「古き良きディザスタームービー。何も考えずに観よう!」ツイスターズ こくさんの映画レビュー(感想・評価)
古き良きディザスタームービー。何も考えずに観よう!
最近あまりなかったディザスタームービー。細かいことは考えずにハラハラドキドキ楽しめました。
とはいえ、ツッコミどころ満載だったので、気になったところをメモ(ネタバレあり)
・ストームパーのレーダー設置無理ゲー問題
旧友ハビが率いるストームパーは最新のレーダー?を使って竜巻の詳細データを取得することを目指しているんだけど、このレーダーの使用条件がどう考えても非現実的すぎた。まず3台のアンテナが必要で、それを竜巻のまわりを囲うように設置する必要がある。しかもアンテナの射程が300mなので、発生する場所も進路もわからない&高速で移動している竜巻の半径300m以内に狙いすましたように立てる必要がある...しかもそのうちの1台は竜巻の進行方向正面に設置しなければならないので、仮に置けたとしても数秒で竜巻に飲み込まれること必至である。主人公が竜巻を前にトラウマからアンテナ設置に手間取っていたけど、そういう問題じゃなくそもそも設置条件厳しすぎやろ。
・ストームパーと悪徳不動産屋の関係性が謎
ストームパーのスポンサーが悪徳不動産屋で竜巻の被害にあった土地を安く買い叩いていた。ストームパーのメンバーもこの行為の片棒を担いでいたことから、主人公はこのことに幻滅してストームパーから離脱し、ハビとも衝突するんだけど、ストームパーそんなに悪くなくね?
ストームパーは不動産屋と密談していたけど、そもそも発生した竜巻の分析をしようとしているだけの彼らが不動産屋に渡せる情報なんて被害地域がどこだったか?という誰でも分かる情報だけで、唯一役に立っているとしたら、不動産屋の名刺を配っていたこと。そう考えると、悪徳不動産屋は竜巻被害者を食い物にしている代わりに、慈善事業的に竜巻の研究費を負担しているだけで、むしろ好印象ですらある。(そもそも竜巻被害者の土地を買い取ってあげることって、別に悪くなくね?)
・竜巻が接近 → 街に助けに行こう!という謎の活動
荒くれ者のストーム・チェイサーだったが物語後半は心優しい奴らに変貌するんだけど、竜巻が接近した時に街に戻って助けるんだ!という行動はよくわからんかった。竜巻襲来後に被害地域の復興を手伝うのは理解できるんだけど、竜巻が今にも来そうな街に戻って、しかもやるのが単なる避難誘導ってどういうこと?と思ってしまった。しかもクライマックスシーンでは、後述する竜巻消滅させる薬剤を持っているのに、避難誘導のために街に戻るという謎行動をとっていた。(結局避難できずに薬剤を使って竜巻を消滅させる)最初から薬剤を試そうぜ...
・最大のツッコミポイント 薬剤は撃ち込めや!!!
特殊な薬剤を竜巻に吸収させることで、竜巻を消滅させようとするんだけど、なぜか薬剤を車に積んで竜巻の通り道に置くor車で突っ込むという手法を取るのが謎。単にロケット的なもので撃ち込めばよくね?と。
最後に、こんな細かいところは気にせずに楽しみましょう!!そんな映画でした。