劇場公開日 2024年9月13日

「RRRに劣らぬ傑作。もっと多くの映画館で上映されるべき」ジガルタンダ・ダブルX Jaxさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0RRRに劣らぬ傑作。もっと多くの映画館で上映されるべき

2024年9月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

fansvoiceのオンライン試写で鑑賞。
南インドのアクションとギャングとイーストウッドへのオマージュを詰め込んだ南インド版ゴッドファーザーかと思いきや、後半からの怒濤の展開が凄いし情緒がガンガン揺さぶられて寝られそうにない。
オンライン試写でも十分面白かったが、やはりこれは映画館で観るべき映画。

冤罪で逮捕された警官キルバイは復職のために地元のギャングの親分シーザーを倒せと警察に命じられ、映画好きのシーザーに映画監督のフリをし近づくが思いもがけない展開に…流血と暴力に塗れたインド版ニュー・シネマ・パラダイスかとおもいやそれだけでは無かった。
インドでは階級が上の人たちは肌の白い人が殆どなのでインド映画のスター俳優も肌の白い人ばかりである。金と力と権力があるギャングの親分シーザーでも、インド映画の主人公になれるわけないと言われるシーンで改めてインドの人種階級社会を痛感する。
階級問題、社会問題、政府の腐敗、すべてが絡み合って圧巻のラストに繋がる。

残念ながら都内での上映映画館が数館なのだが、平日昼間の回でさえ満員に近い客入りが続いているようだ。是非ともRRRのように拡大上映して欲しい。
そしてあのクライマックスは映画館でもう一度観たい。

Jax