「うっとりするような映像美..!」エイリアン ロムルス うさぎの国さんの映画レビュー(感想・評価)
うっとりするような映像美..!
前評判は上々だったので期待して見に行ってきました。※先に書いておきますが、無音シーンが多いので先に音が出るような食べ物は先に食べちゃったほうが後々楽ですよ。自分はホットドックとポテト頼みましたが席に着くなり上映前には食べ終えました※ファンというほどではありませんが(一応全シリーズ作品見てます程度)結果から言えばブルーレイ買うか買わないかどうするか悩むレベル。正直過去作品をオマージュするような見せ方が多くどっかで見たことある既視感を感じてしまい演出がワンパターンだなと思ってしまいました。これならエイリアンVSプレデターのほうがまだ映画としては面白みがある、ただ今回の作品は本編に繋がる前日譚でありストーリー重視に仕上がってるため話や登場人物のドラマパートが増えてしまうのは仕方ない部分なのかな〜、(途中あくびが。。)たしかにエイリアンの映画を作ってみてくださいと言われたらやはり同じような作りになってしまうんだろうなとおもう、もしここで新たな取組と称して新しい演出などやってしまった日には『これはエイリアンではない!』と紛糾されるのは目に見えて明らかだし、またそれは過去作と本編が繋がらなくなってしまう恐れやファン離れといった最悪の可能性も出てきてしまう。そうなるとやはり演出としては誰にでも観やすく一度見たことある層だけでなく新規ファンを増やせれば続編も作りやすくなる環境となりシリーズはさらに続くと思われる、(イメージって大事です。)つまり今回の作品において誰にでも見れる&同じようなパターンを見せられてると思うかもしれないけどこれが続編に対してのフラグだとしたら..?試されてるのは我々視聴者の方だったのかもしれない。最初エイリアン1が上映されたのが1979年、当時のパソコンは今ほど先端的ではなく技術的にはパソコンに映像を映し出すなどそれくらいのことはできたかもしれない、そこから7年後1986年にエイリアン2がでて特殊メイクや表現の幅は増えましたが前日譚であるならば技術はこれより古くなくてはおかしい、しかしコヴェナントでは時系列お構いなしのVFXやら最先端のOSどころか見たことない武器までも駆使して技術を表現していたのに今作も2024年製作で出来る表現を使えばいいのにあえて1979年の技術クラスまで落とさないと表現しようとした、これには世界設定がだけでなく制作側の戦略が見え隠れした結果としてそれが今回のような安っぽさを生んでしまったのではないでしょうかと私は考察します。いくら前日譚とはいえここまで再現する必要があったかどうかは話が面倒になるので割愛します。(要約すればコヴェナントで出来てたことが出来てなくなってた)世界設定やストーリー上繋げるためにあえてエイリアン1と同じ技術を用いてまで再現して演出する。それでもそれによるメリットはなにか?考えてみました。『これはエイリアンではない』を防ぐことができるが最大のメリットではないでしょうか。ではこの『これはエイリアンではない!』はなぜ起きるのでしょうか?それだけエイリアンファンは1979年、1986年で止まってしまっている人が多いということです。エイリアンはこうじゃないとだめとか、ここまで強くないとエイリアンとは呼べないとか、人間は一度見たことあるシーンや登場人物等が出てくればシリーズものとして認識して作品を認めてくれそこで初めてシリーズ作品として名前を覚えてくれます。話が逸れましたがエイリアンにはブランド力が3以降落ちてきていると感じてしまいましたし、エイリアンのブランド力はじつはその程度なのに世間や個人ファンが過大評価しすぎてしまっていることによって同じようなシーンを取り入れ見たことがあるまさに既視感的なシーンを視聴者に見せることによってこれはエイリアンだ!いま見てる映画はエイリアンなんだ!と強制再認識させられてるのです。ではなぜある程度の知名度もありそこそこのブランド力もある作品がいまさら再認識させるような演出・手法をもって作りこんで来なければならなかったのか、それにはやはり続編のことも考えてるからなのではないでしょうか、それが見え隠れしてるように見えました。そうしたエイリアンというブランドの方向性を探ってるような印象をもったのです。あの『エイリアン』という作品が視聴者に忖度するなんてショック受けてますがイチエンターテイメントとしてみたときこれも仕方ない部分なのかな、(向こうも商売ですからね、エイリアンという作品をどうするかという部分で考えあぐねいているのではないでしょうか、個人的にはもっと積極的にガツガツやってほしかったですが)ここまでで前日譚&本編は終わった。この先続編となればエイリアンという話の終着点に向かうだけ。みんながこの作品をみてどう思うか、エイリアンという作品は自由でありそれが映像美という形で表現できていて物語としても生物としても完成させられててこれから終着点はどうするのか、その方向性を決めるのは我々であり我々は試されてるのかもしれないー。なんて偉そうなこと言ってますが作品的にはブルーレイ買うほどではないかなーとおもってます(いまのところ)配信とかされるようになってもっかい見たらまた違う視点でみれるかもしれないし、そのときブルーレイ買う!ってなるかもしれない!1回見て終わりにしてしまうのはもったいない作品だと思うのも事実です。個人の感想として最初見る前のラスオチで期待してたのはエイリアンVSプレデターでもみせてくれた獰猛で強靭な身体でも超強力な酸でもなく圧倒的な群体として押し寄せて人類に勝ってくれるのかと思っていたら(ここがエイリアンの生物として最強と言える一番の強みだとおもう)成体で終わってしまったの悲しかったです。エイリアン4でみた既視感。。これなら本編4部作リメイクでよかったかな〜見終わったあとは前日譚のことといいずっと悶々。
あっ環は美しいですね。うっとりしてしまいます。