「溢れるワンコ愛とチャップリン愛」チャーリー ku-pa-さんの映画レビュー(感想・評価)
溢れるワンコ愛とチャップリン愛
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天涯孤独の無愛想マンが、1匹の犬との出会いを通して人生の悦びに気づく感動ドラマ。
前半で犬との出会いと信頼関係が築かれていく様を丁寧に描いたうえで、後半は怒涛のロードムービーに。1人と1匹の旅の果ては……
犬好きでなくても涙なしには観られない大傑作。
タイトルのチャーリーは喜劇王チャーリー・チャップリンに由来している。主人公のやさぐれ男ダルマの唯一の娯楽が、ビデオのチャップリン映画を観ることであり、そこから転じて愛犬にかの喜劇王の名前をつけるのだ。
ちなみに彼に保護される以前のその犬の名は「キートン」だったりする。
作品の冒頭でも献辞が捧げられているが、監督のチャップリン愛が溢れた作品でもある。
本作そのものが「犬の生活」のオマージュであるのは一目瞭然だが、それ以外にもチャップリン作品の引用が随所に見られる。
クライマックスの雪山の小屋は「黄金狂時代」のあの小屋だ。
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