ナミビアの砂漠のレビュー・感想・評価
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愛と平和
主人公は21歳。
大学から日本にっていう割には(退学?それとも短大?)脱毛サロンで働いてるし仕事もいきなり辞める。
不動産屋で働く面倒見のいい彼氏が居るのにそれっぽいクリエイティブ男と浮気し、彼氏の風俗利用を上手い言い訳に使って別れも告げず出て行き同棲を始める。
自分の20-25歳までの話を映像化されてるのかと思うくらい心当たりのある行動ばかり映る。
私を自己紹介するときはナミビアの砂漠の円盤を渡せば良いのかと思うほどにボーダーで突発的な行動の繰り返しをして今に至るため、本作の主人公の行動が痛いくらいに分かるし、観るのがキツかったです。
兎に角、後のことを一切考えない感情的で自己肯定感は低いのにプライドの高い女の生活。
多分もともとボーダー(境界性人格性障害)気味だったのが、クリエイティブ男と一緒になることで悪化したようにみえた。
こういう女はおんぶに抱っこに肩車してくれる男、つまり理解ある彼君( )と一緒にならないと。
まあ付き合うって決まった時に自分の書いた絵をタトゥーにしてくれる男もなかなかイカれてて素敵なんですが。
突然現れたランニングマシン。
その後からの部屋のシーン、家具と部屋の配置が喧嘩前と鏡写しに逆になっていたがこれは何故?どういう意図なの?私に分かりませんでした。
タイトルなし
一人よがりすぎて未完成。女性の描き方が斬新なのはわかるし、砂漠の絵もいい。後半だいぶ良くなってくるけど、最初は、主人公の暴力にも辟易する。女性だからといって暴力をふるっていいわけではない。構造的暴力があることはわかるし、最初の男が優しそうでいてパターナリスティックなのだろうと予想はつかないわけではないけど、あまりに説明不足でわからない。不機嫌すぎる理由も少しずつはわかるにせよ、視聴者の共感を呼ばない。そんなものは最初から期待してないのかもしれないけど。精神疾患の話が出てくるあたりからは私小説っぽい。金子との取っ組み合いの喧嘩シーンはいい。箱庭療法の砂をザラザラかき回すとかあまりなくてすごい。まきこさんのいやらしさ。入墨のシーン(金子の甘さが際立つ)、エステへのクールな切れ方、エステシーンの描き方、暴力シーンを見るランニング、細部はクリエイティブ。
よく分からなかった
ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞🎥
カンヌで評判だったし、予告編は面白そうだったし、河合優実主演だったから観に行ったが、女1人・男2人の言動には全く共感できず、自分には「何これ?映画」だった (^^;
カナ(河合優実)は自由奔放に行動しているように見えるが、何を目的に生きようとしているのか分からない。同棲している男=ホンダ(寛一郎)の札幌出張を境に、クリエイター男=ハヤシ(金子大地)の部屋に突然引っ越す。この男2人も何を目的に生きようとしているのか分からないが、カナに振り回され、カナの心身をも痛めつけるような展開も???
序盤でカナが女友達と喫茶店で「二人の共通の女友達が亡くなった」という会話をしているのに、隣席でノーパンしゃぶしゃぶの話なんかを上かぶせしてくる作り方には、監督の如何なる意図があるのか?
それ以外にも「トイレ一緒にする場面」・「背骨数える場面」など変わった風景が散見された。「喧嘩風景からルームランナー場面クローズアップ切り替えシーン」は「映画的」と言えるのかも知れない。
この映画で一番訴えたかったのは、カナが言う「日本は少子化と貧困で終わっていくので、目標は“生存”です!」ということだったのだろうか🤔
この映画、河合優実の演技が突き抜けた感はあったものの、自分には(劇中で出て来る)中国語「ティンプトン」(=日本語「分からない」)であった💦
<映倫No.124481>
自己満足でいいのですか?
この映画は、河合優美の主演、本人が女優になろうと決めた映画監督、と聞いていたので楽しみにして見てきました。突然の展開で新たな試みに驚くシーンがいくつかありましたがインパクトありません。ストーリーに違和感、ラストのセリフも意味不明でエンドロール…客席にそれぞれ???飛んでる様子。
新進気鋭の監督さんは上映後の舞台挨拶で撮り終えて満足と、それでいいのですか?自分には伝わりませんでした。
個人的には不発だった
正直に生きることは辛い
河合優美演じる主人公の危うい行動にドキドキしながら、目が離せなくなる。それほど劇的なことが起こるわけでもないのに、130分以上の時間が退屈しない。
それは、もちろん、河合優美の魅力によるところが大きいのだと思う。
主人公の目線であるはずなのに、必ずしも主人公に(だけ)共感するわけではなく、主人公とその周りの人、一人ひとりの言動に、チクチクと心が痛む。
決して、観ていて心地よい作品ではない。
「当たり前」に生きることの、なんと困難なことか!
毎日、朝、決まった時間に起きて、朝ごはんを食べ、会社に行く。自分の気持ちに正直に生きていたら、こんなふうに、規則正しく、周りの人を傷つけず、平和に過ごすことなんて、できるはずがない。
自分に正直でいようと思いつつ、社会の中で生きていくために仮面を被る、その狭間に私たちは生きている。
生きることは辛い。それを真摯に見せてくれる作品だからこそ、救いがなく、どこにも辿り着かないもどかしさがある。
他の方も評しているように、唯一の救いは、「キャンプだホイ」の場面ですね、やっぱり。
賛否両論喧しいでしょうね
私は楽しく鑑賞出来ました。
カナの日常を手持ちカメラで淡々と追い駆けまわす…面白いけど2時間ずっとコレは辛いなと思っていたら、後半カナがメンタルに不調を来しはじめてからそれなりに物語に躍動感が生まれて来て引き込まれました。
音の使い方が面白いですね。
カナの心情に呼応して音量のバランスが崩れていく感じは、シンプルな仕掛けですけどとても効果的だと思います。
監督さんはまだ20代とお若い方なのだとか。
若く、怖いもの知らずでないとこんな乱暴な撮り方は出来ないでしょう。
この才能が次にどんな手を繰り出してくるかとても興味があります。
カナと同世代の若者はこの映画をどう観るのでしょうか。
劇場ではあまり若い観客を見かけることはありませんでした。
20代前半の若者たちが、カナの生き方にリアルを感じるのかどうか気になりました。
今っぽい
今後の期待もありつつ、この先大丈夫か?と不安も感じる映画でした
おおかたのレビューの通り、河合優実さんでなかったらこの映画は成り立っていないと思いました。ほかの女優さんで誰だったらこの役に当てはまるか、映画を観ながら考えていましたが思い当たりませんでした。人気どころの若手女優が主演するような映画ではないし、河合優実さんほど注目されてはいないほかの新鋭の個性派女優では、カンヌ映画祭で賞は取れても、日本の商業ベースの映画として注目されることはなかったのではないでしょうか。
映画の難しい技術論は全然わからないですが、私自身は観ていてそんなに面白いとは思わないながら、粗削りだけれども何か心に残る映画ではありました。なので山中遥子監督の次回作に期待しつつも、素人観客を無視した自己満足の全然つまらない映画の方に行ってしまうのではないかという若干の不安も感じました。
実はこの不安は河合優実さんについても感じていて、今年ブレイクした女性タレントの1位に名前があがったりしていますけれど、彼女が万人受けするタイプの女優さんになるとは思えなくて、今後、尖ったへんてこな作品ばかりに出たり、すごい演技力だと持ち上げられて、その気になって変な方向に行ってしまわないか、この映画を観ながらちょっと不安を感じてしまいました。
ナミビアの砂漠
新進気鋭の山中監督と河合優実さんのお二人の現代の日本に対する思いが込められていた映画だと思いました。平べったいストーリーではなく、少し難しい、そして色々なことを考えさせられる映画でした。
シーンひとつひとつが計算されたものでどれも無駄なものはないのだろうな、とは思いましたが、少し難しかった、というのが正直な感想です。けれど、既成概念を超えた新しい映画作りをされた出演者、スタッフの皆さんの努力に対して尊敬します。
そして主演の河合優実さん。スクリーンの中にカナ本人がいるような、映画の中のカナを見て、河合さんのファンをやめようか…と思う位、カナになって演じていて、素晴らしいものでした!
上映前にジャパンプレミアの舞台挨拶で見た河合さんは、ルージュの赤、黒のブラウスとパンツ、金のペンダントはとても素敵で今までとは異なって別人のようで驚きましたが、あえて、これから我々がスクリーンで見るカナとは違う感じにされていたのだろうな、私とカナは別の人格なんだ!と訴えているように思いました。
そういったちょっとしたところを演じることができる河合優実さんは、本当に素晴らしいです!
そんな河合さんに、(かぞかぞ風に両手を開げて)河合優実さん、万歳!
河合優実さん、山中さんの映画に出るという夢が実現できて良かったですね!本当におめでとうございました!
次の夢は何ですか?その夢が実現することを祈ると同時に、私は変わらず河合さんを応援しています!
いつまでも良い映画を作って行ってくださいね!
作り手の手の上で転がされる作品。
時代の雰囲気を感じる映画か
河合優実さんを見に行くだけの映画
女心と秋の空
映画を見たって意味ない?
観賞してから時間が経ってしまいました。
頭の中で感想がうまくまとめられません。まあ、相性が悪い作品はありますよ。
砂漠の(人工的に設置された)水場に集まる野生動物を、Webカメラで眺めるわけです。それには意味がないかも知れないし、何か発見があるかも知れないし、すごく感心する事があるかも知れない。もちろん、肉食動物が草食動物を残酷にも襲いかかっていても、向う側に干渉することは出来ない。それでも、野生動物は演技が出来ないので、時間を捨てても目に入れる意義があるというものです。
人ごみの中から、面白そうな個体を見つけて観察します。運が良いことに、他の個体とは違って特徴的な行動をとります。どうやらメスのようで、周りのオスの行動に干渉を与えます。オスは割りと普通そうなので、そのメスによって普段は見られな反応を見せます。このため、いつまで見ていても飽きません。
しかし、そのメスの個体が動物プロダクションで良く訓練されてて、行動が台本に沿ったものであったらどうでしょう。自分としてはちょっとがっかりです。某テレビ局の行動を観察するバラエティー番組や、お年寄りをおちょくる番組も大嫌いです。
若くて、普通よりも社会的立場が弱い女性に対して、多くは男性が感心できない行動をとってしまっているのは理解できますし、反省すべきでしょう。それでも、主人公はあくまでも台本に沿って行動しているし、Webカメラと違い365/24ずっとさらけ出しているわけではありません。何か興ざめしてしまうのですよ。
彼女は半分くらいの時間はいらいらしているけれど、怒っても泣くことはないし、笑うこともない。服装に変化をつけないし、食事の内容に変化もつけない、音楽も聴いてないし、テレビでドラマを見て生き抜きもしない。あのピアスも、あれだけ出てくるとおかしいです。
たとえ精神疾患があったとしても、行動には何らかの原因があるわけです。認知症のかたは、『徘徊』しているわけではなく自分の現状を認知出来なくて困っているわけだし、統合失調症の陽性症状であれば、例えば幻覚に対する反応としておかしな行動をとっているのです。彼女はそういった実存感がなく、仕込み人に見えてしまいます。
河合優実さんの演技は素晴らしいの一言です。『あんのこと』も見ていますが、ベランダに出るとおんなじ行動をとるのかと心配でした。
最後に、むやみに喫煙者が出てくる映画はダメだなぁと、いつも思っています。喫煙する必要は、脚本上も無いと思います。カナのみが喫煙者であれば分かるけど、ハヤシ家の人々は吸わなくていいでしょう。そこら辺も実存感のなさに反映されていると思いました。
なにもない(虚無感)
主人公カナは、何に対しても情熱を持てず、恋愛もただの暇つぶし。
同棲している恋人ホンダにひたすら尽くされるも、
クリエイターであるハヤシと関係を深めていき、
ホンダの存在を重荷に感じ、離れていく。。。
といった展開だったのだが、この映画を観てから、
レビューを書き出すまでに一週間かかった。
今どきに若者を描いているのだが、おっさんには共感しがたく。
言いたいことが分かるような、分らんようなモヤモヤした感。
ストーリーの進行はゆるゆる。
映画のタイトルが出たのは開始1時間近く経ってからかな。
この意味合いはちょっとナゾのまま。
感想があまり出てこない、ただただ長い、と感じる映画でした。
それにしても、主人公カナを演じた、河合優実さん。
彼女見たさに映画館に足を運んだのだが、無気力さ、脱力感、
そして自分勝手さ、彼氏との喧嘩、よくもまあこれほど上手に演じるものだ。
6月に観た「あんのこと」もすごいと思ったが、この作品もすごいわ。
タイトルの「ナミビアの砂漠」、調べてみた。
ナミビア共和国、通称ナミビアにあるナミブ砂漠。
「なにもにない」という意味があるらしい。
ということは・・・
「なにもない国のなにもない砂漠」
これが現代の日本を描写している、若者の気持ちを描写している、
そしてこの映画のことなのかな。
河合優美の個性、演技力だけが取り柄の映画。
現代の若者が自分の希望探しとジレンマに悩む物語
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