「まさかの続編」新・三茶のポルターガイスト 鶏さんの映画レビュー(感想・評価)
まさかの続編
去年3月に観た「三茶のポルターガイスト」の”まさか”の続編でした。内容的には、前作同様三軒茶屋の三元ビルのワンフロアに入居する芸能事務所「ヨコザワプロダクション」で発生する心霊現象の映像を見せつつ、その原因を”専門家”に解析して貰うというものでした。ホワイトボードや時計が揺れたり、鏡から水が噴き出したり、床や天井から手が出て来たりと言った、前作でも登場した心霊現象のほか、本作の目玉は何と言ってもグループでダンスする後ろに、同じ衣装を着けた何者かが出現したというもの。室内には10人以上の人が居て、しかもダンサーの一人などは振り返った時にその姿を見たと言っており、これが最大の見せ場でした。
そんな心霊現象を、今回は”超心理学者”や”物理学者”、”事故物件専門の不動産業者”の面々を呼んで、これが本当の心霊現象なのか、それとも演出=ヤラセなのかを診断していくという流れでした。中でも超心理学者の方は、この現象を本物ではなく、演出=ヤラセであると断定。とは言え”手品”の仕掛け自体は解明できなかったので、演出であると断定するのも科学的ではないのではないかと思ったりもしました。
いずれにしても、三元ビルのお膝元である三角地帯でしばしば飲む身としては、話のタネとして面白いものを見せていただいたかなというのが感想です。ただ、科学的なアプローチをコンセプトにしているから致し方ないのかも知れませんが、もう少しゾクッとするような怖~いシーンが出て来るのを期待していたので、その一点はチト期待外れだったかなと感じたところでした。
そんな訳で、怖さは今ひとつだったものの、続編を制作した制作者の方々に敬意を表する意味で、本作の評価は★3.5とします。3作目はあるのかしら?