エイリアン ロムルスのレビュー・感想・評価
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エイリアン1と、事の始まりはもちろん違いますが、ハラハラドッキリ...
エイリアン1と、事の始まりはもちろん違いますが、ハラハラドッキリ演出や大枠のストーリーは同じ。つまりはエイリアン1と同様のエンタメ性やスリラー感は健在ですので、1を観た方は心に余裕、観てない方はドキドキして楽しめる内容だと思います。
スピンオフゆえに世界観は小さいながらも、1にはない、人間の「宇宙耐性」に言及する視点もあり、その結論がまた、エイリアンとは違う新たな怖さを”生み”だします。
宇宙船の内装が古めかしく思いましたが、エイリアン1(1979年)と2(1986年)の間の時代の話ゆえに、当時の最先端SFセットに合わせたかと納得。エンディングの音楽もスターウォーズのジョン・ウィリアムス調で、「SF観た感」が増し、懐かしかったです。
とはいえ、VFXはもちろん現代モノ。この映画のキーの一つ、重力の有無加減の演出や、物語の終始舞台となる小惑星リング帯の映像はリアルに美しく、SFという、VFXをきっちりやってなんぼのジャンルで、しっかりと魅せてくれた映画でした。
やっと出た、正調続編。
ラスボスのあの姿には😱
第1作のテイストを受け継ぐ正編
「エイリアン」シリーズの1作目の直後の話ということだが、本作単体でも十分楽しめるように作られている。ただ、過去作のオマージュが色々と出てくるので、知っていればより一層楽しめるだろう。少なくとも1作目は観ておいて損はないように思う。その方が話の流れを呑み込みやすいと思う。
すでに擦りに擦りまくられている本シリーズだが、今回は原点回帰。第1作のようなシンプルなSFホラーサバイバル劇となっている。
孤児のレインがアンドロイドのアンディや同じ境遇の仲間たちと宇宙へ出るが、そこには凶暴なエイリアンが待ち受けていた…というストーリーである。基本的に頭を使わずに楽しめるエンタメ・ムービーとしてそつなく作られていると思った。
特に個人的に面白いと思ったのはアンディの存在である。彼はレインの亡き父がスクラップ置き場から拾ってきた旧式のアンドロイドで、レインにとっては幼い頃から一緒に育った弟のような存在である。アンドロイドでありながら、どこか人間的な優しさを持っていて、これが姉弟愛のような趣をもたらしている。
本シリーズはこれまでにもアンドロイドが物語のカギを握る存在として描かれてきており、今回はそこに少し変化を持たせた所が新味だ。
ただ、プロット自体は第1作とほぼ同じなため、やはりどうしても既視感は拭えない。オマージュと言えば聞こえはいいが、要はオリジナリティに欠ける内容で、何なら第1作をキャラを変えて焼き直しただけという言い方ができなくもない。
監督、脚本はフェデ・アルバレス。サム・ライミ監督に見いだされてリメイク版「死霊のはらわた」の監督に抜擢された俊英である。元々スリラー・タッチに定評がある監督だけに、今回も作品のクオリティは上々である。しかし、いかんせんタイトルが大きすぎる。製作には当然シリーズの生みの親であるリドリー・スコットが控えているのでオリジナリティを出すのは中々難しかったのかもしれない。
また、若者たちが宇宙ステーションに乗り込んでエイリアンに返り討ちにあうというシチュエーションは、同監督作の「ドント・ブリーズ」も想起させられた。
そんな中、唯一クライマックスの戦いには新鮮なアイディアが盛り込まれていて嘱目した。こういうアイディアをもっとたくさん観たかった。
キャスト陣では、レインを演じたケイリー・スピニーの奮闘ぶりが印象に残る。シリーズの顔とも言うべきシガニー・ウィーバーに負けず劣らず、闘うヒロイン像を熱演している。
また、懐かしのキャラも出てきて驚かされた。もう二度と観れないだろうと思っていたので、これは嬉しいサプライズだった。
とても面白かった
才能の枯渇
プロメテウス、コヴェナント含めてこのシリーズには律儀に付き合ってき...
リドリー・スコット監督が喜ぶハズだわ
今作で7本目になるエイリアン、そして自称映画バカのマ王👍
シリーズ物を観ずして全ての作品は語れない、と思い込んでるマ王は見事にハリウッドの術中に嵌り、土曜の深夜に愛車を走らせ映画館へと赴いた🚗
もうマ王を止めるヤツは誰もいない🌀
そんなこんなの「エイリアン ロムルス」を観てきました😁
観終わって約2時間後ですが恐怖度は7作中一番だと思われる(でもPG12程度)
登場する機械の類もアナログが溢れてて最新感が無かったのが良かった(時系列的にも合ってる気がした)
音響もイイ感じで迫力と静寂を使い分けてたしCGのエイリアンが少ないので質感もリアルだったのが加わり、てっきり「エイリアン」のリメイクかリブートと思って観に行ったマ王としては内容もシックリきて取り敢えず文句は無い😆
久々の映画館で観るべき映画と言えよう🥸
オンデマンド落ちまで待ってたら後悔する作品に仕上がってます✨
初代監督のリドリー・スコットが本作を絶賛したらしいが、最後まで観ると何となく理解出来る🙂
初代「エイリアン」の話で聞いたのが、実はノーカット版は6時間にも及ぶ長編で、流石に配給会社から「アカン、カットしろ」との命令を受けて監督が編集したんだとか😑
そもそも「エイリアン」のテーマには【異種間同士のSEX】というのがある😐
今一度「エイリアン」を観直してみたら解ると思うけど成る程、確かに全編通して色気を感じるシーンが目立つ←角度を変えて鑑賞してくれ
船長とリプリーは恋仲だったとかランバートが殺害されるシーンは実はエイリアンが彼女とSEXしてるだとか監督の零れ話で読んだ記憶があるが、そうだとするなら今作は当時の監督が描きたかった「エイリアン」(まぁ若干の違いはあるしテーマとしては遠いが)に近い気がしたのはマ王だけか?
前評判が良くなかった本作であったがおそらく、SF映画ファンで「エイリアン」シリーズを熟知してる方にはウケてるのでは、と感じてるマ王🤔
ただし、「エイリアン」シリーズは何かとミソを付けられやすいトコもあるので、真相は映画館で確認してほしい🤚
変に新作の予備知識を入れずに「エイリアン1〜4」と「プロメテウス」「〜コヴェナント」を観てから(ん〜少し時間は掛かるが)下準備を整えての「〜ロムルス」鑑賞がオススメですわ☺️
映画館での鑑賞オススメ度★★★★☆
パンフレット分厚いが面白くない度★★★★☆
初代「エイリアン」へのオマージュ度★★★★☆
初代エイリアンの足元にも及ばず
頑張って作成したのであろうが…
リドリースコットは、一体いつ迄この「エイリアン」と言う題材を引っ張るのだろうか⁈
この分だとあの名作の「グラディエーター」の続編も期待しない事にしよう!何故リドリーは過去の名作を穢すことになるのを理解しないのか⁈(老害⁉︎)
さて本編だが、SFものでは無く完全にホラー物に振り切っている
話しに意外性や難解な点は微塵も無い!
またアクションシーンの驚きも無い!
肝心のホラーのビックリ要素も殆ど無い!
あのフェイスハガー(カニみたいなヤツ)の出来が最悪でどう観てもラジコン(床を歩くシーン)、ゴム製なのがバレる、飛ぶシーンもどう見ても人が投げてます
何故、CGにしなかったのか?
映像やコンピュータ音などは初代寄りで銃やアクションシーンは二代目寄りとなっていた(二代目監督は言わずと知れたキャメロンです/この2つだけで良かったのにそれ以降の作品は全て駄作です)(プロメテウスは完全に別映画)
これ系の映画も配信で十分だ‼︎どうしたハリウッド‼︎
シリーズファンの監督による、最大のファンサービス
【イントロダクション】
言わずと知れたSFホラーの金字塔『エイリアン』シリーズの最新作。シリーズの生みの親、巨匠リドリー・スコットを制作総指揮に据え、監督・脚本を本シリーズの大ファンにして『ドント・ブリーズ』の鬼才フェデ・アルバレスが務める。
監督がシリーズの大ファンを公言しているだけあって、随所に「分かってるなぁ〜」と感じさせる、同じくシリーズファンは思わずニヤリとしてしまうような演出が盛り沢山。しかし、決してマニア向けのニッチな作風には陥らず、本作でシリーズに初めて触れるファンにも優しい「一見さん大歓迎!」な作りになっている点が素晴らしい。
また、本作の時代設定は第1作『エイリアン』(79)の2122年から20年後の「2142年」を舞台としている為、第1作の制作時期である70年代後半〜80年代のSF作品の美術を拘って再現している。実際に宇宙ステーションのセットを組み、ミニチュアを製作、箱型モニターにキーボード、着ぐるみやアニマトロニクスまで用いた徹底ぶりには頭が下がる。
【ストーリー】
エレン・リプリーの奮闘によって宇宙空間に排出された“ゼノモーフ”は、自らを繭としてノストロモ号の破片と共に宇宙空間を漂っていた。“ウェイランド・ユタニ社”は、この休眠状態のゼノモーフを回収。謎に包まれた究極の生命体の研究を開始した。
一方、ウェイランド社が人類の存続と生存域拡大を目的として、宇宙の星々を植民地化する計画の一端を担うジャクソン星では、若い植民地者達が過酷な労働環境に苦しめられていた。彼らは作業中に偶然、宇宙空間を漂う「ロムルスとレムス」の神話に準えた2つのモジュールからなる謎の宇宙ステーション“ルネサンス号”を発見。ステーション内にあるであろう休眠ポッドを調達し、自分達の宇宙船で理想の惑星ユヴァーガへと脱出する計画を実行するーー。
主人公の小柄で内気な女性レイン、レインの弟にしてアンドロイドのアンディ、採掘場で働くグループのリーダー格タイラー、タイラーの妹ケイ、ひょうきん者でアンドロイド嫌いなビヨン、スキンヘッドが特徴的な女性パイロットのナヴァロ。各々が様々な理由で両親を失っており、過酷な環境から命懸けの脱出計画に乗り出すという導入は、物質や情報に満ちながらも何処か満たされず、追い詰められて生きている我々現代人にも通じる設定で非常に優秀。
【エイリアン】
・フェイスハガー
今回のフェイスハガーは、ウェイランド社が休眠状態のゼノモーフを研究して生み出した個体の為、お馴染みのエイリアンエッグからの誕生シーンは無く、袋に冷凍密閉された状態から復活を果たし、レイン達に襲いかかる。
また、視覚を持たない為に、獲物の立てた音や体温変化に敏感に反応して襲ってくるという習性も示された。これは、眼球を持たない後のチェストバスターやゼノモーフに至るまで共通の襲撃方法なのだと思われる。こうしたさり気ない情報開示も嬉しい。また、体温に反応するのを防ぐ為、室内の室温を人間の体温と同程度まで上昇させ、音を立てずに進み抜けるというアイデアは、流石『ドント・ブリーズ』の監督と言ったところ。
・チェストバスター→ゼノモーフ
これまで主に台詞や設定によって示されてきた「脱皮を繰り返して成体へと進化する」というチェストバスターの成長過程を、脱皮した皮の残骸から壁面の繭(蛹)へと目線を移し、それを破ってゼノモーフが誕生する様子を(少なくとも映画シリーズにおいては)初めて映像的に示してみせた点は、間違いなく本作の白眉だろう。ビヨンからの電気ショックによる攻撃にも耐え、寧ろ酸の血液で反撃し、風穴を空けて殺害。怯え慌てふためくケイの眼前で完全体となる一連のシーンの何と美しく絶望的な事か。
【シリーズの集大成感】
ファンにとって嬉しい要素としては、これまでのシリーズのありとあらゆる要素を内包している点も外せない。
・CGを駆使して『エイリアン』に登場したアンドロイドのアッシュ(故:イアン・ホルム)に酷似したルーク(ダニエル・ベッツ)を作り出し、しかも今回は一応は味方(少なくとも、初邂逅時は直ちに撤退するよう勧めていた)というスタンス。
・ステーションの研究員らを繁殖の苗床にする為に巣窟化させた通路と、そこに隠れ潜む無数のゼノモーフは、まるで『エイリアン2』(86)のウォーリアー。また、回収され研究対象にされたオリジナルのゼノモーフが宙に吊るされているシルエットは、クイーンエイリアンが初登場した瞬間を彷彿とさせる。
・レイン達の住むジャクソン星は、彼女らがまるで囚人のように扱われる様が『エイリアン3』(92)に通じるものがある。
・作中の時間経過と比較して明らかに成長速度の速い(特に、フェイスハガーの寄生からチェストバスター誕生まで)様子は、『エイリアンVS.プレデター』(04)にて、プレデター達が自分達の“成人の儀”を執り行う為に品種改良したものと重なる。
この他にも、構図や美術に至るまで、ありとあらゆる所にシリーズへの愛が溢れており、清々しいほどのオタクっぷり。
レインを演じたケイリー・スピーニーの熱演も素晴らしく、かつてシガニー・ウィーバーが演じたリプリーより更に小柄でか弱く見える彼女が、知恵と勇気を振り絞って幾度となく窮地を脱していく姿は非常に魅力的だった。
特に電磁弾が装填された自動小銃を構えてゼノモーフらに立ち向かっていく姿は、完全にかつてシガニー・ウィーバーが演じたリプリーと重なって見えた。おまけに彼女、宇宙ステーションの重力装置を利用した無重力空間でゼノモーフらの酸の血液を無効化して宇宙船に穴が空くのを防ぎ、宙を螺旋状に浮遊する血液の塊を火の輪くぐりかの如く移動し、危険な塊を銃の反動を利用して避けると抜群に頭がキレる。
後述するクライマックスでの“ヤツ”との死闘の際には、リプリーと同じく宇宙服に身を包む。分かってはいても、やはりあの瞬間はテンションが上がらずにはいられなかった。
【新種:オフスプリング】
ホラー映画にはいくつかの所謂“お約束”という物がある。その内の一つが『処女や妊婦は生き残る』というものだ。ケイが誰の子かも分からない子を妊娠したと示された瞬間は、このお約束が発動したとワクワクさせられ、同時に本作ではこのお約束を守るのか破るのかとハラハラもさせられた。
そして、本作は決して弱者に容赦はしなかった。ケイはゼノモーフから襲撃を受け、その際に負った傷による失血死から自らとお腹の子の命を守る為、ウェイランド社の研究によって生み出された“黒い液体”を注射してしまう。やがて、事前に示されていた実験マウスの異常進化が示した通り、人間とエイリアンの混合生物である通称“オフスプリング”が誕生する。ケイの様子を確認しに来たアンディの背後に、急成長したオフスプリングが出現するあの恐怖と、人間によく似た顔立ちをしながら一切の感情が読み取れない不気味さに対する生理的嫌悪感は、本作随一のホラー演出であったのは間違いない。…と同時に、私の中に酷い落胆も生まれた。
早い話、「俺、“ニューボーン”嫌いなんだよぉぉぉぉー!!」である(ニューボーンとは、『エイリアン4』(97)にて登場した、リプリーの遺伝子を受け継ぎ、人間と同じく子宮からの出産を可能にしたクイーンエイリアンから誕生した乳白色のボディを持つ新個体である)。
おまけに、このオフスプリング、自らの生みの親であるケイをゼノモーフよろしく第二の顎もどきの舌で体液を啜って殺害したのである。これには流石に、「マァ、この子ったら!!親に手を上げる所まであの子(ニューボーン)そっくりザマス!!」と感じざるを得なかった。
いや、分かってはいる。オフスプリングの見た目が『プロメテウス』(12)で登場した人類の創造主である“エンジニア”の姿を模している事は。しかし、クライマックスで隠し球として登場するのがあの姿では、些か素直に受け入れ難い。もっと言ってしまえば、オフスプリングの登場によるインパクトによって、これまで恐怖を盛り上げてきたゼノモーフやフェイスハガーら、オリジナルのクリーチャー達が完全に前座扱いになってしまった。
因みに、この“黒い液体”は、『プロメテウス』にて初登場した物質で、エンジニアが用いたもの。実は、この黒い液体を巡っては、『プロメテウス』の脚本段階では詳細な設定が書かれていたが、「作品の本質に触れすぎるから」という理由でスタジオ側が撮影段階で削除させたという経緯がある。それを知っているか否かで、本作における黒い液体の扱いと、それに対する感想にも若干の違いが生じるので、ここで大雑把に解説する。
この黒い液体。元々は、エンジニア達の神“ディーコン”(姿はエイリアンに酷似している)の血液であり、生命を再誕させるという性質を持っている。しかし、エンジニア達は自分達がこのディーコンの血を用いて誕生させた人類が、長い歴史の中で絶えず争いを繰り返す姿に失望し、自分達が研究して作り出したディーコンの血の複製品“ブラックグー”を用いる事で、人類を進化させようとした。しかし、このブラックグー、ディーコンの血が司る生命の誕生とは真逆の存在で、生物を凶暴化させるというトンデモ迷惑な欠陥品なのである。
そんなブラックグーを再現した本作の合成物質“Z-01”もまた、もれなく惨劇を招いてくれた。この、人類の創造主たるエンジニアと同じ過ちを繰り返すという構図が何とも皮肉。
話をオフスプリングに戻すが、本作オリジナルのラスボスを登場させる事自体が悪い事だとは思わない。シリーズに新しい風を通すのは、新作を作る最大の意義となるだろう。しかし、ならばオフスプリングの見た目は、時間経過と共に更に変化・進化させていっても良かった気がする。
事前にマウスの実験映像で予想外の進化とその成れの果てとなった異形の存在の姿が示されていただけに、オフスプリングのヒダ状の後頭部やゼノモーフの背中の管を連想させる特徴的な背中には、いつ後頭部が迫り出すか、いつ背中の管が伸びるかと期待させられもしたのだが…。
多少マニアックな話になるが、ゼノモーフら成体エイリアンの頭蓋骨には眼窩がある。ならば、オフスプリングもレインやアンディを襲う中で、視覚情報に頼った襲撃では獲物を逃し続けるばかりだと判断し、眼球を排出(もしくは収縮)させ、頭部を透明フードのように丸みを帯びた形へと変貌させ、よりエイリアンとしての側面を強化していった方が面白くなったのではないかと思う。
肌の色も次第に実験マウスの成れの果てのような青味がかった黒い肌へと変貌するのも面白かったと思うし、前述した後頭部や背中の変化も「早く食い止めなければゼノモーフ以上の脅威になる!」という緊張感を演出するのに効果的になったはずだ。
《ゼノモーフの遺伝子と人間の遺伝子を共存させ、人類の進化を促そうとしたが、より種として強い侵蝕性を示したゼノモーフの遺伝子が、やがては人間の遺伝子を完全に上書きする。一つの種としての完成形こそがゼノモーフらエイリアンの姿なのだ》と、進化の方向性を帰結させた方が、エイリアンという神秘的な存在の特別感、脅威感を改めて効果的に示せたと思うのだ。
【終わりに】
さて、そんな過去作の良いも悪いも網羅し、シリーズの一つの集大成とも言える役割を担った本作。しかし、意地悪な言い方をしてしまえば、それは単に「シリーズのあらゆる要素を内包した作品」に過ぎず、言ってしまえば、本作は『スター・ウォーズEP7/フォースの覚醒』(15)のようなもの。本当の勝負となるのはこの先。新シリーズにおける「2」になるだろう。
かつて、リドリー・スコットからバトンを渡されたジェームズ・キャメロンが、本シリーズにアクション要素、クイーンエイリアンという最高のラスボス(推し!)を追加して、作品の世界観を広げシリーズの人気を不動のものとしたように、次回作では推しの登場含め更なる広がりを大いに期待したい。
フェデ・アルバレス監督、出来れば次回作以降も是非よろしくお願いしますッ!!
傑作!!
若者が盗みに入った家にいたのはヤバい奴だった!ってつくりは「ドント・ブリーズ」そのまま!!
フェデ・アルバレス監督はサム・ライミ監督に見出されライミ監督リメイク作「死霊のはらわた」から、ライミ監督プロデュースの「ドント・ブリーズ」が話題となり、その後は北欧スリラーの傑作シリーズ"ミレニアム"から「ドラゴンタトゥーの女」の続編「蜘蛛の巣を払う女」でハリウッドメジャー映画の監督になってしまったなぁと思いました。
その後は(私は大傑作だと思っています)「悪魔のいけにえ」の正当?続編「悪魔のいけにえ レザーフェイス リターンズ」の製作をするなど、ホラー映画界のいい感じのポジションにいる良い感じの監督です。
本作「エイリアン ロムルス」ではSF映画は初だと思いますが、宇宙ステーションとのドッキングシーンや無重力表現、小惑星帯を常に窓の外に感じさせる背景の美しさなど、めちゃくちゃこだわっていてすげー!!と思いました。
ホラー表現はさすがに手堅く、しっかり怖くて面白い。
舞台美術はよくこんなに予算が集まったと思うくらい超豪華。植民地の惑星から宇宙ステーションまで実際に360°見回せるくらいセットを作りこんだようで、さすがディズニー 20世紀FOXと大巨匠リドリー・スコットのプロデュースだと思いました。
フェデ・アルバレス監督は巨匠に気に入られるのが上手いのかな笑
前半は映像が凄まじくて引き込まれたのですが、後半はほんのちょっとだけ映像が窮屈だったような。
貨物室を切り離すくだりは主人公が下に降りて上に登ってまた下に降りてと、もうちょっとスムーズにならなかったのかなーと思いましたし、ワイヤー引っかかてあんなに上手くレバー倒せるのなんて奇跡でしょ笑
ただ、ヤツのフォルムと表情はキモくてよかったですね〜笑
エイリアンファンとしてはグッズ展開をもう少し頑張って欲しかったなぁ。パンフレットの最後のページにフィギュアやグッズ載っているのを見るのが好きだったのですが本作は一切なし。
昔はフィギュアだけの展開でコウモリみたいな羽が生えたエイリアンや動物モチーフのエイリアンがあったり色々あったなぁと思い出しました。
公式Xの等身大ゼノモーフ1名様プレゼント企画に応募。
コヴェナント続編は作らないのかな?
歴代エイリアン映画3位
パート1は未知の宇宙生物の神秘という「わからない物への怖さ」「逃げ場のない閉鎖的な空間」「どこかに一匹いる怖さ」「武器が無い」「仲間の1人がアンドロイド」「起爆装置のタイムリミット」「最後にたった1人」と、思い出すと様々な怖さがあった
エイリアン自体も劇中では数秒しか映らないから逆に怖かった
言ってみれば1人暮らしのアパートに突然姿を現したゴキブリを仕留め損じてまだどこかにいて、いつ出てくるかわからない恐怖に似ている?
しかしもうここまで来るとみんなエイリアンについての情報は多いのでパート1の衝撃を超えることは不可能
パート2は軍隊で武器も充実だがとにかく数が多いので苦戦
で、今回はこのパート1、2の良いところをギュッと詰め込んだ感じでオマージュも多くファンサービス満載たから面白くないわけはない
ただなんかパソコンのゲーム的な展開かなとは思ったが、演出がなかなか見応えあり歴代のエイリアン映画では面白さ3位の位置にはあるかな?
久しぶりのガッツリSF映画として楽しめました♪
こんな怪物は"アリエン"
悪徳企業が牛耳る、太陽の昇らない劣悪な植民星(!?)から脱出すべく計画を立てた若者達。コールドスリープができるポッドを探すべく、謎の宇宙船に忍び込むが…といった物語。
お馴染み、人気SFパニックホラーの新作ですね。
構図としては、人間とエイリアンとアンドロイドと…という三角関係は踏襲。仲間を助ける者もいれば見捨てようとする者も…あれだけアンディに言っておきながら、この対比は印象的。
相変わらず、文字通り面食いのチビッコ達には寒気がしますね…。通常サイズの奴らも口の中からまたお口が…何度観ても慣れない(笑)
そんな恐怖は勿論、幾多に降りかかる絶望的な展開も見応えありだし、汗をかけない牛歩や無重力酸は難しいゲームをプレイしているかのよう。
後は、初代エイリアンを復習しておくと面白さ倍増といった所でしょうか。長く続く作品だからこそできる技ですね♪
強いていえば、親父ギャグが寒い上伏線と言うほどのキーになってない感じがしたのと、個人的に点滅描写が苦手なのでそこはちょっと。。
しかしながら、あまり目新しさは感じなくとも、まさにこれぞエイリアンの王道といった感じで中々面白い作品だった。
今後にも期待ですね!!
フツーに面白い。
ちゃんとエイリアン
エイリアンは最初からすべて公開当時劇場で
のおやじです。
1は大好き
2はまあまあ好き(終盤のビショップの活躍がすき〜)
3はどちらでもない
4はまあまあ好き(この監督推しだったので)
プロメとコヴェはまさかの未鑑賞。
評価がわかれていたので少し警戒しながら鑑賞
いやいや、ちゃんとエイリアン!
どこかで見たシーンばかりとのレビューもありましたが
オマージュですよ。どこかで見たシーン大歓迎。
エイリアンの方程式を崩さずに
よく新しいストーリー、映像に昇華させたなと思います。
主演の女優も幼い感じで、出だしは「あ〜、なんか物足りない」と感じましたが
終盤に向けて、どんどんいい顔に。うまい!
最後はちゃんと2代目シガニーになってました。
シネマサンシャインのIMAXで観ればよかったな。
正しい採点は3.7点、とはいえ食べログだったら百名店。
エイリアンちょっと進化
今作でのゲテモノ描写も強烈!
エイリアン映画の設定を充分に生かされたSFホラーエンターテイメントでなかなか楽しめた。
オールドファンへのサービスもてんこ盛りだったが、それでいて新しいアイデアもいくつか盛り込まれ好印象。
エイリアンシリーズは毎回個性ある監督によってそれぞれの特色を生かした作風を味わうのが醍醐味であったが、それは本作でも同様であった。
今回はプロデュースにまわったリドリースコットがもしも監督をしていたら重厚感のある質の高いものになっていたとは思うが、今作のフェデアルバレス監督の演出は良い意味で身近な作風になっていてエイリアンシリーズの基本形というか王道スタイルに準じており、観たかったエイリアンってこういうのだよなと思わせてくれてとても安心して観ることができてよかった。
またアクションシーン等はアトラクション的な要素も強く、これまでエイリアンシリーズを知らない方にもとっつきやすい一本ではないかとも思った。
ただし、今シリーズ伝統のゲテモノ描写は本作でも強烈であり、この辺は好みが分かれるかもだが個人的には最高だった!
またしつこいあいつがやってきた!
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