エイリアン ロムルスのレビュー・感想・評価
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あの生物気持ち悪い…
久しぶりの新作な気がして観たいと思い鑑賞!
人生の行き場を失った6人の若者たちが、生きる希望を求めて足を踏み入れた宇宙ステーション“ロムルス”
だが、そこで彼らを待っていたのは、恐怖と言う名の絶望──寄生した人間の胸を突き破り、異常な速さで進化する “エイリアン”だった
しかも、その血液はすべての物質を溶かすほどの酸性のため、攻撃は不可能
宇宙最強にして最恐の生命体から、彼らは逃げ切れるのか?
というのがあらすじ
今回出てきたアンドロイドのルークがどこかで見たことあるなと思ってたら1に出てきてたんですね!
観直しておけばよかったとちょっと後悔…笑
でもいくつかのシーンが過去作で観たことある場面が多くてちょっと嬉しかったです😊
あとエイリアンも怖いけどアンドロイドも怖い…
感情に流されず容赦なく切り捨てるのは人間ではなかなかできないしそれに強い
過去作でもアンドロイドは容赦なかった記憶が…
そしてケイが化合物を投与して生まれたあの生物が気持ち悪い…笑
オフスプリングと言うらしい…
あれは明らかに人間の遺伝子と化合物だけじゃないよね?
エイリアンの遺伝子も入ってるの?
でもアンディが寄生されてないって言ってなかったかな🤔
どうやってエイリアンの遺伝子が混ざったのかな?
気になる…
エイリアンシリーズの1〜4はテレビやレンタルで観た記憶がある程度…
プロメテウスから映画館で観た感じですが楽しめました!
でもシリーズを観直しておいた方がさらに楽しめた気がします笑
はらはらドキドキで面白かったです!
面白い映画をありがとうございました😊
期待外れだった
原点回帰っぽい気がして、見に行ったのだが、
微妙な作品。
クィーンはいないのに、エイリアン単体でフェイスハガーがいくつも出てくるのは何故??
クローン?
都合よすぎる脚本展開。
脚本が薄い。
強制労働者が宇宙船で大気圏外に簡単に出られるのもなんだかなぁ。労働者に逃げられちゃいかんでしょうに。
フェイスハガーが出てくるまでが、たるい展開で
寝そうになる。
細かい部分、色々ツッコミどころ満載。
地球は奇跡の星✨
過去作は全部観ていますので、どうしても前の作品での感覚と比べてしまうのですが、思ったほど怖くなかったです。
今回はアンドロイドが活躍する場面が多かったので、過去作のような、宇宙空間と狭い宇宙船の中で未知の生命体に遭遇し、なす術もなく人間たちが追い詰められていくようなジリジリした恐怖感はなかったかな。
逆にアンドロイドだからこそ、感情に流されずに冷静な判断をするところは現代らしい問いかけとは思います。
自分たちがやられるのであれば、見殺しにするしかないという場面というのは絶対にあるわけで。戦場でも戦艦でも。
あと、アジア人(韓国?)が出てきた時点でこの人真っ先にやられるんだろうなって思ってたら案の定でした😅
これアジア人差別だって言われないでしょうか…
それから一番弱そうだった女性が最後まで生き残るのは原作のリプリーがそうだったし、ああいう状況におかれて初めて目覚めることもあるし。なんだかんだ言って人間は強いし、知恵のある生物なのだ。
もう一つ。
妊娠した女性を助けたけど、これもすぐに予測できてしまったのです。
遺伝子注射した時点で、エイリアンと人間のアイノコが生まれるっていう…
過去作で免疫ができているせいか
いろいろ予測できてしまったので、ハラハラドキドキ感はあまりなかったですが、それなりに楽しめました。
ただ少し長いかな…
最後にはユヴァーガという地球のような星へ。
地球という星は奇跡の星なのだとあらためて実感してます☺️
「未知」は怖い。が、「既知」は…
「よく頑張った!」と(偉そうにも)思いました。
同時に、1作目がいかに優れた「怖い!」作品なのかを再認識しました。
1作目の「怖さ」は、「未知の生命体(めっちゃナゾ!)」との接触が、人間社会と空間的に隔絶された(めっちゃ遠い!)、かつ閉じた空間内(宇宙船内)でおこなわれることに起因しているように思います。一方本作は、事件現場と「人間社会」はさほど空間的に離れていません。ここで言う「空間」とは「実際の距離」と併せて「意識上での空間」双方の意味を含みます。
例えば、某惑星での労働のシーン(登場人物たちの動機を示すために必要だった?)やアンドロイドからの逐一の指示(1stへのオマージュを込めてなのかアッシュの再登場)などのシーンを見ると、トラブルの渦中にある面々のすぐそばに「人間社会」は存在していると(鑑賞者は)認識してしまいます。
一方1stでは、ノストロモ号のAI「マザー」の答えは無機質で(モニターに文字が出てくるだけ)、肝心なところは「分かりません」だし、アッシュも会社の代弁者として無機質に「同情するよ…」と言うだけなので、乗組員たちには、自身の近くに「社会」が存在していることを直接認識・確認する術が無いのです。その状況下で、正体の分からない「化け物」と相対峙せざるを得ないという、まさに「In space, no one can hear you scream...」という状況、これが「怖い!」のです。
また、乗組員たちが放り込まれた「空間」にも違いを感じました。1stのそれはとても「静か」で「わちゃわちゃ」しておらず、艦内で食事をするシーンなどは「日常性」を感じさせます。しかしその日常性を「化け物」がぶち壊すわけです。これにより乗組員たちは「非日常」に放り込まれますが、艦内の設備そのものは「平穏」なまま(化け物は1匹だけだが、どこにいるのか、どんな姿で「居る」のかは不明)で、ようやく艦内が平穏でないことが可視化されるのは、リプリーが「本体を切り離して爆発させる」という手段を取って以降です。リプリー以外はもう誰もいない無機質な空間に「爆発まで、あと何分…」という機械的なアナウンスが警告音とともに流れる様子に、視聴者の内側に閉じ込められていた緊張感が一気に外側に露出する…という経験を記憶しています。一方今作では、基地内の描写が最初から「わちゃわちゃ」しており(最初からエイリアンが沢山いすぎ?)、「日常性の中に『非日常』が潜んでいる」という感じがしませんでした。
エイリアンという存在を人間社会の中に「取り込もう」とする企てが、そもそもの悲劇の始まりなのですが、「社会の中に取り込む=既知の存在」となってしまうと、そこに恐怖はありません。ラボで実験していたとか、「間の子(あいのこ)が誕生する」とか、正直興ざめでした。
散々悪口を書いてしまいましたが、1stへのリスペクトのもと本作を完成させた制作陣には「よく頑張りました!」と言えますし、相応に楽しみはしました。機動戦士ガンダムになぞらえて言えば、「1stが最高なんだけど、ユニコーンもよく頑張った!」みたいな感じ…でしょうか。
実験は大失敗?!
ウェイランドユタニ社の忠実な科学者アンドロイド、ルーク。中盤に誇らしげにエイリアンから抽出した「プロメテウスの火」の”生命の素”の黒い液について解説していたけど、それ映画見てる人の為だよね。レイン達には兎に角それを持ち出して、元の植民星に持って帰って貰えばいいだけだから、そんな企業秘密的研究成果を自慢げに話す必要ありなん?で、それ人体実験もマダだったみたいで(ネズミには試して見たみたいだけど)結局見事な失敗作だったじゃん。打ったケイは何ともなく、彼女の胎児が変異して化け物になっただけ。あんな奴、労働者として使い物にならんわ。だから「2」での植民星(「1」でエイリアンの卵とスペースジョッキーがいた星)で働いてる人達には、なんらこの研究成果が活かされていない。ルーク何やってたの?
面白いが期待の枠は超えず
遅ればせながら鑑賞。
充分に楽しんだが、
シリーズへのオマージュがどれも表面的で
小さくまとまっていた感が否めない。
1、2を超えるのが難しいなら
3のような陰鬱なものや
4のように「損壊が観たいんでしょ?」と迫ってくるものなど、
特定の方向に振り切れていてほしかった。
それから、「これからこういうルールのエリアに踏み込むから
緊張してな」というような説明や、
「じつはこんなことがあったんだ」という説明の多さも気になった。
そういう部分を映像の中で表現してこそと
欲をかいて臨んでいたためだろうけど。
また、本筋に影響はないが
アンドロイド専用出入り口から入った直後が
あの狭いダクトなのはなぜなのか?
(アンドロイドは皆這いつくばって移動するようにと
虐げられていた??)だとか、
超危険な複製ラボなのに
ドアが完全密閉しないデザインなのはなぜなのか?
など、映画的な都合による疑問点も多く、
そこは核心じゃないからべつにそれで構わないのだけど、
没入感の妨げにはなるなあと感じた。
「エイリアン」のメカの雰囲気が 映像体験できる作風がよかった。
以下ネタバレ
「エイリアン」シリーズは、
宇宙船などのSFメカや異星人文明のテクノロジーを
映像体験できるポイントが
見どころだと思っているので
今回の
「エイリアン:ロムルス」は
「エイリアン: コヴェナント」の続きでなく、
「エイリアン」後のエピソードを
「ドント・ブリーズ」の監督が演出する事前情報に
ああホラー映画か・・・と
あまりテンションが高まらずのまま
シネコンへ行きました。
しかし、
予想に反して前半は
植民星の日常描写や
ブラウン管風のモニター、
宇宙船のドッキングの段取りを
丁寧にみせる「エイリアン」設定のメカ描写多めな映画で
「エイリアン」のメカ雰囲気が
映像体験できる作風に
オオッとなりました。
冬眠ポッド回収までは
ワクワク感がありましたが、
冬眠ポッドのエネルギーを回収するあたりから
ホラー映画が開始され
アンドロイドの活躍や
自動照準のライフルのバトルは少し新鮮でしたが、
ほとんど
他の「エイリアン」シリーズで見た事のあるような
シーンが多く、
ラストの敵は「エイリアン4」の方向ではないアレンジが
ギーガー感なくて
不気味なだけの敵になってしまい、
前半に比べると
退屈な後半でした。
そのほか
小惑星帯上を移動しながの
遠景でステーション、
近景コンテナでを見せるアングルは
他の「エイリアン」シリーズでは見た事のない
ビジュアルだったのでオオッとなりました。
初代エイリアンをリスペクトしたリメイク
初代では登場人物のキャラが薄い群像劇だったが、こんどの主人公は明確。サブキャラも可愛らしい未熟な若者たちで、ドラマとしても面白い。
何十年か先の未来、予備知識のない若者に「エイリアン」をまず勧めるとしたらどれだろう。ギーガーが魅力の初代か?、重厚感のプロメテウスか?。もしかしたらロムルスかもしれない。
それなりに良く出来ている
1作目と2作目には遠く及ばないが、これ一本だけ見ればそれなりに面白い。
序盤の限られた閉鎖社会からの脱出は、しっかりSF青春映画してるし、後半はホラーの監督らしく得体のしれない生態に生命を狙われる、SF密室ホラーになっている。
かなり工夫してるし、CGを使った映像はリアリティもあり、最先端の「エイリアン」だ。
しかし、1作目をかなりオマージュしてるのは分かるが、基本プロットとしては1作目を繰り返すしかない内容になっていて、残念。まぁ仕方ないんだけど。
#エイリアン
#エイリアンロムルス
3分の2くらいまでは良かったが・・・
アンドロイドは良かった。モジュール差し替えで人格が変わるような動作、わざとらしくない演技で非常に上手かったと思う。一方、胸から下がないボロボロのイアン・ホルムのアンドロイドは、頭だけがキレイすぎ。
無重力でゼノモーフの血をかいくぐる所は面白い見せ場。重力on/offの仕掛けを上手く使ったのか、これをやりたいから重力on/offを仕掛けたのか。
ストーリー展開として、難があったように思う。妊娠していた女性が、なぜ未知の注射を自らの判断で打ったのか?全く理解できない。その直前に主人公が「信用できない」と言って打たなかったにもかかわらず。
なので、それ以降はちょっとしらけてしまった。最後に登場した、より人間に近いゼノモーフに至ってはガッカリ感というか、B級か?と思うほど。この感じなんか以前あったぞ・・・ターミネーター4で、シュワルツェネッガーのCGが登場した時や・・・。もっとH.R.ギガー的な怖いものができなかったのか。センスないなぁ。
これぞ正統派SFホラー映画!!
前作と比較したらエイリアンの登場シーンやバトルシーンは少ないが、懸命に逃げ惑う救いようの無い惨たらしさは前作よりも上質で「恐怖心」に焦点を当てた緊張感がありこれぞ正統派SFホラーだった。
特筆すべき点は、恐怖と絶望で怯える人間たちとは相反して合理的で冷酷な判断をするアンドロイドのアンディがこの物語の中で異彩を放っていたこと。
大勢の命を優先するため妊婦を救うことなく見捨るといった惨たらしい判断をしながらも、主人公たちと活路を見出そうとする冷静冷酷な姿はかっこよかった。
その中でも、印象的なのはフェイスハガーがはびこる部屋の中、音を出さず室温で人間の体温を誤魔化し気づかれないように部屋を進んでいくという大胆な敢行ぶり。情に負けず(というかロボットだから情がない)冷静でいる姿は人間とは対照的で頼りがいがあった。
そして、レインという女性主人公がとにかく有能でリプリーを彷彿させるキャラだった。場に応じて機転が利くため、コヴェナント号の無能クルーとは違い観ていてイライラしなかった笑。
特に、重力装置を利用し無重力状態にしてエイリアンの体液で宇宙船の床や壁が酸で溶けないようにし銃で蜂の巣にするシーンは斬新かつ胸熱で爽快だった。そんなやり方があるのか!!と上映中めちゃくちゃ興奮したよ。
そして、エイリアンの酸性体液で溶け死ぬシーン、チェストバスター、ドアが開かず逃げられないといったお決まりシーンもふんだんにあり古参ファンを満足させる映画だった。ラストはAVPのように変な含みのある後味悪いことは無く、爽快で後味が良いエンドだった。
アンドロイドがいい仕事してます
前作コヴェナントがエイリアン映画としてはひどいものだったので、それと比べたらはるかに良かったし、SF映画としても良質でした。
全体的に話が分かりやすく無理なく丁寧に描かれてて、特にアンドロイド(アンディー)との関係が最初とアップデートされた時でそれぞれ噛み合わない感じが皮肉が効いてて面白かった。ステーションにいたアンドロイドが1作目と同型?だったのも以外性があって良かったです。この映画はアンドロイドがいい仕事をしてます。
ただ、終盤の結局注射を打ってしまった結果の部分は、4作目とかぶるのもあってちょっと蛇足だった気がします。観客にはもし打ってしまったら…という想像をさせるだけで十分だったと思います。
正直期待してなかったのですが前2作をうまいことまとめて軌道修正されていて、シリーズは今後も存続していきそうです。
ゾクゾクする感じはない
1のような不気味な恐怖とゾクゾク感はなかったかな。
音でだいぶ驚かされましたが。
でも映像は凄かったし最後に登場した人型のエイリアンは気持ち悪くて良かったです。
エイリアン幕の内弁当!
出だしが思い切りディストピアで、エイリアンよりもブレードランナーのほうを連想、監督は同じだけどエイリアンとブレランて同じ世界線だったっけ?と錯覚おこしかけましたが、結果ものすごくちゃんとエイリアンでした!
ドント・ブリーズの監督がエイリアンで幕の内弁当作りました、こうなりました〜みたいな。見覚えある場面や展開が多いのはまぁ、幕の内的に全然良いと思いますし、そこがつまらんという意見があるのもわかります。でも新味もあり、何よりキャストがフレッシュで良かったです。
エイリアン名物「問題の多い人造人間」、今回のはポンコツでゆるい(優しい)状態と、更新されてキレッキレのベスト状態の二重人格タイプで、役者さんの演じ分けがお見事でした。人造人間たちの行動の読めない、ゾワゾワくる怖さは、エイリアンたちのわかりやすい怖さを上回ってたかも。
脱出する迄でもうだいぶお腹いっぱいで、ラストへのアクションはちょっとくどいな〜と思いましたが、お化け屋敷的なホラー感たっぷり、小惑星帯の迫力などSFらしい景観も楽しめて、立派なエンタメ映画と思います。終わって出てきて、「あー帰ってきた」という感慨がありました。
余談
車でシネコンへ向かってた運転中、顔に向かってバッタが飛びついてきてギョエーとなりました、危なかった!(運転が)。4センチのバッタでこれなんだから、エイリアンのアレなんて、もう。(ガススタに停め、バッタを出し、ガソリン入れた)エイリアン行く前に顔へ虫飛びついてきたって貴重といや貴重かな、と。
余談2
ポンコツとキレキレの二重人格アンドロイド、「究極超人あ~る」を思いだしてました。
見所は、
見所は、リーボック笑
1と2の間とことで、
初めからストーリーは期待していなかったが
原点回帰てきな、雰囲気を期待して鑑賞。
1のような、何とも言えない不気味さはなく
お化け屋敷的なびっくり演出が多く
これじゃない感。
まぁ、ゼノモーフというキャラクターそのものが好きなのでそれなりには楽しめました。
そのうちゼノモーフは考えるのをやめた。
エイリアンシリーズは全作品劇場鑑賞済、特に原点の1作目はロードショー公開中に無け無しの小遣いから、おかわり鑑賞と友人に勧める為に奢る行為をする程どハマり、以降映画鑑賞歴に多大な影響を及ぼす。
勿論DVD BOX所持。
故に、エイリアンには一家言もニ家言もある事、ご容赦ください。
長いです。
今やサーの称号を持つリドリー・スコットの長編映画監督作2本目のエイリアンは、当時SFゴシックホラーとか形容され、公開まで情報が皆無だった。スターウォーズや未知への遭遇が皮切りとなり、技術的ブレイクを果たしたSFXを使ったSF映画ブームの中で公開された。
その得体の知れない生物の造形美、謎の生態、細部にまで拘った美術と説得力を持つ特殊効果等が衝撃的な恐怖を醸し出していた。初見の時は恐怖の余り、席を立って逃げ出したい衝動を抑えて観続けた記憶がある。
1作目の肝は、完全生物と称された怪物(ゼノモーフと言われ出したのは2作目以降)の予想出来ない生態と行動原理の不明さが恐怖の根幹であり成功していた。
シリーズ化され、当時新進気鋭の監督にそれぞれ任すスタイルとなった。
エイリアン2以降は、その形態と生態が認知されているので、恐怖は目減りするのは致し方なく、担当したジェームス・キャメロンは怒涛のアクションサバイバルホラーとして、デヴィッド・フィンチャーは与えられた脚本からとはいえ宗教色が強くどこか中世を想わす、刑務所星を舞台とした独特の世界観、ジャン・ピエール・ジュネはキッチュな独特の世界観とブラックユーモアで、リプリーの物語として続いた。
興行的に浮き沈みもあり、失敗作と言われる物もあるが、個人的にはどのアプローチも好きで、結局この完全生物に魅了されている。
リプリーシリーズは、ここで止まってしまい、3の幻の脚本となったウィリアム・ギブスン版や5の予定だったニール・ブロムカンプ版も観たかった。
そこから巨匠となったリドリー御大のプロメテウスとコヴェナントが展開する訳だが、個人的にはプレードランナーを絶頂点としてリドリー・スコットへの信頼感はその後弱まり、ハンニバル辺りから創造より引用が気になり出した。
無神論者でありながら神話的アプローチとか、豊富な美術知識をひけらかす様な感じ(コヴェナントでのベックリンの死の島の引用はモロパクリ)とかが気になりだしたし、創造主と神とか手垢のついた主題で、ゼノモーフと人類とスペースジョッキー(エンジニア)の起源を描くが、それによりゼノモーフ自体の神秘性は削がれた気がする。
今は亡きダン・オバノン(1作目の原案と初稿脚本、それまで異邦人とかの意で使われてた名詞エイリアンを、宇宙生物の名詞として初めて使った人でダークスターの搭乗員)が知ったらどう思うのかとか考えてしまった。
プロメテウス初出の黒い液体の設定も混乱してて(ファーストディーコンの血やらブラックグーやら)エンジニアが始めに飲んだヤツと後から出てくるエンジニアの宇宙船から採取した物が別物なんて映画観ててわかるか?
黒い液体を2001年宇宙の旅のモノリスの様に進化の象徴にするなら、完全に失敗していると思われる。
大体、エンジニアが飲んでたディーコンの血(その後バラけて地球の生命の元となる)が無くなったから、エンジニアが複製したが失敗したのでウイルス兵器に転用して、逆にアンドロイドにコヴェナントでばら撒かれるのもアホだが、そもそも遺伝子レベルで変異を起こす物体ばら撒いて、被害側に計算外の遺伝子レベルの潜在的変異体や損傷した遺伝子の持ち主が1人でもいてスーパーヒーローにでも進化したら話変わってしまうし、兵器としてアホでしょ。
出世魚みたいな単純な変換やブリーダーの様な掛け合わせで進化を語るのは無理がある。
とは言え、どこかフランシス・ベーコンの絵画を連想するネオモーフは好きだったりするので、複雑な心境でこの2作が私の中で位置付けされていたりする。
さてエイリアン:ロムルスである。
フェデ・アルバレス監督作とはいえ、この副題の付け方は、近年のリドリー印満開で嫌な予感がした。
しかし原点回帰とか謳う旨もあったので、過度な期待もあった。
つかみは最高で、まさか第1作のビッグチャップを回収して始まるとは❗️
繭化して宇宙空間に漂ってる(ちゃんとリプリーがぶっ刺した銛がある)のを観て、
カーズや❗️(ジョジョ2部より)とテンションが上がりました。
死ぬこともできず考えるのやめてたのね?
ロムルスとレムスのセットも良い出来で、敢えてブラウン管モニターを使うとか、ディスプレイの表示が一作目の流用だったり、CGを使わずスーツやアニマトロニクスでゼノモーフを表現したりしているのは、好感がもてました。
テラフォーミングされた異星での劣悪な労働環境とかの描写も良くて、ウェイランド・ユタニ社のブラック企業ぷりも良く出てると思う。
強酸の血液が無重力下で漂う中を回避するシークエンスも良かった。
しかし、全体としてはまるでよく出来たファンムービーの様であった。
監督自身の個性を全く感じられなかった。
自動制御中の重力の切替り設定の新鮮さと、過去作ドント・ブリーズと同様、若者達が入っちゃダメなとこ入って中の怪物にエライ目に会うのは監督の独自性だとしても、そこで展開される描写は一々過去作の引用と感じた。リスペクトと呼ぶには余りにもそのままだった。
2を意識した兵器の説明描写や銃撃描写、4からのエレベーターシャフトでの攻防と台詞とニューボーン、ラストに向けて息が荒い中、薄着で宇宙服を着る1作目への目配せ、他にも細かい引用が多々あり、それらが長年のファンに対するサービスだとしたらやり過ぎで、ノイズとなり全く恐怖を感じなかった。
またアッシュ型アンドロイドのルークのCGの出来が悪く、故イアン・ホルム氏の再現としては稚拙だと感じた。
ブレードランナー2049のレイチェルの再現には驚いたものだったが、同じプロデューサーなのに何故こうも違ってしまったのだろうか。製作アプローチが違ったとしてもだ。
そして例の黒い液体である。この設定自体が不安定な存在を、とうとうスピンオフとはいえ、1〜4の世界の中に組み込んでしまった。
起源そのものをテーマにしたプロメテウスとコヴェナントで、リドリー御大が黒い液体を持ち出して起源や創造主や神を語るのは仕方ない。ホラーの形式を用いていても描きたい方向が違うから時系列で繋がっていたとしても、完全にリプリーシリーズと別だと個人的に捉えていた。
ある種野放図的に各監督の色合いで製作、芯の部分にリプリーを置く事で成立していたエンタメとしてのシリーズの後継として、原点回帰をも目指してたとしたら、本作監督のフェデ・アルバレスは、プロデューサーのリドリー御大に忖度し過ぎじゃないかと思う。
そもそも配信ドラマとして企画が立ち上がった為の詰めの甘さもあるだろうが、新しいアプローチみたいな物が感じられなかったのが残念だ。
とは言え、シリーズ初見の方々はすんなり受け入れ楽しむことが出来るのかも知れない。
ある種の過去作の美味しいとこ取りとも言えるので。
上映後、「怖かったねー」の声も聞こえてきたから、素直に見れば充分楽しめる作品だとは思う。
ただ個人的には、このままだとシリーズ自体が先細る可能性があると思ってしまった事が1番悲しい。
長文、難癖、失礼しました。
何でも見せればいいというものではないでしょう。
期待通りの展開で楽しませてくれていたのですが、最後に人間とゼノモーフのハイブリッドが出現したところで興ざめ、台無しとなってしまいました。ゼノモーフのグロテスクにして簡潔な美とでもいうべきものがありません。観客が何を見たいのか、製作者側はほんとのところ分かっていなかったようです。
没入できる2時間
「底辺」の若者たちが「一発逆転」を狙って廃船から盗みを働く…
という展開は「ドント・ブリーズ」を思わせるし、もっとシンプルに「格差社会」を思わせる。
で中盤以降の「会社の指令/利益」はブラック企業や「社畜」を思わせる。
SFを舞台装置に「現代社会」を描くのは映画あるあるだが、であれば、「エイリアン」は何のメタファーだろうか?
俗っぽく言えば「核兵器/生物兵器」かもしれないが、「欲」かもしれない。
「欲」に引き寄せられ、飲み込まれ、身を滅ぼす…って。
登場人物も(必要程度に)描かれている。といっても主人公と弟(アンドロイド)だけだが。
弟はアンドロイドだけに、「七変化」するのは上手い使い方だと思う。
主人公の葛藤とか、他メンバーとの確執も弟がキモになっていて面白い。
続編の有無は分からんけど、
単独作としても上手くまとめ上げた手腕を評価できる。
思ったより怖くない
エイリアン1と2しか見てないが、それと比べると怖くない。ゴジラマイナスワンの方が容赦なくて怖い。出てくる出てくる、ワッという、お化け屋敷のおばけの出方。一人ずつ順番に狩られていくし、お腹の中から出てきたり、主人公の女性は生き残るなど、先が読めるから安心して見られる。人型のエイリアンは、怖さも気持ち悪さもなく、作り物っぼくて、逆に笑える。
近距離で撃っても、強酸性の体液の飛沫を浴びないし、エイリアン自身はなぜ溶けないのだろう。人がいない時は、何をエネルギーにしているのか。クマムシみたいに休眠しているのか。
没入感はあるし、スケールの大きな作品なので普通に楽しいが、次回作はもういいかな。
全162件中、41~60件目を表示