ツイスターズのレビュー・感想・評価
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【今作はド迫力過ぎる、トルネードディザスターシーンだけではなく、ヒューマンストーリー要素もふんだんに盛り込んだ見応えある作品である。観測車に装着したドリルの使い方も良き作品でもある。】
■気象学を学んでいたケイト(デイジー・エドガー=ジョーンズ)は、高校時代に研究のために巨大トルネードが発生した際に強行策を取ったためにハビ(アンソニー・ラモス)以外の親友をトルネードに呑み込まれ、自責の念に悩まされながら、NYで自然災害を予測する仕事をしていた。
そんなある日、数年振りにハビと再会し、故郷オクラホマ州で巨大トルネードが頻発している事を知らされ、一週間と言う約束でハビと共に、オクラホマへ久しぶりに帰省し、ハビたちのチームと共にトルネード発生予測作業に取り組んで行く。
◆感想
・今作は、レビュータイトルに記した通り、ディザスタームービーではあるが、それだけではなく、ケイトの若き日のトラウマ克服の物語であり、ラヴ・ストーリーでもある。
・冒頭はハビたちの”真面目”チームに突如乱入してきたカウボーイハットを被ったタイラー(グレン・パウエル)率いる一見かなりチャラい、トルネードの姿を撮影し、ユー・チューブに上げるチームが登場し、何となく善VSチャラい人達みたいな展開かなあ、と思いながら観賞。
・だが、徐々にハビたちの”真面目”チームのバックについていたのが、不動産業を営む男で、トルネードにより家屋損壊した人たちに、家の勧誘をしている事が明らかになって来るのである。
ハビは、それを”救済だ。”と苦しそうに説明するのだが・・。
一方、チャラい人達だと思っていたタイラーたちが、自分達のロゴが入ったTシャツを売ったお金で、被災者たちに炊き出しをする姿や、タイラーが実は気象学に精通している事も分かって来るのである。
■この辺りの一連の描写は物凄い迫力である。トルネードに襲われた町の住宅はあっと言う間に損壊し、渦に巻き込まれた人は次々に空に呑み込まれていく。
映画館に逃げ込んだタイラーたちを襲うトルネード。タイラーたちは地下室を探すが無く、近くの公営プールに飛び込んで、頭を低くし耐えるのである。
正しい避難方法である。確か、バスタブを被って助かった人も居た記憶がある。
・そんな中、ケイトはタイラーたちのチームの車に単身乗り込み、自身が考えたピックアップトラックの荷台に薬液を積んだ樽を多数乗せ、トルネードの中に撃ち込むことでトルネードを解消する方法で巨大トルネードに立ち向かうのである。
普通は、車ごとすっ飛んでいきそうなものだが、タイラーの特別仕様の車はドリルを地中に埋め込むことで、車を固定するのである。
そして、ケイトは巨大トルネードを解消させるのである。
■今作は、この辺りからケイトとタイラーの関係が近づいて行く姿も、物語にアクセントを与えていて大変宜しい。
ケイトは過去のトラウマから、オクラホマの全てを知る母との連絡を絶っていたのだが、久しぶりに実家に戻り、且つてトルネードを研究していたを頃の模型を見ている時に、タイラーがやって来てケイトの母の勧めで食事を共にするのである。
タイラーはこの頃には、チャラい男ではなく、真面目にオクラホマの人達をトルネードから助けるイケメンの男として描かれるのである。
<そして、一週間が過ぎケイトはニューヨークに戻ろうとするが、見送りに来たハビはタイラーに対して”行かせていいのかよ。”と笑って言葉を掛けるのである。
タイラーは黙っているが、空港アナウンスで”天候の為、離陸が遅れる。”と流れた時に、タイラーは空港の交通整備の職員から”駐車禁止ゾーンだから、車を動かして‼”と言われるのだが、ニヤッと笑ってナント、ドリルを道路にウイーンと埋め込むのである。(脳内、爆笑シーンである。)
そして、その後、ケイトとタイラーは仲良くトラックの運転席の屋根に腰掛けて、オクラホマの住民を守るために、空を眺めるのである。
今作はド迫力過ぎる、トルネードディザスターシーンだけではなく、ヒューマンストーリー要素もふんだんに盛り込まれた見応えある作品なのである。>
無謀に見えて計算?
巨大竜巻vs気象学天才ケイトと仲間達の話。
過去の竜巻への挑みと失敗で仲間を失なってる(竜巻に飲み込まれ)ケイトだったが、学生時代の友ハビから誘われストーム・パーのメンバーと共に巨大竜巻の勢力を止めようと新たに挑む…。
予告観て面白そうと期待値上げて観に行ったが…。この手のパニックムービーって観ててハラハラドキドキしたりちょっと息苦しくなったりと本来するけど全くなかったな~(笑)
個人的にはもっと何か欲しくてもの足らなかった。(ワガママ)
終盤のケイトが単独で動いた辺り、劇場が飛ばされるシーン辺りは迫力あって面白かった。…観る前に勝手にハードル上げすぎたかも。ファミリー、カップルで観に行くには普通に楽しめる。海外の方だとこういう無謀な事をする方はホントにいそう。
観た方がいい映画
世の中には観た方がいい映画がある。
まさにこの映画。
オープニングを観た時は大学生のB級映画
かと思いきや、ハラハラしまくり。
特にロデオショーを主人公たちが見ていた時からのプールに避難する所なんかハラハラしっぱなしだった。
途中から主役の女の人が
ヘレン・ハントとダブった。
というかヘレン・ハントにしか見えなかった。
最高の続編
最後あっけなかったけど
臨場感を味わうなら4DX! 後半のとあるシーンで席を立ってはいけませんよ〜
2024.8.1 字幕 T・JOY京都
2024年のアメリカ映画(122分、G)
竜巻研究を断念した気象学者を描く自然災害パニックムービー
監督はリー・アイザック・チョン
脚本はマーク・L・スミス
物語の舞台は、アメリカのオクラホマ州
そこには竜巻ベルトと呼ばれる多発地帯があり、大学生のケイト(デイジー・エドガー=ジョンズ)は学位を取るために竜巻のデータ観測を行なっていた
だが、竜巻の威力を見誤ったために、恋人のジェブ(ダリル・マコーマック)、幼馴染のアディ(キーナン・シプカ)、友人のプラビーン(ニック・ドダーニ)を失ってしまう
唯一、データ受信で別の場所にいたハビ(アンソニー・ラモス)は無事だったが、それ以来、会うことを避けていた
その後、大学を卒業したケイトは、国立気象局に就職し、アメリカ全土への警報発令などの業務に就いていて、彼女の竜巻の予測は的確なものとして信頼されていた
ある日、彼女の元に旧友ハビがやってくる
彼は「Storm PAR」という会社を立ち上げ、竜巻の観測データを出資者たちに売り込んで資金援助をしてもらっていた
出資者の1人リッグス(デヴィッド・バーン)は、被災者たちに寄り添う形で土地売買を持ちかけて、再起のための資金を提供していた
ハビの願いを聞き入れたケイトは、1週間限定ということで、ハビのチームに参加することになった
ハビにはMIT卒の相棒スコット(デビッド・コレンスウェット)がいて、今は彼の分析を基に竜巻を追っていた
彼らは竜巻の周囲3ヶ所にパネルを置いて、3D技術にて竜巻の様子を観察しようと考えていた
だが、竜巻がいつ発生し、どのように成長して消滅するかは誰にもわからない
そこで、経験豊富で勘の鋭いケイトが呼ばれたのである
現地には、竜巻の様子を配信してグッズを売り捌いている「竜巻カウボーイ」や、彼らの熱心なファン「ストームチェイサー」たちも訪れていた
そして、Storm PARの活動と同じように竜巻を追いかけるのだが、その行動は危険極まりなかった
そんな中、ケイトは持ち前の直感と分析力を駆使して竜巻の出現と進路を予測するものの、大学時代の恐怖から逃げてしまう
さらにStorm PARが営利目的でデータを取っていることに疑問を感じ始めていた
そして、それまではただの迷惑行為の象徴のような竜巻カウボーイが、被災者支援に従事し、人助けに尽力していたことを知る
ケイトはその行動に感銘を受け、竜巻カウボーイのリーダーであるタイラー(グレン・パウエル)と行動を共にしていくのである
映画は、かなり昔に公開された『ツイスター』の続編だが、劇中に登場する「ドロシー」ぐらいしか繋がりがない
時代が変わり、技術が進歩した中で竜巻に向かう様子が描かれ、気象学もその間に随分と進歩している
理論的には可能なところまで来ているが、竜巻に特攻してという行動の部分に安全性が全くないので実行されない
いっそのこと、莫大な費用がかかると思うが、ジェット機に物質を積んで、竜巻のはるか上空から投下するしかないように思える
竜巻の発生条件などが理論化されても、発生してから被害が出るまでに猶予がほとんどないのが現状で、竜巻発生のメカニズムが解明されたら、その発生過程に至らない環境を作り出すしかないように思えた
いずれにせよ、迫力満点の作品で、4DX向けの内容になっていた
後半に映画館に逃げ込むシーンがあるのだが、このシーンは4DXのみが体感できる恐怖のように思える
2Dの通常スクリーンでもヤバさを感じるので、これが風やミストが吹き荒れる4DXで観たら、ヤバさ倍増というレベルではないだろう
なので、アトラクションムービーとして楽しむなら「4DX一択」であると思った
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