「頑張りました!」エイリアン ロムルス Syouitiさんの映画レビュー(感想・評価)
頑張りました!
高校生の頃、友人たちとテアトル東京って劇場で一作目の『エイリアン』を見たっけ。
その時は面白さがよくわからず、「こんなものか」ぐらいの感想だったけど数年後、名画座のオールナイトで何回目かの観賞をした時、凄く怖く感じたのを憶えている。
数年の間に感性が育ったのかな?
今回の『エイリアン ロムルス』はとても頑張って、一作目の世界観を出そうとしてるみたいで、宇宙の暗さとか、エイリアンの性器っぽさとか、メカの当時っぽさなんか「やり過ぎだろ」ってくらい。
一作目に比べると、やっぱり画面から伝わる緊張感とかが全然、足りないけど、よくやったなと思う。
面白いのは一作目の主人公たちがブルーカラーで会社に不満あるとはいえ正規の大人の会社員っらしかったのに、今回は希望のない少年少女なとこ。
監督の好みなのか、時代なのか。
さて問題は今回のクライマックスというかオリジナルの部分。
俺は過去の実験映像で、エイリアンの血清(?)を打ったネズミがエイリアン化したみたいだったから、あの妊娠してた娘もエイリアン化しちゃって、ギーガーデザインの『スピーシーズ』の女の人みたいになっちゃうと思ったのよ。
でも人の心は残っていて、主人公を助けるために闘うんだ!と思ったのよ。
あるいは産まれたエイリアン人間が、ママたちを守るため頑張るんだ、とかそーゆーデビルマンみたいな、日本の異形ヒーローもの的展開を期待しちゃったのよ。
それが・・。あんなセーム・シュルトみたいなの、怖い?
まあセーム・シュルトに襲われたら怖いか・・。
大体さ!エイリアン人間を開発して労働に使うんだって事らしいけど、あんな凶暴で頭悪いの、労働させられるわけないじゃん。
それなら、いっそエイリアン飼いならして、労働させる方法、考えた方が早いし安上がりなんじゃね?
いや、エイリアン人間が労働環境に不満を感じて暴動起こして、経営者を血祭りなんて方が映画としては面白いかな。
なんて、どうでも良い妄想をかきたてられた映画でした!