ジガルタンダ・ダブルXのレビュー・感想・評価
全36件中、1~20件目を表示
ギャングの親分がある事を切っ掛けに心が変化して行く感じのインド映画。 本年度ベスト級。
全体的に自分好みの作品って感じじゃ無かったけどラスト30分位からの予想もしなかった展開が良かった!
警察官のキルバイ。
冤罪で殺人犯となり警察官に復帰する為、ギャングの親分のシーザを暗殺する事になってしまう展開。
キルバイは映画監督に扮しシーザの映画を作ろうと近づき暗殺を企てるストーリー。
キルバイがカメラを回しながらシーザの映像を撮るんだけど、なかなか暗殺しない(笑)
そんな中、ある組織が森に住む住人達に危機が訪れシーザの心に変化が生まれる展開が良かった。
クリント・イーストウッドの西部劇も登場。
イーストウッドの映画の中でのあるシーンが印象に残る。
ラストはシーサの男気ある行動が悲しいけどキルバイが作り上げた作品が劇場で公開され、シーサの無念が晴れた感じが良かった!
キルバイが映画を撮る時、照明も音声の人もおらずキルバイが一台のカメラだけで撮影してたけど、映画になったら複数のカメラで撮ったシーンが登場。
他にもカメラマンがいたのか?
気になります( ´∀`)
ジャンル盛り盛りのインドエンターテインメント!
主人公が2人いるパターンは、RRRもそうでしたけれど、
本作はRRRとは違うキャラ設定でしたね。
警官採用された小心者のキルバイと
クリント・イースト・ウッドをこよなく愛するギャングのシーザー。
シーザーがイーストウッド好きということから、シーザーの映画を撮る監督として
近づくキルバイ(名前もレイ・ダース監督という、ふざけています(笑))という
この前半も、シーザーにバレないかでハラハラしまして、
且つ歌も踊りもあって、もうこれだけでお腹いっぱいな感じでした。
後半は舞台もジャンルもガラッと変わって、シーザーの故郷へ。
キルバイが映画ではなく実際にシーザーを倒せるよう脚本を編み上げて
撮影に挑みつつ、シーザーが本当に神格化していく過程で、
キルバイもシーザーの見方が変わるし、関係性もより親密になっていくところが
すごく良かったです。
ゾウ🐘も象徴的につかわれている気がしましたね。森の神様的な位置付けで。
後半60分は「あ、そうなるのか」ということが次々と起こっていき、
もう目が離せず食い入るように観ました。
特にラストは自分自身にカタルシスが訪れ、大満足の3時間でした。
いやぁ〜、面白いです。
宮崎では全国に遅れて今週末からの上映でしたが、リクエストして良かったです。
宮崎キネマ館さんに感謝!!
象の恩返しと政治の腐敗は続くよ〰️インドでも
インドではペンは剣よりも強しではなく、ムービーは銃よりも強しなんだろうな〰️ 政治が腐敗しているインドの地方で起きた事件を、民族紛争も交えながらとても解りやすく描いている インド映画の特徴である皆で踊ろうは少ないものの、もう少しコンパクトにできたのでは?と思うところも有るが、大満足‼️
しかしどこの国でも政治の腐敗は有るんだな〰️ 真面目な政治家は皆無なんだろうか?
ラストのXXXの意味
2024年劇場鑑賞306本目。
政治の利権争いに巻き込まれた、無実の罪で投獄されていた警察官がジガルダンダ極悪連合(頭悪すぎる名前)の幹部の一人を期日内に暗殺しろと命じられ、クリント・イーストウッド好きの幹部を映画撮影だと騙してうまいことやろうとする話。
あらすじだけ聞くとコメディかもしれないと思うかもしれませんが、警察、ジガルダンダ極悪連合、密猟者が甲乙つけがたいクソ野郎どもで笑いの介在する余地はないです。ただ、クソランキングははっきり確定します。
インド映画らしく一応収まるところに収まるんですが、それまでの非道のせいで結末のカタルシスが超えられない・・・。
最後の最後すごくいやなところで終わってXXXって出るんですが、これそもそも続編(前作とのつながりは薄いらしいですが)でダブルエックスというタイトルになっているので、ようは続きありますよ、ということなんですね。いや頼むから一本で完結しろよインド映画!今途中になってるインド映画5本くらいあるぞ!
『ジガルタンダ』の前日譚
『ジガルタンダ』の続編って事ですが、時間軸はコッチの方が先で、
『ジガルタンダ・ダブルX』→『ジガルタンダ』の順です。
『ジガルタンダ』の続きと思い、最初の30~40分ぐらいは、前作こんな人いた?いなかったよな?と、つながりを悩みに悩み、集中できなかった(笑)
これから観る方は、前日譚と思って観てもらえば混乱せずに楽しめます。
『ジガルタンダ』を観てなくても特に困らないけど、観ておいた方が最後なるほど!と熱くなれます。
観てないと気付かずに終わっちゃいます。
この映画を観て、また『ジガルタンダ』が観たくなりました。
僕は、コッチの方が好きです。
かなりアツイ話だったけど、少し話が分かりずらかったかな…
でも、良かったです♪
映画に出たい極悪ジャイアン、思わぬ方向へ
町を牛耳る凶暴極悪なジャイアン的主人公が、リサイタルならぬ映画に出たいと監督募集ってどんなストーリーかと思いきや、インターバル後は全く予期せぬ方向に。グイグイ引き込まれる作品でした。
映画のもう一つの大切な機能
冒頭からは、「ああ、またぶっ殺し・血しぶきのインド映画か」と気持ちがやや萎えかけたのですが、物語は意外な方向へ爆走を始めます。悪逆非道な土地のギャングの親分の暗殺を命じられた刑事が彼に接近したところ、その親分の映画好きに思わず巻き込まれて行くお話です。
インドの片田舎でクリント・イーストウッドを崇拝した映画館があるなんて、それだけで魅力的で是非行ってみたくなるではないですか。そして、「いや、それでいいの」とツッコミを入れようとすると、そんなのドンドン無視してぶっ飛ばして行くスピード感に翻弄されます。
また、「映画を撮る映画」という形式から想像される「映画」とは「ストーリー映画」ですが、本作では、「現実を記録し世界に後世に広く伝える」という映画のもう一つの大切な機能に収斂していくのも素敵です。
映画好きの気持ちを色々詰め込んでギュッと五目おにぎりにした様な作品でした。
インド映画ってこんなに面白いのかと改めてたまげた!(笑)
過去にも何本かインド映画を観ましたが、確かにインド映画ってめちゃくちゃ熱量が高くて、感動しまくりのものが多かったです。ただしその割には、ストーリーは結構さっぱりと忘れています(笑)。つまり盛り上がりすぎて、忘れてしまうという弊害?があるのかもしれません。この作品は、シリーズ2作目だということですが、ラストに3作目の予告のようなシーンがあったのでぜひまた観てみたいと思いました。作品は冒頭からはかなりハイペースでダイジェスト版を観ているようでした。ですので理解できないところもありました。それが最後には全部回収されますから、その醍醐味をぜひ味わって欲しいと思います。ギャングのボスと意気地なしの主人公(映画を制作すると言ってそのギャングに近づいた)が、どんどん成長していく姿は秀逸です。柱となるのは権力者たちが、部族や象たちを殲滅するという構図です。その権力者たちの悪を白日の下に晒していくという痛快ものと言えるかもしれません。キャッチフレーズにあるように、映画という芸術を通して権力悪を痛烈に叩きのめすのです。インドは植民地であった時代から常に権力に脅かされてきたという歴史があるがゆえ、爆発的な正義の反抗心があります(ガンジーの抵抗運動を彷彿とさせる展開もあります)。それから本当のラスボスがわかった時のドンでん返しにはビックリ!結局そのラスボスは自らの地位の獲得のために森と部族と象を殺したのです。映画のクレジットでは動物を殺してはいないとはいえ、可愛い象が殺されるシーンは残酷でとても悲しかったです。
追記 釈迦の生まれた国だからこそ、インドに対する親しみは半端ない私でした。
1作目の『ジガルタンダ』観てない上での感想ですが、最初はイースウッ...
1作目の『ジガルタンダ』観てない上での感想ですが、最初はイースウッドミーツインド映画というボンクラ寄なのかなと思ったら、あんな風に展開して着地するとは。全映画ファン必見の作品ですよ。
映画監督になるのではない、映画を作った者が映画監督なのだ
面白かった。インド映画は基本3時間でお得!(関西人のサガか…)。通常の物語りに加えてダンスミュージカルパートが入るのが尺が伸びる所以だとは思うが今作の主役シーザーを演じたラーガバー・ローレンスはそもそもがダンス振付師だったそうでパパイヤ鈴木にもよく似ていてギャングの親分なのだがそのキレッキレのダンスと圧倒的な腕力、戦闘能力の高さで「俺様の映画を撮れ!」というストーリーを違和感なく受け入れてしまう。RRRを彷彿とさせる政府権力と原住民の対立構造がベースなのだが時代は70年代で日本でもまさに「私にも写せる」家庭用8㎜が大流行した頃のインド南部のタミル地方を舞台にクリント・イーストウッドのマカロニウエスタンオマージュと映画愛が絶妙にからむ私ら世代の映画なのだ。「ペンは剣よりも強し」のペンを8mmカメラに持ち替え音も何故かちゃんと録れている「シュート」アクションが絶妙。日本で公開されるインド映画に間違いはないことを改めて実感した。
映画愛!!が、てんこ盛り!!
月に8回ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好き。
なので専門的過ぎないライトな紹介を書いてます。
====================
気が弱いながら正義感は強いキルバイはひょんなことから
殺人犯に仕立て上げられ、無罪になりたければ
町の極悪人シーザーを暗殺せよ!と
これまた結構な極悪人の警察署長に言い渡される。
シーザーは映画が好きで、
特にクリント・イーストウッドのマカロニウエスタンが好きで、
そのワンシーンを模して気に入らない相手を処刑すると言う
とんでも無い男だった。
キルバイはインドで高明な映画監督の弟子だと偽って
シーザーに近付くのだが〜〜〜
全体の三分の二まではインド映画らしく荒唐無稽、傍若無人
よくもそこまでやるか!!みたいな場面が続くのだけど
最後の三分の一は、あ〜〜〜〜〜〜
インド映画がすごい事は先年の「RRR」を引き合いに出すまでもなく、
超娯楽作品の中に社会問題、それも特大の社会問題を
これでもかとぶち込んでくる。
派手で、楽しいだけじゃないインド映画の底力と志の高さ!
さらには映画大国らしく映画愛に溢れた今作のメッセージを
ぜひ味わって欲しいワ〜〜〜〜
映画は世界を変えられる!!(号泣)
絶対劇場で!!
「肉体一つで」
今年228本目。
インド映画楽しそうで見に行った作品。
ちょっと調べたいなあとアプリで「ジガルタンダ」の2作目。インド映画は肉体一つで敵を倒すと共に非武装、その場にある武器だけで倒す所も好き。「映画」がテーマ。そこは見てのお楽しみ。
RRRに劣らぬ傑作。もっと多くの映画館で上映されるべき
fansvoiceのオンライン試写で鑑賞。
南インドのアクションとギャングとイーストウッドへのオマージュを詰め込んだ南インド版ゴッドファーザーかと思いきや、後半からの怒濤の展開が凄いし情緒がガンガン揺さぶられて寝られそうにない。
オンライン試写でも十分面白かったが、やはりこれは映画館で観るべき映画。
冤罪で逮捕された警官キルバイは復職のために地元のギャングの親分シーザーを倒せと警察に命じられ、映画好きのシーザーに映画監督のフリをし近づくが思いもがけない展開に…流血と暴力に塗れたインド版ニュー・シネマ・パラダイスかとおもいやそれだけでは無かった。
インドでは階級が上の人たちは肌の白い人が殆どなのでインド映画のスター俳優も肌の白い人ばかりである。金と力と権力があるギャングの親分シーザーでも、インド映画の主人公になれるわけないと言われるシーンで改めてインドの人種階級社会を痛感する。
階級問題、社会問題、政府の腐敗、すべてが絡み合って圧巻のラストに繋がる。
残念ながら都内での上映映画館が数館なのだが、平日昼間の回でさえ満員に近い客入りが続いているようだ。是非ともRRRのように拡大上映して欲しい。
そしてあのクライマックスは映画館でもう一度観たい。
後半しびれた。
前半は無理やり感が強くて何が何だか、という感じだったけど後半が良かった。シーザーにひかれていく映画監督の感じが良い。ああいうタイプの主人公はインド映画じゃないとなかなかいないだけに楽しめました。
お腹いっぱい。
インド映画って面白いなぁ。
ひとつの作品でいろんな映画いっぱい観た感じ。
こんなだと思ってたら、あんなになって、そんなになるって感心してたら、どんなんだ。
「サユリ」なんてまだまだだな。
お腹いっぱい。
インド映画って面白いなぁ、でもすぐ忘れちゃうんだろうな。なんか最近「タイガー」なんとかって観た記憶があるけど何も覚えてないし、バーフバリとかRRRも観たはずだけど。あんなに感動したのにバンジュラギおじさんもほとんど内容が思い出せない。
インド映画って面白いなぁ。
駒を殺しても仕方ない。30人殺しても100人送ってくる。本当の悪魔は遠くにいる。戦争に勝者はいない。
殺さない。逃げない。
そして無抵抗の抗議。映画の力。
めっちゃ感動したのになんだなんだ、いいのか。
おまえが映画を選ぶんじゃない。映画がおまえを選ぶんだ。 選ばれなかったみたいだな。
でもインド映画って面白いなぁ。
「おもちゃの拳銃」の価値
導入は、ハッキリ言って、ちょっととっ散らかってるし、こちらも誰が誰だか違いも見分けられないので、頭の整理が追いつかなかった。だが、人物たちの関係が明確になってきてから、俄然面白くなってきて、3時間近くがあっと言う間だった。
主要な登場人物たちが、一部を除き、善か悪かのシンプルな二者択一ではないので、その複雑さが物語に深みを与え、後半の展開の面白さや感動につながっていったように感じた。
ラスボスは、まあ読めるといえば読めるのだが、あまり気にならない。それ以上に、イスラエルとパレスチナを思い起こさせるような、または身近でも日常的に見られるような為政者による人権侵害に対して、この作品が訴えるメッセージの迫力が優っているからだろう。
映画の中で、8ミリ映写機を「おもちゃの拳銃」に例える場面が出てくる。そして、拳銃と8ミリカメラを向け合うショットがポスターやパンフレットの見開きでも使われている。その8ミリカメラという武器が持つ価値は、監督が観客を信頼して初めて効力を発揮すると思うし、スッバラージ監督はその力を信じているのであろうことがストレートに伝わってきて、心を動かされる作品だった。
本編中でも、銅像がさりげなく登場するガンディーが訴えた「非暴力不服従」は、これも本編で描かれていたように、圧倒的な武力の前には余りに無力なように見える。だが、様々な人々がガンディーに学んだ非暴力不服従は、世界の至る所で花開き、現状を変えてきた。
例えば、今ならバンクシーの作品群が、社会に投げかける大きな影響力を持っているように、「芸術」という「おもちゃの拳銃」の持つ意味や価値が、そこにつながることを、この映画から改めて感じた。
クリント・イーストウッド愛にも溢れていて、そこも観ていて楽しい。インド映画が好きな方にはおすすめ。
全36件中、1~20件目を表示