プリンス ビューティフル・ストレンジのレビュー・感想・評価
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プリンスの人生と歴史的背景を知る68分。彼の名曲群を熟知したマニア向けか
冒頭の字幕でいきなり、「プリンス財団は本作と無関係であり 本作関係者に知的財産をライセンス供与していません」と説明される。このドキュメンタリーでは残念ながら、プリンスが世に送り出した大ヒット曲たちを再び堪能したり、隠れた名曲の数々に出会ったりすることはできない。それでも、彼の少年時代を知るミネアポリスの住人たち、チャカ・カーンら共演した音楽家、プリンスに多大な影響を受けたファンらの回想や証言を通じて、孤高の天才の知られざる素顔や彼が生きた時代の歴史的背景を知ることはできる。
プリンスのディスコグラフィーを十分聴き込んできたマニアでも、生い立ちなどをあまり知らなければそれなりに有用だろうか。物足りない向きには、彼の主演映画「プリンス パープル・レイン」や、プリンス&ザ・レヴォリューション名義の「ライヴ1985」などのコンサート映像を観て補うのがおすすめだ。
この材料だとしても…
プリンスの曲が一切使えないプリンスの自伝的映画
上映時間は約1時間、本人のレコーディング曲は一切出てきません。上映前に分かっていれば観に行かなかったです。モンタレージャスフェスティバルのライブのギターソロが唯一の本人演奏サウンドだったか。
生まれたミネアポリスの音楽シーンや、音楽一筋の生き方の背景は関係者のインタビューから明らかになっているが、本人の肉声も少なく、彼の内面を掘り下げたという印象は受けなかった。
プリンスを周りの方が思い出しながら語る映画
たくさんの方々の「その人が関わった、
知った一面」をまとめたドキュメンタリー。
私はあまり彼のことを知らなかったから、
面白く観れた部分もあったけれど、映画館で
観た方がいいかと言われると、積極的に他者へ
お勧めするほどではない。
ただ、アイコンとしての彼の一面以外の部分を
知れたこと。
アメリカの人種差別がこんなにも最近まで、
わりと具体的に描かれていたところは
音楽の背景として知ることができて
よかったように思う。
ルーツを否定することなく、
逆に利用することもなく、
ただただ音楽を愛し、神に愛され、
人に愛されつつもその愛を積極的に
受け入れるようでいて明確な線引きもあった彼の
一面が見えたことは、
彼が生きた時代の象徴であり、
けれど一人の人間でもあり、
存在が愛であったということは
受け取れたように思った。
彼の音楽を聴いて、浸ってみようと思う。
蛇の生殺し
星になった王子さま
私がこれまで見たコンサートの中でベストはプリンスの“Lovesexy tour”だし、ライヴ映画の中でベストはプリンスの「サイン・オブ・ザ・タイムズ」だ。何ならプリンスの伝記も読んだ。なので、パフォーマンスや曲がほとんど流れないという負の情報は重々承知の上で、それでも見に行った次第。
モーリス・デイを泣かせたとかペイズリー・パークのパーティーの話など、興味深い証言が聞けたので、見る価値はあったと思う(“Rave Un2 the Year 2000”の冒頭にもいろんなミュージシャンのインタビューが入っているが、字幕がないのでよくわからない )。ただ確かにミネアポリスの音楽状況など周辺の解説が多く、肝心のプリンスになかなかたどりつけないという隔靴掻痒感は否めない。551の肉まんの皮だけ延々食べさせられているというか。
それにしても自分の子どもに“プリンス”って名前を付けるのもすごいな。
満たされない気持ちを埋めるべく、帰宅してからプリンスのコンサート映像を3本続けて見てしまった。
実は名ギタリスト
この間ふと立ち寄ったタワレコで音楽雑誌を立ち読みしたら(買えよ)80'sベストアルバム殿下なんと2位だった そして殿下のコーナーを見に行くとそこにはちと地味な殿下の写真が...あれ弾けちゃったのはパープーレインから?プリンスそんな良かったっけ?と思って早速聴いたらまぁ楽曲素晴らしいこと!男女混交バンド演奏で意外にもスライ風?何なんだこの才能は!?と不思議だったけど、実は楽器練習の鬼、バンドの楽器はほぼ全て自分で演奏出来たらしい(スティービー・ワンダー、レニー・クラビッツみたいだな 黒人は音楽才能豊かなのか環境も良かったのか) 地下室で多作が共通点のフランクザッパが擁護したとかでちらっと出てきたPAELとか厳しいこともあったようですが、殿下のルーツを知ることが出来て良かった、ミネアポリス万歳 皆さん仰るように楽曲無しのちょっと寂しい変わった切口ですが、ZZtopやチャカカーンもご登場、殿下の楽曲のセンスの良さに合点がいく個人的には満足のドキュメンタリーでした 珍しくパンフお買い上げ
観なくてよいです
マルチ
不安的中
殿下
音楽映画を観るのが好きだ
歌手やバンドの曲が好きというよりも、その歌手の背景やバンドの人間関係を知るのが好きナノカモシレナイ
昭和プロレスが好きで試合はもちろん観るのだが、それよりもプロレス本、なんなら「プロレススーパースター列伝」みたいなのを読むほうが至福のときである(スーパースター列伝は虚飾が多いのだが‥それでも)
プリンスって、多作だけど日本の一般の人に知られてる曲といえば「パープル・レイン」ティム・バートン版BATMANの「バットダンス」あとK−1オープニングで有名な「エンドルフィン・マシン」のイントロ、この3曲くらいでは⁉
もちろん、自分もプリンスを初めて知ったのは「パープル・レイン」の映像で、「何だ、この小さいマイケル・ジャクソンは⁉」
このプリンス映画、権利関係の影響で曲はもちろん、動くプリンスもわずか
ひたすらプリンス関係者がインタビュー形式でプリンスのエピソードを語るだけなので、肩透かしを喰らう人多数なのも理解できる(そう考えるとボヘミアン・ラプソディが大ヒットしたのも納得できる)
しかし、自分にとって1958年生まれのプリンスがマイケルやマドンナはもちろん、日本でいうと小室哲哉や秋元康、学年でいうと山口百恵、野球でいうと原辰徳とタメであると知ることが至福のときであるのだった …オワリ!
プリンスの育った環境をアメリカ黒人の歴史から学べる
ストレス溜まって映画館を出てすぐ殿下の曲を聴きまくる
殿下を知る上での指針となる1本
2016年4月21日に57歳で亡くなったプリンスに迫ったドキュメンタリー。ただ、冒頭で「プリンス・エステート(財団)は本作と無関係であり、本作関係者に知的財産をライセンス共有していません」と注意書きが出ることからも、彼の音楽やアーカイブ映像使用はごく少数に限られている。
本作が重きを置いているのは、彼のルーツ、つまりは生まれ育った地である北ミネアポリス。全米でも黒人差別が激しい地区とされていた同地で、彼がいかにして“世界の殿下”となったかを辿っていく構成となっている。
「黒人を強調しないでほしい。皆にアピールして成功する為には、皆の好みに合わせるべきだから」、わずか19歳でワーナーとのメジャー契約を締結する際、そう条件を提示したプリンスは、音楽業界での身を置き方を既に見据えていたのだ。
前述した通り劇中で彼の曲は殆ど流れないので、その点に不満を感じる人もいるだろう。ただ彼の曲はどこかで耳にしているはず。本作は殿下というパーソナルな面を知るための指針的役割の方が大きいかも。幸いにもYouTubeなどではPVが配信されているので、もし興味を持ったらどんどん探究してみては。
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