しかわからないので、そのへんが無理だけど観たいという人は通常スクリーンだと緩和される
そこまでして観るべきかは何とも言えないのだが、ちょっと涼しいところで涼しくなりたい人にはちょうど良いのかもしれません
エイリヤァ~ンというよりもブレイド・ランナウェイなんちゃって!?
「それを面白いという人には面白さに足る材料を与えてくれるけれど、毛嫌いをする人にまで面白さに足る意味はない。Sci-Fi フィルムという媒体は本質的にそういう限界を持っている」
- 似非ウィリアム・ジェームズ
WAYLAND-YUTANI CORP
BUILDING BETTER WORLDS
ロゴ入りのT- シャツも売られる程!?
『エイリアン』(1986年)フランチャイズでは、ブラック企業ウェイランド・ユタニ社のエンブレムが本作では、彼らにこれから起こる危険をジュピターⅡ号のフライデーではないけど警告なんてお構いなしに何気なく描かれ、一瞬だけ登場する。(※こんなん見逃しても何の意味もございませんけど... 何か?)
1986年製作の『エイリアン』の造形スタッフを呼び戻したとされることから、考えると2122年を舞台とした1979年の第一作『エイリアン』の20年後の世界観を表すって... どうよ⁉
だからむかつく!
1979年当時だったら、ブラウン管を使うしかなかったから理解もできるけど、亜空間飛行もできるし、主人公の弟に至っては、人造人間というセットアップなのに宇宙船内のモニターが解像度の低いブラウン管を今でも使うって... そんなのありか? 『エイリアン』フランチャイズのこだわりだとも言いたいのか?
Rook: Then have mercy and end her life now. If not,
"you all die!"
キューブリック監督が、映画『The Shining』の撮影後にフランスの映画評論家ミシェル・シメントとの対談でファンタジーは20世紀になっても繫栄すると語っていたけど同じような繰り返しでしかない金太郎あめ映画ではその繁栄も閉ざされてしまう... かもね⁉
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