「扉を開けること」ブリーディング・ラブ はじまりの旅 MARさんの映画レビュー(感想・評価)
扉を開けること
依存症の娘をある場所に連れて行くため、長く疎遠だった父娘が再会し旅する物語。
細かい事は描かれず、それぞれに問題を抱えているらしい2人の道中での色々な人との出会いや軋轢を描いていく。
漠然と、過去に家族を捨てた父と心に問題を抱える娘…というのはわかるが、背景がぼんやりしたまま暫く進むのでモヤッとする序〜中盤。
しかし、旅は道連れを地で行く展開の中、様々なトラブルと共にその過去が明かされていき…。
広大で美しい大地とBGMがとにかく心地よい。
道中で出会う人は皆曲者揃い。それでも衝突の末、2人が出した答え…う〜ん、やはり家族って大変ですよね。
お気に入りキャラは薬局横で出会ったねぇちゃん。「ある意味プロ」は笑いそうになったw
しかし彼女も恐らく並大抵の人生ではなさそう。
そんな彼女の舞う別れの場面は、なんか元気をもらえた。
そしてラスト。何気にフロントマンがボソッと言ったセリフが全てを持っていきましたかね(笑)
一度出ていくシーンはグッと来ましたね。
そもそも実の母も御健在のようなのに、何故疎遠な父が来たのがとか色々よくわからんままだが、抽象的ながら美しいロードムービーだった。
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