「「これが見たかった」が詰まっている」トランスフォーマー ONE 寿さんの映画レビュー(感想・評価)
「これが見たかった」が詰まっている
TFG1大好き 和製TF、アニメシリーズ、実写映画一通り試聴済み AHM、MTMTE等アメコミもちょいちょい読んでいる。アースウォーズもずっとやっている結構コアなファンだと思いますが、
トランスフォーマーONE視聴後、もんのすごい満足感を得られ我ながら驚いています。なんという「これが見たかった…」作品。
正直ビースト覚醒が微妙…(なんでラットルいないの。ライノックスしゃべらないの、人間と融合?ストーリー??)だったので
余り期待せず見に行ったのが逆に良かったのか、最初から最後までずっと大興奮でした。
この興奮度、2007年ベイ版トランスフォーマーにてサム・ミカエラの前でサイバトロンが集合してコンボイの超至近距離じっくりねっとり変形を見た時以来です。あの演出は本当によかった。
話自体は単純でセンチネルが出てきた時点で「あっ…(察し」でしたが、メガトロンとコンボイの覚醒、仲違いの経緯が丁寧に描かれていて、ギャグとシリアスのバランスも丁度よく、ストーリーも破綻なく目的も明確で、しっかりと映像に没入できました。
自主性と自由を重んじるコンボイと、規律と圧政による平和を目指すメガトロンは、方向は違えど目的は一緒であるのが物悲しい。この先の展開が非常に楽しみです。
何よりメインキャラ以外のTFたちも総じて懐かしの面々で常に目が足りない状態、映画バンブルビー冒頭のセイバートロン星戦争シーンだけで一本作ってくれ…と切望していた身としては、まさに求めていた風景で、これは3回は見なくてはいかんな…と嬉しい悩みが増えました。
アイアンハイド、マイスター、ランボル、アーシーあたりが目立っていましたがラチェットが名前だけの登場で視認できなかったのが残念…、もしかして映っていました?
そしてデストロン軍の三参謀がね、もう本当にかわいくてたまらなかったです。スタスクがちゃんとスタスクしてて思わず笑顔になりました。佐藤せつじさんの声が合いすぎです。レーザーウェーブの神経質苦労人っぽさやサウンドウェーブの有能なのにちょっと鈍臭そうなところがG1シリーズそのままで、親衛隊のスピンオフもぜひ見たいと思いました。
他の方の感想にもありますが、ストーリーの邪魔にならない範囲でG1ファン垂涎の有名カットのオマージュも多く、新規も古参も楽しめる素晴らしい作品だと思います。
コンボイ司令官の吹替は玄田哲章さんじゃないと嫌だ!!と常々思っているので、現在休職されていると聞いてとても心配、さみしいですが、今作ではアルファトライオン様として聞けたのでその点も大満足です。
末永く玄田コンボイを聞きたいものです。