「怖かった~! でも面白かった。」ツイスターズ 山川夏子さんの映画レビュー(感想・評価)
怖かった~! でも面白かった。
竜巻怖い!
絶対に竜巻には遭遇したくない。
1996年のスピルバーグ監督が製作総指揮をされた『ツイスター』も、今回のツイスターズも、竜巻の怖さに体が震えながら鑑賞しました。リアルすぎて、トラウマが残りそうでした。
今作は1996年の続編ということでしたが、登場人物は1996年の人たちは全く出てきません。前回1996年では竜巻に恐怖するだけだった人間が、2024年の人間はさらに気象学を学び、最新のテクノロジー等々を駆使して、竜巻災害から人を救うべく竜巻に立ち向かう人たちが出てきます。主役は「竜巻」。人間は蟻のように小さな存在です。
私、この作品を見るまで知らなかったのですが「ストームチェイサー」と呼ばれる、発生した竜巻を追いかけてギリギリまで間近に近寄って、竜巻の威力をジェットコースターに乗るかのように楽しむ人たち、危険すぎることを繰り返すストームチェイサーという、クレイジーな集団が実在するようで、(闘牛じゃないんだから危ないよ!)と、VODによる自宅鑑賞だったので、「いやだ!いやだ!いやだー!」とつぶやきながら、展開を見守りました。
気象学者とクレイジーなストームチェイサーは紙一重というか、竜巻研究の気象学者も命がけで、竜巻にとり付かれてるような人たちで、鬼退治的でもあるし、未知との遭遇のような壮大なストーリーでもあるし、混乱しながら、学者さんたちの挑戦にハラハラドキドキ。最終的にはヤマタノオロチ退治の神話を実写版で見てるような気分になりました。
スピルバーグ監督が2回も竜巻を映画化する理由がよくわかりました。
竜巻と津波と地震は、絶対に嫌だ!!
見終わった後もしばらく怖かったので、鑑賞した日の夜は、クッションを抱いて寝ました。