「ユーチューバー=迷惑という既成概念を逆手に取ったアイディアが良かった」ツイスターズ 鶏さんの映画レビュー(感想・評価)
ユーチューバー=迷惑という既成概念を逆手に取ったアイディアが良かった
「ミナリ」のリー・アイザック・チョン監督、「ザリガニの鳴くところ」のデイジー・エドガー=ジョーンズが主演で、巨大竜巻に立ち向かう映画という、意外性の取り合わせの作品でした。
実際アメリカでは竜巻が頻繁に発生し、毎年数十人もの死者を出しているそうで、そういう意味ではアメリカの国内問題を取り扱った物語でした。日本で言えば東日本大震災を扱うみたいなものですが、そこはアメリカ映画。基本陽キャな作品に仕上がっており、気軽に観ることが出来ました。
特に面白かったのは、グレン・パウエル扮する”竜巻系ユーチューバー”が、最初はいわゆる迷惑系ユーチューバー然として登場してイラっとさせられるものの、そのうち主人公・ケイトとスイングして共闘しはじめ、最終的に竜巻に立ち向かうようになるストーリーでした。インプレを稼ぐためなら人の迷惑も顧みないというユーチューバーの一般的なイメージは、従来映画やドラマの世界でも同様でしたが、そうした既成概念の裏をかいた本作には、一本取られた感じでした。
また、竜巻の映像が良く出来ていて、観ている方も巻き込まれるような迫力でした。竜巻が去った後の廃墟と化した街並みも、結構リアルに再現されていたところも評価出来ます。
そんな訳で、本作の評価は★4.5とします。
コメントする
ゆ~きちさんのコメント
2024年9月9日
4Dで観るのは、劇場と都合のいい時間、ゆっくり休める時期、作品公開時期…色々なタイミングが合わないとなんですよね。次回もしご縁がありましたら楽しめますように♪