「淡い純愛だと思っていたら、、、」夏目アラタの結婚 mamiさんの映画レビュー(感想・評価)
淡い純愛だと思っていたら、、、
原作読んでなかったので、妙な先入観なく観ることができました。
最初に登場する真珠の暗闇の中、寂し気に光る眼が印象的で、
闇から助けを求める心の声が聞こえてきそうでしたが、話の流れで真珠が光を取り戻していく姿が圧巻でした。生い立ちや過ちから真珠を受け止めることは非常に重く、現実的には難しいのでしょうけど、アラタの受け止め方の表現が地味だけど自然で観ている側もほっとするというか、救われたような気持で観られました。これは心理映画というか、心の動きの表現が重要なんだろうなと。また、孤独で孤立した子どもという社会の闇も盛り込んでいるので二次元的な役者では「何なんだ!」となりそうなストーリーですが、そこは四次元的というか、深みのある役者さんたちだからこそ、深く共感できる物語になっているなと、しみじみ感じています。ただ、エンディング曲だけはあまり好きではありませんでした。
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