ナミビアの砂漠のレビュー・感想・評価
全260件中、21~40件目を表示
私たちが住む乾いた世の中に憩いとなるオアシスはあるのだろう?
日常の生活を描くなかで、特に後半部分でカナの心象表現が何の説明もなく挿入されたりして、リニアな流れだけを期待していると分かりにくくなっているかも知れない。
なお、タイトルになっている《ナミビアの砂漠》は劇中ではカナがスマホで動画を見ているところで数回映る程度。乾いた砂漠で動物が水を飲みにオアシスに集まってくる動画が全画面になるのはエンドロールのみ。私たちが住む乾いた世の中に、憩いとなるオアシスがどれだけあるのだろう?
社会の中の弱者というより、本作では(人によってそれが何かは異なるが)各個人の中の弱さを描いた作品だと言えるであろう。
ある意味「砂漠で生きている」とも言えるZ世代への応援歌でもあると思う。
「飽食の時代」とも言われて久しい時勢に生を受けて、物質的にも不自由することなく育ってきた世代にしてみれば、ある意味では「自ら求めなくても与えられてきた」世代を生きる者として、その生き方の「方向性」を自らでは規定できないという意味では、砂漠のなか迷子になっているようなもだと言えるのではないかと、評論子は思いました。
その意味であれば、本作の題名は、それはそれで「名は体を表している」と言うのか、「言い得て妙」と言うのか、本作の製作意図を如実に体現しているのではないでしょうか。
そして、そのように理解することができるとすれば、本作で描かれているようなカナの暴力性は、とりも直さず、彼女の内面の鬱屈(うっくつ)が外面に析出したものだったことも、疑いのないことだろうと思います。
この点、レビュアーの皆さんの評では、カナはメンタルを病んでいるという見方が多いようですけれども。評論子的には、カナの「迷い」・「鬱屈」の徴表と受取りました。
「何でも手に入る時代に生きているのに、何を手に入れて良いのかが分からないという、その「迷い」「鬱屈」とでも言うべきでしょうか。
本作のトレーラーによれば、本作は、いわゆるゼット世代の現代社会での有り様を描いた作品との能書きでしたけれども。
200年の長きにわたり鎖国政策が採られていたこともあり、東洋の小国・ニッポンは「遅れた国」「貧しい国」であったことは、間違いがないと思います。
(そのことは、別作品『35年目のラブレター』にも描かれていたとおり、評論子の子ども時代の昭和40年前後には、義務教育制度が既に施行されて星霜を重ねていたにもかかわらず、経済的な理由などから就学がかなわず、文盲のまま社会に出てしまった大人が、珍しくはなかったようです)
そして、そういう時代のわが国には「一生懸命に働いて経済的に豊かになる」という明確な生きるための基軸が、自ら考えなくても、社会環境から他律的に与えられていたと言えるのだろうと思います。
翻(ひるがえ)って、令和のこの今、別作品『35年目の…』のような文盲の大人が、果たしてどのくらい存在するものでしょうか。高度経済成長を経験し、経済的にはそれなりの成長を遂げた今「一生懸命に働かなければ食べられない」という階層は、社会の中では、少なくとも大勢ではなくなっているようです。
(令和のこの今でも、そういう所得階層の方々も、世の中には現にいらっしゃることを、評論子は否定するものではありません)
本作の場合、現に、カナは、脱毛サロン(=生活に必需な業種ではなく、生活の質を高めるための、いわばプラスアルファの産業)に職を得て収入があり、生活状況に照らしても、経済的にそう困窮しているという設定ではい様子です。
そして、そういう社会になってみると、生きるための基軸というものは、自ら自律的に求めなければ、社会から他律的に与えられるという時代ではなくなっているのでしょう。
本作のカナは、果たして、そのことに気がついていたのでしょうか。
否、そのことに気がついていない…否、気づけていないという彼女の無意識の鬱屈が、外面的には彼女の暴力性として析出していたというのが、本当のところだっと、評論子には思われてなりません。
本作のトレーラーによれば、本作は、いわゆるZ世代の若者の姿を浮き彫りにする一本ということでした。
上記の意味では、彼ら・彼女らが抱える社会的な「立ち位置」を浮き彫りにした一本ということになるのでしょうけれども。
しかし、反面、令和の今は「生きるための基軸は自律的に求めなければ、他律的には与えられない」ということを教示しようとする反面教師的な意味合いでは、いわゆるZ世代に対する「応援歌」になっていると受け止めることも、あながち評論子の管見ではないようにも思います。
充分な佳作だったと、評論子は思います。
憂うつな訳は…
考察できる人ならばきっと素晴らしい作品
このシーンの示すところが、こういった考察ができるといった考察が私はあまり得意ではありません、、、
映画を見終わった後に、ネットで考察している方の記事を拝見してなるほどと思いつつ、確実にそうとも言い切れないよなぁと思いました!
きっと色々な考察が楽しめるという意味では素晴らしい作品なんだと思います!
一つ一つのシーンに意味があるとすると私はミスリーディングしてしまったようです、、、
ハヤシの虫がいるシーンは、ドラッグ禁断症状によくある行動だとか、、、
よくわからないがなんか見てられる
自分には必要のない映画でした 読みが浅いんだろうと思いますが、率直な感想です
ちょっといい女の話ですから
恋愛偏差値の低い人間とは人種がちがう
だから、何が不満なのかさっぱりわかりませんし、永遠に交わることの無い異世界の話です
たかが21歳で何も無くて、生きづらいって
もうちょっと生きてからにしてもらいたい
持ってる物の価値もまだわからんでしょう
自分がどれだけ恵まれているか
その持ってる物にあぐらをかいて何もしてこなかったんでしょうが
って思うだけです
彼女を見てると、何がやりたいのか?何が好きなのか?サッパリわからない
ただ生きてるだけ
人生って意外に短い
20歳超えると加速するように歳をとっていく
なんで、このご時世に男に頼ろうとするんだろう
彼女が魅力的に見える要素は皆無です
世話を焼いてくれるけど、退屈な男
でもズボラなあんたには必要不可欠でしょう
退屈なら自分で面白くすればいいのに
カッコイイ男に乗り換えてみれば、ダンボールのトマトを腐らすようなお坊ちゃん男
ズボラ同士がひっつけば、ゴミ屋敷になりますよ
同棲ならいいけど、親に紹介するくらいだから、結婚前提?
大丈夫かなあ?
暴力振るわれてもガマンする男には見えないけどね
そのうち耐えきれなくなって別れるでしょう
更年期障害のヘレンさんを、優しく見守った旦那の西川きよしはエラいと思うよ
会話が空虚だって?自分が人の話を聞かないのに、今さら相手してくれというのも虫が良すぎる
ただのワガママな子供ですやん
まあ21歳ゆうたら子供かな
突然、唐田えりかが出てきて、誰でもわかっているような、あたりまえの事を、さもいい事のように語って出番が終わりました
一体なんだったんでしょうね
で、結局、精神の病気ですか
なんでも病名付けたら満足なんですね
これ、病気の話なの?
カンヌで賞をとったそうですが、あちらの人の評価はどうだったんだろう?
別にどうでもいいけど
ナミビア砂漠は何も無い砂漠の意味もあるとか
ほんま、何も無い映画でした
これをいい作品という人はリア充なんだろうな
羨ましいよ
河合優美が、もてはやされている
まあ、最近にはいない、エロさのある24歳ですね
といって、まだ彼女が出演しているから観ようというほどでも無いけど
ダンスも得意なうえ、英語もペラペラらしいので、さっさとハリウッドに乗り込めばいいのに
いつまでも日本にいたら、あっという間に旬を過ぎてしまうよ
河合優実の美しさ
お笑いとジェンダーに思いを馳せる映画NO1
冒頭、主人公狂ってんなぁと思ってたら、だんだん「主人公病んでるなぁ」に変わっていった。さらに見ていくうちに、「これ社会が病んでんのかなぁ」って気持ちになってきた。
「世の中を男が作ったものが多すぎる」っていうセリフ、確かになぁと思った。ライフでやってた「世の中のものは大体オッサンが作ってる」っていうコントも思い出した。
AKBも乃木坂も、作ったのは秋元康だしなぁ。
僕が好きなお笑いとかヒップホップも、明らかに男が多いジャンルだもんな。
これ、100年後とかにはゴブゴブの時代が来たりするのかな。アスリートみたいに明確な肉体差が必要な場面じゃないなら、性差ってそこまで関係ないはずだよな。
じゃあ、肉体差が必要ないなら、なんでここまで数に差が出ちゃってるんだろう。
ジェンダーとお笑いが絡むと厄介だから、この話はやめとこう。
演技自体は素晴らしいがストーリーが・・・
自分とは違い過ぎて、ほとんど全てのキャラクターに共感出来ない「トン...
44分後に 「ナミビアの砂漠」というタイトルが出てくる。 え?今頃かよ!と突っ込んだ。 上映開始55分後にやっと大きな事件が起こる。 おいおい、こういう映画なのかよ! とまた突っ込んだ。
動画配信で映画「ナミビアの砂漠」を見た。
2024年製作/137分/PG12/日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2024年9月6日
河合優実(カナ)
金子大地(ハヤシ)
寛一郎(ホンダ)
新谷ゆづみ(イチカ)
中島歩(東高明)
唐田えりか(遠山ひかり)
堀部圭亮(林恒一郎)
渡辺真起子(林茉莉)
予備知識なしで見始める。
知っているのは河合優実が主演していることだけ。
カナはホンダの家で暮らしていた。
そこはカナにとっては
それなりに居心地のいい場所に見えた。
しかし、カナはハヤシに乗り換えた。
ハヤシの何がいいのかはわからないが、
とにかくそういうことになった。
カナは美容エステ店で働いている。
カナの日常生活が延々と描かれる。
カナはある理由でエステ店を解雇される。
映画が始まって44分後に
「ナミビアの砂漠」というタイトルが出てくる。
え?今頃かよ!と突っ込んだ。
上映開始55分後にやっと大きな事件が起こる。
おいおい、こういう映画なのかよ!
とまた突っ込んだ。
カナとハヤシはずっとケンカが絶えなかった。
まあ、夫婦同様に暮らしていても、
しょせんは他人同士。
男女間はいろいろあるよなあと思った。
カナがハヤシにものを「拾えよ!」と迫るシーンはちょっと怖いね。
唐田えりかが演じる隣人。
東出昌大のあの事件があって以来、
唐田えりかを久しぶりに見た気がする。
終盤、カナのスマホにテレビ電話がかかってくる。
中国語のセリフが聞こえてくる。
カナは日中ハーフらしい。
そのことがこのストーリーに何の意味があるのかはわからない。
この映画はもちろん河合優実の代表作となるだろう。
2024年と2025年は河合優実が大きく飛躍した年といえるだろう。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
河合優実のシンクロ率
全く共感は出来ないけど、何かしらのメッセージ性があるのかなとも思う...
全く共感は出来ないけど、何かしらのメッセージ性があるのかなとも思う。
エキセントリックで狂気な感じは趣里さん主演の「生きてるだけで、愛。」に近い感じかな。
正直、最後までよくわからなかったけど河合優実ちゃんの演技が上手いから淡々と見ていられる。
全260件中、21~40件目を表示