ナミビアの砂漠のレビュー・感想・評価
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ミイラ取りが。
砂漠に迷い込んだのか、砂漠の中で水源を見つけて生き延びたのか。愚か者が愚か者との生活を選び破滅していくようでいて、その心地良さに浸っているようにも見える。
喧嘩もセックスも最後には腹が減る。
強くとも弱くとも、70億人それぞれに「しっくりくる」場所がある。
まったく理解不能でした
最初から最後まで誰にも感情移入できませんでした。
わけのわからない主人公はもちろん、その周りの男たちも「そんな奴いる?」って感じで。
たぶん、こういう作品に胸を打たれる人が少なくないんだろうなと思いながら、胸を打たれる人でなくて良かったと思うしかないです。
カウンセラーの女性って、「悪は存在しない」のお一人だと思うんですけど、あの演技は正解なんですか?
監督とか脚本書いた人とか、演技やってない人がカメオ的に出てるのかと思うほどなんですが。
听不懂。
映画のタイトルは、こっちだったのでは?と思うほどに、どこに何が込められているのか、わからんかった。
「今時の若者は、よーわからん」で思考停止してはいけない、という本能により、作品を遡ってコンテクストや記号などを探る。そして色んな人が色んなことを言ってることも、一旦さらっておく。ただし、わからん。
その結果、考え尽くして、わからんで良いのではと思い始める。
隣の話に聞き耳を立てるとか、友達を置いてお店を先に出る、浮気する、墨を入れてるとこ見て鼻血を出す、中絶をきっかけに病む、暴れ癖がエスカレート・・・そもそもナミビアってどこやねん!
ついモトネタを探ってしまうけど、やることなすこと明確な理由なんてないんだろう(おじさんの知識で、微かに付合するのはカサヴェテスのこわれゆく女ぐらい)。
わからんに、こんなにつき合わされたのか?と思うと少し悔しいけど、わからんで良いようにも思うし、作品を観続けられたということは、結果的に自分にとっては魅力があったということなんだと思う。
邦画の退屈を煮詰めた作品…
かなり久しぶりに、上映前半で退室しようかと思いました笑
全く情報無し&河合優実(全く他作品を未観賞)が良いらしい…で見に行きましたが、非常に退屈でした。
うーーん、吉高由里子の「蛇とピアス」同様のバストトップ見せれば一流の仲間入りルート行けるっしょ感が…容姿は石原さとみ&上戸彩のMIXしたようなオリエンタル美人で目の保養には良いのですが。
ミニシアター作品を見に行くのが好きな方は、全く問題ない作品だと思います。是非、ご鑑賞ください。
深く観れば考えさせられる映画
まず表面的に観てしまうとどうしようもない女性が自分勝手に振る舞い周りを困らせている。
良くこんな人とまだ一緒にいたいと思うよな。と思わせる男性2人。
だが、冒頭カフェシーンから所々良くわからない演出が混じっている。そこを捉えることにより深みが出て面白い作品だと感じるのであろう...。多分。
撮りたい映画になってはいるが
見たい映画ではなかった。前知識なく、道に迷い、前の映画に間に合わず。たまたま、次の映画を見に来た人が三人いて、その次の映画にするとお腹が空くので見た作品です。
誰かが死ぬのではないかとハラハラした。
最後笑いながら、食事をするシーンで終わって安堵。世界観が面白いと言えば面白いが心が晴れる作品ではない。お金を払って見たい作品ではなかった。
劇場で体験したい新しい感性
新鮮な会話劇と感性を存分に味わえた傑作だった。硬派な社会派作品であり、先鋭的なアート映画でもあるが、随所のユーモアは誰もが楽しめる。
正直、前半はダルい面もある。でも、後半はどんどん面白くなってきて、前半のダルさが意味を持ってくる。
主人公のカナは正直で奔放で、ときに恋人を叩き、物を投げつけ、粗暴な言葉を吐く。ぱっと見はヤバい女だが、考えてみれば多くの男性がやっていることと同じだ。男性なら「しょうがねえなあ」と大目に見られるのに、女性だとメンヘラのレッテルを貼られてしまう。
本作の背景やセリフで描かれる、風俗、エステ、容姿の評価、整形、中絶、DV。全て男性優位社会を基盤として出来上がっている。そんな世間と自分をカナは透徹した視点で見つめている。恋人を叩きまくっている最中も、もう一人の自分が冷静にそれを見ている。
反抗と諦観の狭間で苦しむカナは、普遍的な女性像ではないか。彼女に共感する観客は世代を問わず多いと思う。
女性監督の良さ悪さ
このご時世に性別を踏まえるのも適切でない自覚はありつつ、女性監督らしい作品を観たなあという印象でした。有名どころの名前を挙げさせていただくと、西川監督、河瀬監督、またエンタメ大作のラストマイルの塚原監督であっても同じことを感じるのですが、メッセージありきの画作りがちょっと過剰かつそのメッセージ自体は集中して画面を見て頭を回している私にとっては凡庸と感じる部分が多いです。ただし、その一方で恐らく監督がそんなに深く考えていないであろう部分で物凄く印象なシーンや役者さんの演技を見る機会が多く、この映画に関しても例に漏れずという感じでした。これは決して悪く言っているわけでなく、すぐ忘れる大作を見るくらいなら、一瞬でも忘れられない瞬間を見ることが映画だと思うので私は女性監督の作品というだけで価値があると思っています。すいません、全体としては好みの作品ではありませんでした。
壊れていく
2024年。山中瑶子監督。仕事も順調で優しい彼氏もいる21歳の女性主人公。しかし、やりたいことがあるわけでもなく、人の欠点や社会の理不尽さはやたらと目についてしまい、満たされない日々を送っている。そんな中、彼氏とは別の男に徐々に惹かれていき、、、という話。
後半に精神科医やカウンセラーが出てくるように、徐々に壊れていく主人公(壊れていくことを自覚していく主人公)を描いている。恐ろしいのは、特にきっかけがなくても、普通に生きているだけで人は壊れていくという筋で展開していくこと。カウンセラーにも指摘されるように、主人公は内面化した理想を相手にぶつけ、自分にもぶつけて壊れていく。
そんな主人公が時々スマホで呆然と眺めているのが「ナミビアの砂漠」の水飲み場に集まる動物たちのようだ。生きづらい人間の世界と対比されているのは間違いない。
大共感
カナと同種の人間すぎて、前半の壊れる前のカナのシーンは、なんだか自分も落ちうる地獄を観ているようなしんどさがあったが
一度壊れてしまった方が、映画の世界にぐんぐん入っていけてある種の心地よさと、笑ってしまう感じでこの映画のことが愛おしくってしかたない。ってなりカナとどこまでも落ちていけるような気持ちになった。
映画はカナとゆうどこにでもいる女の子が緩やかな放物線を描きながら落ちる、そして緩やかな回復の間口に立ったところで終わる回復の映画だと思った。
タイトルにあるナミビアの砂漠の様に(映画のタイトルで私もずっと観てたあのライブ配信チャンネルじゃんって思っていたけど、そのものずばりだった。このチョイスもなんだがすごく現代的だなと思った)傷つき、動けなくなった人も、砂漠の水溜りに集まって休んで癒される野生動物の様に逞しさをもって生きていけるよ。と背中を押してくれる作品だ。
カナは暴力も振るうし、口も悪いし、無気力だし、優しい彼氏も大事にできないし、ほんとうに褒められた人間じゃないけど
だからこそめちゃくちゃに共感してしまった。
河合優実ちゃんは主演3本目かなと思うけど、彼女の歩き方、ものの食べ方まで作りこむようなその人にしか見えない演技力の高さが遺憾無く発揮されてるのもファンとしては嬉しい。
ハヤシの何喋ってもムカつく感じとかも、なんかいそう〜こんなやつ〜〜〜って思ってすごかった。
他人から見ると絶対優しくて大事にしてくれて、浮気もしない(?)ホンダの方が絶対に良いんだけど
自分を大事にできていない人間は、自分を大事にしてくれる人とは付き合えなくって、だからこそハヤシに対しては感情をぶつけられるし、喧嘩ができるのも分かる気がした。
ホンダの風俗行っちゃったくだりも、子供を降ろした嘘(ここもほんと酷い)のとこもホンダの純粋さゆえのおかしみがあって好きなシーン。
カナのキャッチに罵られてキレるのも、会ったこともない女性が降ろしたかもしれない子供について怒りを爆発させるのも、私としてはめちゃくちゃわかる〜
知らない女だとしても、自分もなりうる最悪なことを目の前の男が原因の一旦を担ってて、忘れてたわとか言ってたらね、最悪じゃんね。
ぶん殴りたいよ分かる。何がクリエイティブだよ?悪影響振り撒くなよな。
その怒りもカナ自体が破綻してるから、説教くさくない純粋な怒りとして映画に存在するのがいい。
濱口監督組の俳優がいっぱい出ていたけど
どの役者さんも、最高の働きをしていてめちゃくちゃ良かったなぁ
特にクズ界の新生だと思ってる(もちろん役として)中島歩のとこは声出して笑いそうだった…何?あのエジプト背景。
カウンセリングのシーンも良かったし、唐田さんの理解してくれる他者としての存在感とかよかったなぁ…
焚き火のシーンは邦画界に残る名シーンだと思った。
ハヤシと取っ組み合いしても、普通に買い物言ったり、でもそのあとボコボコに殴ったり
そんで脳内世界に飛んで、あーなんか疲れたな〜ってなんなの、この映画はすごい最高だった。
エンディングも良い。
夜明けのすべて
「サマーフィルムにのって」で認識して「愛なのに」で虜になった河合優実サマ。いまやドラマでもバリバリご活躍されて嬉しいやら少し寂しいやら苦笑
「あんのこと」に続いて難しい役どころ。というか「そろそろ少し纏めて休んでは如何?」と思う位に際際なキャラクターを演じる事が多いですよね。そこが素敵とも言えるのですが、ガス抜きもしっかりして頂きたいと思う次第でございます(何様?笑)
映画本筋の物語よりも「脱毛」に関するアレコレがずっと頭の片隅から離れない作品。なんならずっとその会話メインで展開してくれてたらめっちゃ好きだったかも笑 それじゃあ何も纏まらないでしょうけども。ファンタジーな男子が二人出てきますが、後々思ったのが「この作品の視点てずっとカナの心象風景なのかな?」という点。そうするとなんだか奇妙な人物像や展開の繋がりなんかも彼女の"脳内"と捉えられなくもないわけで。そんな感じで、観た時の感想と日々思い出して出てくる感想が変わっていく"自分の脳内映画"として楽しめる側面もあるのかもしれません。わかりませんけども笑笑笑 インディーズ映画調なので取っ付き難さはありますが、触れて、考えてみるのも一興だと思える作品でした。
タイトルなし
河合優実が素晴らしい俳優という事。cmで歌も歌っていますが下手でホッとする。投手休んでる大谷翔平ぐらい「良かった。この人も人間なんだ。無理な事あるんだ」って感じる。
最近ずっと共感できて理解しやすい恋愛もの、青春ものの邦画しか存在しないようなので、
なんだか理解しきれないけどわかるような気がする、器の大きい、規格外の表現、つまりTVではなく「芸術」、「映画」らしい映画
がまだ完成できた事を幸運に思うべきかも。濱口竜介と三宅唱に並べていい程度には才能がある監督だと思うし、こういう作品が海外の賞に関係なくホイホイ形になるような邦画界であってほしい。
じゃないと地味に「日本で、映画が映画じゃなくなってる」
映画じゃないなら作らなくていい。
邦画が死にかけてるからなあ。
まあよくわからなかったけど。
女の子の日常って、本人が思ってるほど面白くないんだよなあ。生き物って大変。
わかる人にはわかる系
揶揄するわけではなくて、印象としてはそんな感じ。脚本も演者も良かったと思う。カメラワークだけが自分の好みではなかった。かまってちゃんというよりは、境界性パーソナリティ障害の話ではあると思うけど、隣人や自分に心当たりがあると心がえぐられるような感覚だった。今も昔も実は身近にある話なのではないかなと思った。
若さ
40代も半ばを過ぎた私からすると、何で寛一郎と別れるの、もったいないって思うんだけど、よくよく思い出したら、私にもあのような事があったような。
終盤の不安定さも、あそこまでじゃないにしてもあったような。
河合優実と金子大地は似合いすぎなの。素敵💕って思っちゃうもんね。
付き合い始めが盛り上がったカップルこそ、ああなりがち。
父親に対する気持ちがあるからこそ、何かあの写真の事許せなくて辛くなってしまったのか。
それにしても、ボーっとしていらん事言ってしまった内容が真意で笑えた。
トイレのシーンはおばちゃんには全く理解不能や。
冒頭のシーンは何か分かるな。あるよ、ああいう時。
トップレスのシーンはいらんかった。そういうの求めてないの。
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