「残酷さと真面目さと」セーヌ川の水面の下に tabotyokoさんの映画レビュー(感想・評価)
残酷さと真面目さと
警告です。この仏サメ映画は
残酷性・残虐性がとてもとても強い作品に感じられます。
暴力的な表現が苦手な方は観ない方がいいかもしれません。
◎でも素晴らしい点もあります。
---------
衝撃のラスト
他の方々にもある通り、ラストが驚きます。
この作品の監督曰く「ハリウッド映画のようなサメ映画は作りたくなかった。それでこういうラストにした」とのこと。
ただ、映画前半部分は、パリの街並みをサーっと観られるシーンがあります。
それがとても美しいです。前半部分は観光気分になれるかも。
しかし後半は……。
-----------
個人的に残酷性・残虐性を感じたシーン
・人が襲われた時、水の中で、あの独特のくぐもった叫び声が入るから
・生きたまま体を引き**られるシーンがあるから
これらが苦手な方は、本当にこの映画はご覧にならない方がいいです。
「ロスト・ワールドやディープ・ブルーで見慣れているから大丈夫」とおっしゃる方もいると思いますが、
グロさ凄惨さのレベルは、エロいシーンだけを抜き取ったピラニア3D並で、妙に、生々しく感じた。
(印象、のなかに、「吐き気をもよおす」「グロい」が無いので、難しいを選びました。
サメ映画の中で、サメに捕まった人たちが食べられるシーンが、個人的にグロくて恐ろしいと感じる作品でした。)
-----------
追記: 素晴らしい点や、他のサメ映画と違う点
◎社会問題を取り上げていること。映像に、しっかり映された地球の現状に愕然。海面に浮かぶゴミの山、山、山…。無知ゆえありがたかった…素晴らしい。
◎ミカ…やり方はともあれ、言ってることは間違ってない。前世代が作った皺寄せを、次世代以降に残してしまうことの罪深さを真っ向から突きつけられた。自分にできることを考えるきっかけを貰えたことに感謝。。
◎ラスト。これまでのサメ映画とは違い、深い絶望が待っていました。後味の悪い終わり方が苦手な方は視聴をお控えくださいね。