劇場公開日 2024年6月28日

「動物と子供には」チャーリー LaStradaさんの映画レビュー(感想・評価)

動物と子供には

2024年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 インド映画でありながら、ダンスは皆無、アクションもごく僅かという近頃では珍しい作品でした。他者とは交わらずひねくれて一人で生きて来た男が唯一心を許した犬・チャーリーに死期が迫っている事を知り、せめて大好きな雪山を見せて遣ろうとバイクで旅に出るというロード・ムービーです。

 映画界では昔から「動物と子供には勝てない」と言われて来ましたが、余命僅かなチャーリーの健気な演技には揺さぶられっ放しでした。お約束の展開なのになぁ。犬好きの人ならば後半は涙が止まらないのではないでしょうか。特に、チャーリーの名の由来が分かった時、映画ファンとしては感謝の思いで一杯になりました。他にも、映画ファンの心をくすぐる小ネタがあちこちに仕込まれていて嬉しくなってしまいます。

 と、ここまで書いて来て、「あれっ?あの犬は実はCGだったのかな?」との疑念がよぎり始めました。あ~、そんな事も考えてしまう現代という時代が面倒くさい~。

La Strada