ナミビアの砂漠のレビュー・感想・評価
全182件中、61~80件目を表示
ちょっと前のフランス映画、風
本当は誰にも感心が無く、何となく今を生きてる風の主人公を中心に、都会の片隅の今どきの若者の危うさの例を描く…?と思いきや、意外と他に普通の人達が出てくる。思い遣りがあって心が広いと思った彼氏はただの独りよがり、ちょっと尖った感じの遊び人風彼氏は、実は高学歴で普通に仕事で成功したい人だった。主人公は生きてる環境が合わなくて苦しんでるように見えるが、それがナミビアの砂漠ってことなのか、不明。ぶつかり合う熱量や緩んだ空気感の変化の表現はスクリーンから感じられた良いところ。ただ、カメラワークが首を傾げたくなるシーン多数、敢えて手振れを多用してるのかもしれないが、特にセンスを感じず、単に下手だな、と思ってしまった。狙ったセンスは感じるが、観客を納得させる作品には纏まっていないようで、残念。
何も表現できていない
河合優美さんの演技は素晴らしかったですが、映画そのものはなにも表現できていない。観客に頼りすぎ、監督の自己満足。
脚本クソ。こんなんで賞をとっていると、監督は勘違いし、この先成長できないだろうな。あとから「あみこ」の監督と知り納得。「あみこ」も原作クラッシャーだったから。しかし、河合優美さんがあのシーンでヌードを披露する必要があったのか。
20代で見たかった!
この映画を20代で見ていたらまた印象が違うと思う。
若さゆえの倦怠感、自分本位さ、衝動的な行動、近視眼的な判断軸。
そういうものがないまぜにスローなテンポで展開していく。河合優実が魅力的。実家太めで何やってるかよくわからん金子大地もマメで優しすぎる寛一郎もリアリティあった。隣で英語を勉強する唐田えりかも東京のどこかにたくさんいそうだし。
こんな世の中でも生存し続ける事が大事!
てぃんぷとん
一言で言うなら、情緒不安定な女性の日常って事になるのかな
映画として、各シーン毎に繋がりを感じない。やたら聞こえるノーパン喫茶の話をしてたのはモブ。自殺した同級生もそれを伝えた親友もモブ。今彼に連れて行かれたアウェイデイキャンプで出会った人たちもモブ。終盤にやたら存在感を出してきたお隣の美人さんもモブ。
何を描きたかったのだろう。あらすじに元彼と今彼の対比的な事があったけど。どっちもいい奴じゃん。
まさにてぃんぷとんな映画でした。
愛と平和
主人公は21歳。
大学から日本にっていう割には(退学?それとも短大?)脱毛サロンで働いてるし仕事もいきなり辞める。
不動産屋で働く面倒見のいい彼氏が居るのにそれっぽいクリエイティブ男と浮気し、彼氏の風俗利用を上手い言い訳に使って別れも告げず出て行き同棲を始める。
自分の20-25歳までの話を映像化されてるのかと思うくらい心当たりのある行動ばかり映る。
私を自己紹介するときはナミビアの砂漠の円盤を渡せば良いのかと思うほどにボーダーで突発的な行動の繰り返しをして今に至るため、本作の主人公の行動が痛いくらいに分かるし、観るのがキツかったです。
兎に角、後のことを一切考えない感情的で自己肯定感は低いのにプライドの高い女の生活。
多分もともとボーダー(境界性人格性障害)気味だったのが、クリエイティブ男と一緒になることで悪化したようにみえた。
こういう女はおんぶに抱っこに肩車してくれる男、つまり理解ある彼君( )と一緒にならないと。
まあ付き合うって決まった時に自分の書いた絵をタトゥーにしてくれる男もなかなかイカれてて素敵なんですが。
突然現れたランニングマシン。
その後からの部屋のシーン、家具と部屋の配置が喧嘩前と鏡写しに逆になっていたがこれは何故?どういう意図なの?私に分かりませんでした。
観たあと自由になれた気がする
最初は全然共感出来なかったけど、観てるうちにカナが自分とすごい似てることに気づいて親近感を感じた。
理性じゃないところで人は生きてるのじゃないかな、
最後のカナは楽しそうで良かった。
タイトルなし
一人よがりすぎて未完成。女性の描き方が斬新なのはわかるし、砂漠の絵もいい。後半だいぶ良くなってくるけど、最初は、主人公の暴力にも辟易する。女性だからといって暴力をふるっていいわけではない。構造的暴力があることはわかるし、最初の男が優しそうでいてパターナリスティックなのだろうと予想はつかないわけではないけど、あまりに説明不足でわからない。不機嫌すぎる理由も少しずつはわかるにせよ、視聴者の共感を呼ばない。そんなものは最初から期待してないのかもしれないけど。精神疾患の話が出てくるあたりからは私小説っぽい。金子との取っ組み合いの喧嘩シーンはいい。箱庭療法の砂をザラザラかき回すとかあまりなくてすごい。まきこさんのいやらしさ。入墨のシーン(金子の甘さが際立つ)、エステへのクールな切れ方、エステシーンの描き方、暴力シーンを見るランニング、細部はクリエイティブ。
よく分からなかった
ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞🎥
カンヌで評判だったし、予告編は面白そうだったし、河合優実主演だったから観に行ったが、女1人・男2人の言動には全く共感できず、自分には「何これ?映画」だった (^^;
カナ(河合優実)は自由奔放に行動しているように見えるが、何を目的に生きようとしているのか分からない。同棲している男=ホンダ(寛一郎)の札幌出張を境に、クリエイター男=ハヤシ(金子大地)の部屋に突然引っ越す。この男2人も何を目的に生きようとしているのか分からないが、カナに振り回され、カナの心身をも痛めつけるような展開も???
序盤でカナが女友達と喫茶店で「二人の共通の女友達が亡くなった」という会話をしているのに、隣席でノーパンしゃぶしゃぶの話なんかを上かぶせしてくる作り方には、監督の如何なる意図があるのか?
それ以外にも「トイレ一緒にする場面」・「背骨数える場面」など変わった風景が散見された。「喧嘩風景からルームランナー場面クローズアップ切り替えシーン」は「映画的」と言えるのかも知れない。
この映画で一番訴えたかったのは、カナが言う「日本は少子化と貧困で終わっていくので、目標は“生存”です!」ということだったのだろうか🤔
この映画、河合優実の演技が突き抜けた感はあったものの、自分には(劇中で出て来る)中国語「ティンプトン」(=日本語「分からない」)であった💦
<映倫No.124481>
自己満足でいいのですか?
この映画は、河合優美の主演、本人が女優になろうと決めた映画監督、と聞いていたので楽しみにして見てきました。突然の展開で新たな試みに驚くシーンがいくつかありましたがインパクトありません。ストーリーに違和感、ラストのセリフも意味不明でエンドロール…客席にそれぞれ???飛んでる様子。
新進気鋭の監督さんは上映後の舞台挨拶で撮り終えて満足と、それでいいのですか?自分には伝わりませんでした。
個人的には不発だった
思ったより長いとは感じなかったけれど何か出てくるかと思ったら遂に出てこなかった。このなんか90年代にあった「新しい映画」みたいな感覚はなんだろう。
勝手に何かを期待したのかもしれない。ここにある「私」の世界は「私」的であって、カメラや音も自分が興味を持つ「映画」的な快楽はなかった。そしてつくづく自分は他人のアピールする「私」というのには興味はないのだと思い知る。自分が歳をとったということでいい。
正直に生きることは辛い
河合優美演じる主人公の危うい行動にドキドキしながら、目が離せなくなる。それほど劇的なことが起こるわけでもないのに、130分以上の時間が退屈しない。
それは、もちろん、河合優美の魅力によるところが大きいのだと思う。
主人公の目線であるはずなのに、必ずしも主人公に(だけ)共感するわけではなく、主人公とその周りの人、一人ひとりの言動に、チクチクと心が痛む。
決して、観ていて心地よい作品ではない。
「当たり前」に生きることの、なんと困難なことか!
毎日、朝、決まった時間に起きて、朝ごはんを食べ、会社に行く。自分の気持ちに正直に生きていたら、こんなふうに、規則正しく、周りの人を傷つけず、平和に過ごすことなんて、できるはずがない。
自分に正直でいようと思いつつ、社会の中で生きていくために仮面を被る、その狭間に私たちは生きている。
生きることは辛い。それを真摯に見せてくれる作品だからこそ、救いがなく、どこにも辿り着かないもどかしさがある。
他の方も評しているように、唯一の救いは、「キャンプだホイ」の場面ですね、やっぱり。
賛否両論喧しいでしょうね
私は楽しく鑑賞出来ました。
カナの日常を手持ちカメラで淡々と追い駆けまわす…面白いけど2時間ずっとコレは辛いなと思っていたら、後半カナがメンタルに不調を来しはじめてからそれなりに物語に躍動感が生まれて来て引き込まれました。
音の使い方が面白いですね。
カナの心情に呼応して音量のバランスが崩れていく感じは、シンプルな仕掛けですけどとても効果的だと思います。
監督さんはまだ20代とお若い方なのだとか。
若く、怖いもの知らずでないとこんな乱暴な撮り方は出来ないでしょう。
この才能が次にどんな手を繰り出してくるかとても興味があります。
カナと同世代の若者はこの映画をどう観るのでしょうか。
劇場ではあまり若い観客を見かけることはありませんでした。
20代前半の若者たちが、カナの生き方にリアルを感じるのかどうか気になりました。
今っぽい
パーソナルでインディビジュアルで擦れきった感じが何となく今っぽいなぁと思いながら見ていて、所々笑えましたが、ちょっと自分とは縁のない敷居の高さとか人間関係に引くばかりで、眺めているような感覚で入り込むことができませんでした。淡々としているようで突如として気をてらったような演出もあり、正直とよく分かりません。そんな面白い!ってわけでもなかったし─。とにかく、長かった・・・という印象です。
今後の期待もありつつ、この先大丈夫か?と不安も感じる映画でした
おおかたのレビューの通り、河合優実さんでなかったらこの映画は成り立っていないと思いました。ほかの女優さんで誰だったらこの役に当てはまるか、映画を観ながら考えていましたが思い当たりませんでした。人気どころの若手女優が主演するような映画ではないし、河合優実さんほど注目されてはいないほかの新鋭の個性派女優では、カンヌ映画祭で賞は取れても、日本の商業ベースの映画として注目されることはなかったのではないでしょうか。
映画の難しい技術論は全然わからないですが、私自身は観ていてそんなに面白いとは思わないながら、粗削りだけれども何か心に残る映画ではありました。なので山中遥子監督の次回作に期待しつつも、素人観客を無視した自己満足の全然つまらない映画の方に行ってしまうのではないかという若干の不安も感じました。
実はこの不安は河合優実さんについても感じていて、今年ブレイクした女性タレントの1位に名前があがったりしていますけれど、彼女が万人受けするタイプの女優さんになるとは思えなくて、今後、尖ったへんてこな作品ばかりに出たり、すごい演技力だと持ち上げられて、その気になって変な方向に行ってしまわないか、この映画を観ながらちょっと不安を感じてしまいました。
ナミビアの砂漠
新進気鋭の山中監督と河合優実さんのお二人の現代の日本に対する思いが込められていた映画だと思いました。平べったいストーリーではなく、少し難しい、そして色々なことを考えさせられる映画でした。
シーンひとつひとつが計算されたものでどれも無駄なものはないのだろうな、とは思いましたが、少し難しかった、というのが正直な感想です。けれど、既成概念を超えた新しい映画作りをされた出演者、スタッフの皆さんの努力に対して尊敬します。
そして主演の河合優実さん。スクリーンの中にカナ本人がいるような、映画の中のカナを見て、河合さんのファンをやめようか…と思う位、カナになって演じていて、素晴らしいものでした!
上映前にジャパンプレミアの舞台挨拶で見た河合さんは、ルージュの赤、黒のブラウスとパンツ、金のペンダントはとても素敵で今までとは異なって別人のようで驚きましたが、あえて、これから我々がスクリーンで見るカナとは違う感じにされていたのだろうな、私とカナは別の人格なんだ!と訴えているように思いました。
そういったちょっとしたところを演じることができる河合優実さんは、本当に素晴らしいです!
そんな河合さんに、(かぞかぞ風に両手を開げて)河合優実さん、万歳!
河合優実さん、山中さんの映画に出るという夢が実現できて良かったですね!本当におめでとうございました!
次の夢は何ですか?その夢が実現することを祈ると同時に、私は変わらず河合さんを応援しています!
いつまでも良い映画を作って行ってくださいね!
全182件中、61~80件目を表示