劇場公開日 2024年9月13日

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「アイデアはユニークだが企画倒れ」アビゲイル 徒然草枕さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5アイデアはユニークだが企画倒れ

2025年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

吸血鬼や狼男、ゾンビ等はホラーの古典で、いくつもいくつも繰り返し映画化されてきた。その過程で本来のストーリーにさまざまな変更が加えられてきており、本作もその一つ。

小学生程度の女の子を誘拐してみたら、実はその子が吸血鬼で、誘拐犯たちは一人また一人と殺されていく…というのは、アイデアとしてはかなりユニークである。

ところが、その殺され方にあまり芸がないw
安心しきっている犯人に密かに忍び寄って、甘えるフリをしながら突然牙をむく…本来なら、そんな展開を期待するところなのだが、本作では突如、アタマがちょん切られてしまう。その後もじっくり仕込んで怖がらせるのではなく、完全なスプラッター映画と化し、あれよあれよと人々がバタバタ殺され、あるいは吸血鬼にされていく。

そこに犯人たちの人物像とか、少女の父吸血鬼が暗黒街最大のボスだとかの話を織り込んでも、特に面白くなるわけもなく、やはり企画倒れの感は否めないのであった。

徒然草枕
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