劇場公開日 2024年6月7日

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「昨年夏の興奮を再び!」BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0昨年夏の興奮を再び!

2024年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

昨年までバスケットを丸々一試合見続けたなんてことは一度も無かった。ワールドカップ2023で初めて試合を観たのは、ただただ単純にすずがスペシャルブースターをしていたから。 ところが、たまたま観たフィランド戦が劇的逆転勝利、その後も毎試合劇的な試合が続いて、すっかり見入ってしまった。

結果は高々32チーム中19位、オリンピックの出場権を得たに過ぎないのだけれど、そこに至るまでの歴史と試合内容が感動を呼んだ。

それから9カ月、本作もまたすずがナレーターを務めたという情報が直接の観賞動機ではあるが、ワールドカップの興奮をもう一度味わいたいという衝動にも後押しされて観賞。

まず、映画館で入場時に驚いたのは観客の女性比率の高さ。85%くらいは女性ではなかったか。
普段TVでもバスケットを観ることもないので知らないのだが、男子バスケットのファン層っていうのはそういうものなのか? 知らなかった事実でした。

で、中味は期待通りに感動を再び味わうことが出来た。
試合内容が、ドラマチック過ぎた2023年の野球のWBCにも劣らない劇的展開だったことが最大の要因だが、スポーツの持つ力は凄いと改めて思う。

映画作品として強いて言うならば、選手のインタビューの時間比率が高過ぎたか。もちろん、選手の声を挟むのは悪くないのだが、あまり面白くない平凡なコメントを繰り返し聞かされても・・・
個々の選手のファンならそれでも良いのかも知れないが、生中継のインタビューではないので、ここは刺さるコメントに絞り込む編集があっても良かったのではないかと思う。その分もう少しプレーシーンに回してくれた方が。

ちなみに、ナレーションもやったのだから、会場で歓喜するすずの姿も1ショットくらいは挿入されるかと期待していたけど、有りませんでした(笑)
そこは監督が硬派な作りに徹した模様!

バスケットファンでもない俺でも楽しめたのだから、バスケットファンなら見逃してはいけない1本か。

いずれにしてもパリオリンピックでの活躍を祈ります。

泣き虫オヤジ