巣窟の祭典のレビュー・感想・評価
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ノーベル文学賞
ゆるやかにストーリーが進み、
やたらとカラフルなので、
子ども向けの作品?
劇中にも出てくる、
サン・テグジュペリの、
「星の王子様」風の作品かなと、
進んでいくと不穏な空気が流れだす。
父親は息子に帝王学を学ばせているようだ。
こどもが発する残酷なセリフ、
父親の仲間、DEA、FBI、マネー・・・
【子ども向け】と【麻薬カルテル】
混ぜるな危険!
を、
平然と混ぜてくる南米文学の世界観だ。
マジックリアリズム未満だが、
おもしろいといえばおもしろい、
なんじゃこりゃといえばなんじゃこりゃ、
なかなかの珍品だが、
混ぜた後に何が発生したのか、
決め所さえも緩い。
南米版「ブリキの太鼓」のようでもあるが、
オスカルは緩くはなかった。
ギュンター・グラス、
ガルシア・マルケス、
(作品は違うが南米くくりで)
ふたりともノーベル文学賞受賞者。
混ぜるな危険、
危険度が高いほどまぜてみたくなるのは理解できる。
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