ナミビアの砂漠のレビュー・感想・評価
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すごい映画です。
とても深い映画でした。
メンヘラ女子が二人の男性と同棲してジタバタする、お互いが微妙にズレるエピソードが話が骨格です。
そのエピソードだけを追うなら、ありきたりの若者メンヘラ男女関係映画といいうことになりそうなのですが、
描かれている人間(とその世界)の在り方、哲学的な存在様式のようなところまで、映画として表現されていると感じました。
古典的な作品や有名監督の作品をそこそこ、みている程度ですが、これまで映画であまり表現されてこなかった領域を表現した画期的な映画なのでは、と素人ながらに思います。
アレクセイ・ゲルマンの不思議さを少し思い出したりしました。
監督のインタビュー、
シェルタリン グスカイ
が大好き。
そうですね。
シェルタリング スカイ
が好きな方はきっとすきになりそうにおもいます。
素晴らしい。
長い、ながいわ、長過ぎるでしょ、楽しくないし
唐田エリカのストーリー!?
結局、可愛けりゃメンヘラでもいいの?
レイトショーで眺めるように見ていたい
なんか毎日つまらないなぁって気持ちになったことのある人は割といると思っているし、現在進行形でそういう気持ちの人もいるかもしれないけど、そんな時の気持ちやなんとも言えない表情やウダウダ感みたいなのが詰まっている作品。
一応ストーリーの起点となる出来事も起きたりはするけど、日々退屈だなぁって思っているカナの日常を映しただけなので、映画自体退屈といえば退屈かも。
ただ人によっては、少なくとも自分はこのうだつの上がらない日常感が突き刺さるというか、シンパシーのようなものを感じだりもしたので、
「よし!今日は映画見るぞ!」って感じじゃなくて、レイトショーとかで後ろの席でぼんやり眺めるように見るのがなんだか丁度良い且つそれが最高な気もする作品な気がする。
「ナミビアの砂漠」
タイトルのこれ、本作別にナミビアには行きません。カナがそれこそ退屈しのぎに見ているyoutubeのライブ配信の事。
自分もなんとーなく眺めていたがあるので、こういうのぼーっと眺めてしまう、それくらいしかやる気出ない感じはわかる気がする。
「冒頭のカフェシーン」
本作で最も「この感じわかるわぁ」と思ったのが序盤女友達とカフェで話しているシーン。
話きいているけど、周りの雑談の方が妙に気になってしまって、友人の話より周りの声の方が音量大きくなるイメージ!いや友人の話も聞こえてはいるんだけどね。なんかこのシーンでグッと引き込まれた気がした。
「河合優実さんが魅力的」
カナを演じる河合優実さん「あんのこと」でも、実在感のある演技をしていたけど、本作でもカナそのものじゃんと思える存在感があった。
またカナのなんともアンニュイだけど可愛らしさのある話し方なんかもあり、カナの持っている魅力がとても伝わってきた。
実在感強くて、カナの魅力なのか、河合優実さんの魅力なのかよくわからん。
「そんな場面チェンジあり?」
とあるシーン「え!どういう場面転換?」って思うかなり予想外のシーンがある。
シーン自体はカナのメンタルを表しているんだと思うが、そのシーンへの切り替えが、小さいワイプからのワイプへのズームイン!
ワイプ出た時点で驚かされた。
なんであんな表現にしたんだろ??
「ルンルンからの大喧嘩」
後半はカナと彼氏のケンカが多くなるが、なかよしの時はルンルンで出かけたりもしてとても微笑ましいのだけど、そこから一気にすっ飛ばしてまた大喧嘩(もはやプロレスみたいで逆に仲良いのかと思った)の転換もあまりに急すぎて笑いそうになった。
「結局なにが言いたい作品だったんだろ?」
これと言ってカナの生活が大きく好転する終わりでもなく、かと言って悪くなるでもなく、でもなんだか少しだけ変化がありそうな…って感じで終わるので、全体が示すメッセージがなんなのかわからなかった。
でもなんか悪くないと言うか…
大きく心動かされもしなかった方、つまらなかったとは思わない作品だった。
「総括」
人生毎日必死で生きなきゃいけないのに比べたら、退屈くらいが幸せなのかもとかも思ったり、でもカナの彼氏のようにあんなに夢中になれるものがあるのも良いなぁと思ったり…
カナも彼くらい夢中になれる仕事とかが見つかったらまた変わってくるんだろうなぁ…
映画全体に地続き感があるというか、実在感がありカフェのストローが紙ストローだった事にぼそっと呟いたり、細かい演出が効いている作品だった。
youtubeで「ナミビアの砂漠」眺めるなら、こっちの「ナミビアの砂漠」みても良いかもね。
そう言えば、引っ越してすぐの時小虫がいるって床とか叩きまくってたけど、あれはホントに小虫がいたの?なんなの?
山中監督、チェックインです。
私は今回も事前にトレーラーすら観ることなく劇場へ。少々気にしていたのは山中瑶子監督の過去作品を全く観られていなかったことですが、カンヌでの評価に期待して参戦です。平日午前中の回ですが会員サービスデイということもあり、TOHOシネマズ日本橋のスクリーン4はほどほどの客入りです。
始まり、遠目のカメラが徐々に寄っていき、ようやく主人公らしき女性を捉える。そして、徐にバックから日焼け止めクリーム取り出すカナ(河合)、それを塗りながら危なっかしく階段を下りていく一連の流れ。やはり一癖ありそうです。からの、サクッと切り替わって次のシーン、友人イチカ(新谷ゆづみ)の待つ喫茶店へ。思いのほか周辺のお客たちの声も大きめでイチカの声と重なって聞きづらい、と思っていたらそれもまたギミック。その後もカナの捉えどころのないキャラクター性や謎めいた人間関係がようやく見え始め、なるほどそういう感じかと思って観ていると、そのタイミングで?といきなりタイトルがドーン。ああ、ここまでアバンタイトルだったのね。と言うことで、こう書くと「奇をてらっている」と印象を与えてしまうかもしれませんが、物語が進んでカナを知っていくちゃんとそれらの演出に「意図」が感じられ、しっかり山中監督の強い作家性といろいろ出来る手練れ感、侮れません。
とは言え、作品として万人ウケする内容か?と問われれば、それは否かなというのが正直な印象です。「河合優実主演」、「カンヌ受賞作品」という話題性に釣られると面喰う方もいらっしゃると思いますし、特に、中盤以降の展開については観る人によっては「影響を受ける」可能性があるためちょっと注意が必要かもしれません。
で、私個人としては嫌いじゃありません。「カナペース」で始まった序盤から、不意に見つける「あるもの」をきっかけに徐々に狂いだすペース。そこから少しずつ見え始める「カナの本質」にヤバ味を感じ、いよいよ歯車が狂えば最早ホラー。また、そんな緊張感とは裏腹にちょいちょい感じる言動の可笑しみ、特に不意にでるワンフレーズの言葉選びが若者っぽくて面白いと思います。
また、キャスティングがメインからサブまで絶妙。中でも印象的なのはカナの隣人遠山ひかり役の唐田えりかさんですね。終盤にかけて不安定さを増していくカナに対するひかりは、唐田さん本人の過去を知るからこそ、ついつい彼女の台詞に説得力を感じさせますし、また佇まいからして堂に入っています。素敵でした。
と言うことで、今回自分が山中監督をよく知らなかったことから、周辺にまで視野を広げて気づいたのが、キャスティング、制作と配給など、プロデューサー小西啓介さん等とハピネットファントム・スタジオの意気込みが感じられた一作だと言うこと。尖っていてとてもチャレンジングを感じました。堪能です。
もがき中
河合優実だから見に行きました。
演技力は今更語る必要もないですが、退廃的というかアンニュイというか、そんな感じが上手。
寝ませんでしたが、少し眠くなるかもね。
前列の方は腕時計2~3度チラ見してました。
最初、現代のダラダラした女子の話か?と思いましたが、主人公は今の自分の状態に、満足できないメンタルが不安定な人。
こりゃー相方はたまらんよ。。
突然豹変して暴れる彼女を見ていて、自分の息子に「結婚するなら同棲してからにしなさい」と言いたくなる、そんな感想を抱いてしまいました。
彼女がいる日常が砂漠の中なのでしょうね。
病名がすぐに確定できないと言われてましたが、うーん、病気なのだろうか?しんどい。
唐田えりかは初めて演技を見たけど、彼女が言うと現実味のあるセリフは敢えて…なのかな。
*****
King Gnuの「雨燦々」が大好きなんですが、このPV主演の優実ちゃんが瑞々しくて好きです。爽やかな役も見たいです。
なんてったってア〜イド〜ル♪
ナミビアの砂漠
シーンがとぶとぶ
河合優実さんの演技が満喫出来るけどよく解らなかった作品。
彼女を全面に打ち出していたけど、それだけの作品名だった感じ。
彼女の演技のプロモーション映画に仕上がっていて海外の映画関係者が観たら、彼女に出演のオファーが行く感じ(笑)
1人の女性の日常を描いていた感じだったけど共感も感動も無し。
カナの着ている服の英文字や部屋のアイテム。
もしかしたら隠されたメッセージがあると集中して観たけど、そんな感じでも無かった(笑)
でも、ひたすら彼女の演技に引き込まれたのは確かだった!!
ってことで+0.5の加点。
因みにナミビヤにある砂漠を調べてみたらナミブ砂漠ってのがあるみたい。
赤い砂丘が代表する光景。
ソススフレイの巨大な砂丘が絶景。
死の谷は枯れ木が立ち並ぶ独特な風景。
という事だけど本作のタイトルにした意味が解らず(笑)
彼女に海外から映画のオファーが来る事を祈ってます( ´∀`)
カナのこと
古い言葉だとニヒリズムでしょうか…
カンヌが好きそうな作品ではある
河合優実はミスキャスト。最近、人気急上昇中の河合優実で、彼女の女優としての実力は素晴らしく、今後の楽しみな若手ではあるが、本作に関してはミスキャスト。
本作の役どころとしては、幾分、イノセントすぎるし、色気が足りない。茶髪の少しスレた感じのエロい女優の方が良かったと思う。
内容に関しては、これを映画として切り取って見せる意味あるの?といった感じ。
前半は女優の私生活にせまった企画ものAVみたいだった。どこにでもいそうな独身女子の生活どうでもいい。
映像表現や音楽・音響の演出も見るところほぼ無し。
タイトルの「ナミビアの砂漠」の隠喩も良くわからず。彼女に象徴される都会の生活が「砂漠」ということか。
「東京砂漠」 内山田洋とクール・ファイブ
あなたの傍で~、暮らせるならば~、辛くはないわ~、この東京砂漠~
かなりびっくり!まさかこんなところで脱ぐなんて
『河合優実』も現時点で二十三歳か。
既に二十本以上の映画作品に出演し、
主演は〔少女は卒業しない(2023年)〕
〔あんのこと(2024年)〕の二本のみだが(除く本作)、
〔由宇子の天秤(2021年)〕
〔PLAN75(2022年)〕
では印象的な役をこなしている。
なので、なぜこのタイミング?と、首を傾げる。
今を時めく女優さんなら、
『麻生久美子』は、映画四本目の〔カンゾー先生(1998年)〕
『吉高由里子』は、九本目の〔蛇にピアス(2008年)〕
『安藤サクラ』は、十二本目の〔ケンタとジュンとカヨちゃんの国 (2010年)〕
『真木よう子』は、十三本目の〔ベロニカは死ぬことにした (2005年)〕
等が、記憶に残るところ。
何れも強烈なインプレッション。
対して、今回のそれは日常の(あまりに)さりげない一コマで、
必要性さえ疑問に思える。
お話し自体は、二十一歳の『カナ』がひたすら周囲を振り回す。
エキセントリックな挙動は、彼氏、友人、職場にも軋轢を生む。
とりわけ彼氏は、
とことん優しく彼女のことを第一に考える『ホンダ(寛一郎)』と同棲しながら、
『ハヤシ(金子大地)』に平然と二股を掛ける無体な仕打ち。
『カナ』のやり場の無い憤懣の一部は理解可能。
『ハヤシ』の親族が集まったバーベキューパーティの場での疎外感。
自身が務める美容脱毛のサロンに、効果の疑いもなく通う客たち。
己の空虚さは自覚しつつ、
奥底から湧き出す漫然とした怒りが抑えられない。
ナミブ砂漠は世界で最も古い砂漠と考えられていると聞く。
彼女の思いは全ての人の心の奥底に潜む
原始的な感情なのだろう。
終いには今カレへの暴言と暴力の形で発露する、
が、不思議なコトに別れバナシに繋がることはない。
異常性に目を瞑りたくなるほど、魅力的な女性ということか。
まさに『河合優実』に当て書きしたよう。
冒頭のシーンからユニークな語り口は満載。
主人公たちの会話と同じ音量で
周囲の会話も耳に入って来るのは一例。
『カナ』の怒りに火が付く、次のシーンへの導入部の意味合いはあるにしろ
極めて異色な処理。
生活音もBGMのように流れ続け
途切れることなく我々の耳に届く。
鑑賞者はそれらを、どう受け止めればよいか。
つい、目の前のシーンに紐づけ、
何らかの意味合いを見つけ出そうとするのだが・・・・。
河合優実の頑張り以外は、疑問だね。
シュールだわ
内容もそうだけど、かける劇場の規模も
スケールあってるか?と突っ込みたくなる作品だった。
個人的には1作目、レイプされドラッグで発作死をする
少女役で知った女優が、2作目薬中で売女な不幸極まりない女子を演じ、3作目は声だけで演じて、4作目は乾き切った心の中にオアシスを求め彷徨う役柄で見事劇中演技もこなしている。と言うなかなかな俳優ぷりを見せてくれたことに感謝であるが
江口のりこ同様ヌードを観ても勃起しなかった自身にも
驚いた。
まぁ、それだけ面白くもあるが迷作だった訳だけどw
ナミビアと言う恐らく大半の日本人には縁もゆかりもない
エリアの砂漠をタイトルにしてどこまで人を惹きつけるかを実験した作品だとしたら評価は上々だ。
が、砂漠にあるオアシスは幻やで◎
【追記しました】河合優実さんの方向性がわかる一本
この映画、まずわたしが思うのは、「この映画は、ストーリーを追ってはいけない」というものです。
それは、題名に「ナミビアの砂漠」となっている事でわかります。
ナミビアの砂漠の定点カメラを、カナが時々見ていますが、定点カメラで映るものにストーリーはありません。水飲み場にくる動物をただ観察するのみ。この感じで、カナをただ観察する映画だと捉えると、めちゃめちゃ面白いし、笑える映画ですらあります。定点カメラとの違いは、絵の切り取り方、カナを映す絵づくりの斬新さでしょう。
山中瑤子監督も、プレミア上映の舞台挨拶の質問の中で、縦4対横6のスタンダードビジョンの映画である理由として、カナに集中して見てほしいという意図を挙げられていた事からもわかります。カナ自身がいろんな事に気持ちが動く(例えば、冒頭の喫茶店のノーパンしゃぶしゃぶの話が気になる点など)ので、観客にはカナに集中をして欲しいと。
最後の方、ピンクの部屋がワイプインする部分、あれこそが自分で自分を定点カメラで俯瞰した視点で見つめている、冷めた自分を表現していますね。
そして、その後の激しい喧嘩の後に二人でチャンポンを食べるしーんがありますが、その部屋が、その前の部屋とすべてのレイアウトが反転していた事に気づきましたか? 白と黒の太陽の塔から総ての部屋の調度や置物まで、すっかり反転して配置されていますが、文字はちゃんと読めるので、わざわざ反転した間取りの部屋にすべてのモノを反転配置して撮っています。 ここの意味というか表現したかった部分については、山本監督が話されている記事が無いし、ほとんどの人が気づいてないようなのです。
とはいえ、彼女のこころの移り気で、まわりの人が巻き込まれるところに流れはあり、 そして彼女のその場の移り気に翻弄される男二人が、カナをいろいろと理解しようと努力し、真摯かつ誠実に、何とか関係を保とうとしているのに、カナの発する言葉の中には、ひとかけらの真実もない。 にもかかわらず、男の方は、心が通い合っていると信じていて、カナは「こんな女性なのだ」と、自分の信じる「偶像」であるカナとの関係を保とうと努力しているその姿は、まったく笑える以外ない。
はて?ここで男が勝手に女性を自分の「偶像」として捉え、自分の思う関係性を女性に求めている映画が、今上映中であることに思い至る。 そう、「スオミの話をしよう」だ。
あの映画も、従来の三谷幸喜の映画同様、伏線があって最後に伏線の回収がある事を期待し、最後のオチが無かった事に対する批判というか落胆で、評価が最悪の状態だ。 しかし、このスオミの映画も、ナミビアの砂漠同様、ストーリーを追わず、スオミを観察する映画として見ていくと、こんな女性がいる事によって巻き起こされる、男性の愚かさや偶像をあてはめたい気持ちなど、いかに男女の関係のおもしろさが見えてくる。 そもそも、男女の間でお互いを本当に理解できるなどとは思ってはいけないのかもしれない。お互い誤解や偶然を勝手に自分に都合よく解釈して、ズレているにもかかわらず、うまくやっている。。。そういうのが本当の男女関係なのかもしれない。
意外にも、「ナミビアの砂漠」と「スオミの話をしよう」のテーマの共通性を感じてしまった私です。
この映画、河合優実さんは、とってもカッコイイ映画だと言い、おそらく一番好きな映画だと公言して憚りません。 こういうストーリーの妙を見せるのではなく、ただ一人の人間の面白さを見せていくのが、今の映画の流行りのようです。 これからそういう映画がたくさん作られるようになるのだと思います。だからこそ、TOHOシネマのようなメジャーな映画館全部で上映される事になった理由だと思われます。
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