ナミビアの砂漠のレビュー・感想・評価
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ナミビアに行ってほしい。
ナミビアの砂漠って映画なのでナミビアって何処?と調べると、アフリカ南西部にある国であり大西洋の海岸線沿いに広がるナミブ砂漠が有名。さまざまな野生動物が生息しており、中でもチーターの数が多いことの事。河合優実が鼻ピアスしてるし、きっと彼女は何らかの理由で「ナミビア」に行くんだろうなぁ〜と思ったが、全くそんな話ではなく、全編を河合優実にフォーカスしたドキュメンタリー風の群像劇だった。
映画を見た頃は「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の再放送を観てたので、私の中では河合優実はちょっとドジだけどどんな困難も明るく真っ直ぐな気持ちで克服する七実ちゃんだし、その前の「あんのこと」では、とんでもない境遇から必死に抜け出そうともがき苦しむ杏ちゃんだった。しかし今回のナミビアの砂漠は真逆のキャラクター。
カナは心優しいホンダの気持ちを振り切りちょいカッコいいクリエイターのハヤシの元に走るものの、カナに対し特段悪いこともしてないハヤシが癇に障り大喧嘩をして階段落ちの大怪我をしたにも関わらず、更に喧嘩を仕掛け、遂には少し精神も病んでしまう。
こんな女嫌だ〜の典型なのに、何故か憎めない。
多分、地頭は良いのだろうから、ホンダも振り切り、ナミビアに行ってチーター並みの俊敏さでビジネスでも始めたら成功するんじゃない?とかも思う、。
監督・脚本の山中瑶子さん、カンヌで賞も取った若手。本格的長編映画の第1作。面白い映画ありがとうございます。次回作も期待してますよ!
”今”を感じる映画
タイトルは、おそらくカナがスマホで見ている風景のことで、その風景(ナミビアの砂漠)に癒しというか、逃避というか、そんなものを抱きながら現実社会を生きているっていうことなのかなって思った。
カンヌでなんかの賞を取っていて、若い監督で、役者も新進の若い役者で、”今”を感じたくて観たという感じ。
2024年にわたしは43歳になる。大学卒業して、社会人になってちょうど20年。
カナが生まれたのが2002年とか?映画内現代が何年かはわからなかったけど、たぶん2023とか2024で、その現代の21歳だからたぶん21世紀生まれ。
寛一郎演じるフラれる同棲彼氏の感じは、20年前にはいなかったタイプだなーとか、
エステ脱毛はまた生えてくるらしいよねとか、
今の若い子もたばこ吸うんやなとか(若いから吸う気もする、それは私もそうだった)
イルカの入れ墨の彼氏は、裕福なおうちの子で、絵コンテとか持ってたから映画作りたい人なのかなとか、
思った。
カナは如才なく軽い仕事をして軽い人付き合いをして、恋愛は適当で衝動的で、
という感じなんだけど、入れ墨彼氏の持ってた胎児のエコー写真あたりから様子が読めなくなる。
同棲彼氏が縋ってきた(公道でうずくまって泣くところすげー)とき、あたし中絶したんだよねって、ゆってたのは同棲彼氏との子じゃないよね。本当に中絶したかもわからない。
でも、そのあとの入れ墨彼氏とのケンカを見ている限り、もっとほかのだれかに望まない妊娠をさせられている可能性がある気がした。
それは、ひとりである家の前まで行って、家には訪ねず引き返したあたりから、そこが実家な気がして、で家族が頼れないっぽいし、お母さんは中国系で中国の親戚んちにいる?みたいだった。
で、カウンセラーにロリコンのたとえを出していたので、父親に妊娠させられた?という嫌な想像をした。
その真偽は不明だし、そこを描く話ではないので分からないままでいいんだけど、そうなのだとしたら、
カナの不安定な感じはわかるかもって思った。
感じたいと思った、”今”は感じられたし、監督と役者の個性も味わえて楽しかった。
とはいえ、21歳なんてもう全然戻りたくないねって思う。
ちゃんと大人というか中年、老いた人になれてよかったって思った。
なんかしてるのに何にもしてない、なにをしているのかわからないまま何かに駆られるみたいな感じ、
(自分と彼氏がけんかしてるところをピンクの部屋のジョギングする機械でスマホ画面からカナが見てる感じがまさにそれっぽい)
あの制御不能さは、遠くなったけど遠くていいやって思った。
観客は、その映画館ではほとんど見ない、若い人達が多かった。
とりわけアート方面のとんがった風貌の若者が目につき、新鮮だった。
わかる人にはわかる系
揶揄するわけではなくて、印象としてはそんな感じ。脚本も演者も良かったと思う。カメラワークだけが自分の好みではなかった。かまってちゃんというよりは、境界性パーソナリティ障害の話ではあると思うけど、隣人や自分に心当たりがあると心がえぐられるような感覚だった。今も昔も実は身近にある話なのではないかなと思った。
漂う21歳の都市生活者
21歳のカナは、優しく世話を焼いてくれるサラリーマンのホンダと同棲中ながら、脚本家志望のロマンチストのハヤシと浮気中。どちらにものらくらと良い顔をしながら、浮遊するように生活する。初対面の男達との飲み会に友達を置き去りにし、エステ脱毛なんて意味がないと思いながらバイトしている。
ハヤシに乗り換えてまた同棲するが、喧嘩が絶えず大騒ぎ、きっと隣人の女性にバレている。
怪我したのを利用して、ハヤシをホンダのように自分に従属させるように仕向ける。
カナに未練を残し泣く前彼に困惑してヘンナヒトと呟き、どれだけ弱さを見せられても自分は決して本音を言わない。大声を出される事に恐怖を感じるカナは、育った家庭に問題があった事が示唆される。精神科にかかり、自分が病気である事で許されようする。
若い女にありがちな不安定さと残酷さと愚かさをうまく描いている。だが、そこに強い思いが無い。
これだけの時間を使って丁寧に物語るのに、カナの劇的な変化も、本音も見せないままで終わる。
これだけ悪辣な事をしても、可愛いから許されてしまう。本当に孤独になる事は無い。
なぜかカナは映画の中で守られる。そのせいか、力作ではあるが、感動しなかった。
若さ
40代も半ばを過ぎた私からすると、何で寛一郎と別れるの、もったいないって思うんだけど、よくよく思い出したら、私にもあのような事があったような。
終盤の不安定さも、あそこまでじゃないにしてもあったような。
河合優実と金子大地は似合いすぎなの。素敵💕って思っちゃうもんね。
付き合い始めが盛り上がったカップルこそ、ああなりがち。
父親に対する気持ちがあるからこそ、何かあの写真の事許せなくて辛くなってしまったのか。
それにしても、ボーっとしていらん事言ってしまった内容が真意で笑えた。
トイレのシーンはおばちゃんには全く理解不能や。
冒頭のシーンは何か分かるな。あるよ、ああいう時。
トップレスのシーンはいらんかった。そういうの求めてないの。
これはもはやファンタジー
思ってもいない展開。観る人を選ぶ作品になった。自分的には今年の日本映画のベストワン候補だ。
河合優実さん演じる主人公のカナ。
わがままで奔放なイメージでスタート。
Mな自分は気持ち良くもあり。
とことん尽くすタイプのホンダ(寛一郎くん)からクールな印象のハヤシ(金子大地くん)に同棲相手をスイッチ。ハヤシに対するあざとさにカナの別の一面を見る。恋のマジックというべきか。
堅いものほど折れやすい。
カナの尖った部分が社会と抵触した。
カナの心の振れを逃げずにグッと受け止めたハヤシにびっくりした。もっとチャラい奴だと思ってた。
後半は「ぐるりのこと。」や「生きてるだけで、愛。」を思わずにはいられない展開。カナの心が静まれとひたすら祈った。
ちなみに中島歩さんが演じたメンタルクリニックのクソのような医師がリアル過ぎた。実際こんなクソばっかなので治るもんも治らん。
と激怒していたら天使のような医師と遭遇。「悪は存在しない」に続き渋谷采郁さんの神がかった言葉に癒された。手を合わせて拝みたくなった。カナがお茶☕️に誘ってしまうのもやむを得ず。
もう一人の天使は唐田えりかさんが演じたお隣さん。とてつもない優しさでカナを包み込んだ。二人で焚き火🔥を跨ぐシーンはビクトル・エリセの「ミツバチのささやき」。この世のものではない天使だったのかも。
思えばカナには決して見捨てないハヤシと二人の天使がいた。これはもはやファンタジー。甘過ぎるかも知れんけど甘過ぎていい。
听不懂
河合優実さんファンとして新作は観に行かねばと思いつつ人が少なくなったタイミングを見計らっての鑑賞。
ポスターや予告の感じからあまり得意なタイプの映画ではないんだろうなと思いつつも、若手監督がどんなものを作り上げているのかの興味もあって期待半分不安半分で観に行きましたがガッツリ不安の方が的中しました。
初っ端から友達の話は真面目に聞かない、酒に酔っての暴言、タクシーからの嘔吐、2人の男をたぶらかしていたりと人間性にかなり難ありな人だなとは思いつつも人間の正直な部分を集結させた様な人だなと思ったら案外飲み込めました。
ハヤシとは浮気をしていて、後々彼氏になってという結滞な流れからのダラダラとした関係性、対面座位で一緒にトイレをするところとか日常生活を過ごしていてこんなシーン思う事今まで一回も無かったなと新体験でした。
ホンダは彼氏だけど優しさが先行しすぎて人間味が無く、それにカナもどこか飽きてるのかな、依存させたいのかななんて思うくらいのっぺりとした人でした。
優しいだけじゃダメっていう意見が飛び交うんですが、それってあまりにも求めすぎでは?とバラエティなんかを見て思っていたんですが、ホンダはそれを体現した様な存在だったのでこの描写だけは良かったと思います。
導入自体はまだ良かったんですが物語に起伏もなく淡々と進んでいくもんですからダラダラしていますし、喜怒哀楽の怒の部分ばかり描かれるもんですから観ていて気持ちのいいものではないですし、それによって考えさせられる事も見応えがある部分もとても少なく辛いところが多かったです。
中盤から後半にかけてはもうハチャメチャ滅茶苦茶で、ただただカナとハヤシが取っ組み合う様子を見せられてもうほとほと呆れながら観ていました。
なんで2人は同じ空間に住んでいるんだろう、なんで離れないんだろう、取っ組み合ったあとなんで普通に会話できるんだろうと未経験なものが目の前で繰り広げられているのを加味してもこの2人の心情が全く読めず気持ちが悪かったです。
ハヤシの仕事を物を投げて邪魔したり、中絶した人の事について無関係のカナが攻めたり、衝動的になってすっ転んで怪我したりと、ハヤシにも問題があるにしろ、当事者ではないカナがなんでそんなに頭突っ込んでいくのかがさっぱり分からず、それが後々精神的な病気だと分かってもやはり理解するには遠く及ばずでした。
ホンダも情緒不安定になって怒鳴ったり、ストーカー紛いの事をしたりするので、優しい人の面の皮を被っていただけというのが分かってからのホンダがもうグチャグチャに倒れ込んだりするのを笑って見てるカナの底意地の悪さよ…と引きながら観ていました。
2人が取っ組み合ってるシーンをランニングマシンで走っている脳内のカナが映されるシーンもこれまた唐突で、脳内で淡々としたテンポで自分を見つめているという比喩表現なのは分かるんですが、それをわざわざ物語を中断してまで挟み込む必要性があるのか?とそのシーンが映った時は本気で思ってしまいましたし、これを撮ってる時の河合優実さんは一体どんな心情だったんだろうと思うところがたくさんありました。
邪推な見方をしてしまうんですが、制作チームは河合優実さんのキャリアと体を汚したかったんじゃと思ってしまうくらい彼女だからできた演技だけど彼女を起用してまでやる事ではないと思うところが多かったです。
自分と近しい世代の人物はこういう風に見られているのかと思うとショックですし、真っ当にしっかり生きてる人間も多いはずなのにZ世代だなんて囲まれているのには少し怒りを感じてしまいした。
今年はワースト近辺は例年に比べればまだ平和だなと思っていたところに今作が来てしまいました。
何度も劇場を出ようかと迷いましたし、自分の周りに劇中の人物の様な人がいないというのもありますし、確実に相性はあると思うんですが、自分には全く合わなかったです。いやーキツかった。
鑑賞日 9/25
鑑賞時間 18:05〜20:30
座席 E-12
現在地。
何故このタイトル?というのは謎だったが、主人公が見ていたあるモノからとったものだった。
自分から遠くにあるモノ、彼岸にあるモノは客観視できるし、他人事だけど。近くにある、此岸にあるモノは自分事となり、突き放して考えられない。
主人公のカナは刹那的に今を生きる若者だ。出自が一般的な日本人と異なることもあってか、自身の内に秘める物事が多いのか。そして、内と外の解離があるためか、感情のコントロールが不良であり、それが言語的・身体的表現となって、身近な他者である交際相手、パートナーに向かってしまう。彼女にとっては日常なのかもしれないが、パートナーだったらと思うと堪らないし、私なら耐えられない。しかし、本作のパートナー(達)は、そんな彼女の振る舞いを受け入れ、日々を過ごしている。
どんな人にも相応しい人がいるものだ、と言われればそれまでだが、本当にそうなのか。一人になる不安から、色んな言葉を飲みこんでいるだけなのか。若くルックスも魅力的な異性の魅力に抗えないだけなのか。
若さや外見はいずれ劣化する。そのとき、彼ら・彼女らは何を思い、どのような選択をするのだろうか。どこにも辿り着かない、日本の現在地を切り取った物語だった。
河合優実ありき
それはないよ…。
レビューはそれほど高くないし、映画専門誌でも評価が割れていた本作。恐る恐るでしたが、河合優実なので鑑賞しました。
脱毛サロンで働く21才のカナの日常のお話です。
カナは同棲する男が居ながら平気で浮気をするという、トンデモふた股女なのですが(彼女なら三股もやりかねない!)、今の若い世代の男性って皆、あんなに女性に従順なんですかね?わがままで暴力的なカナにやけに優しいのです。二人の男が何回「ごめん」と言ったでしょうか?何も悪くないのになんでそんなにカナに謝るの?同棲男は浮気を容認しているかのように夜中に帰ってきたカナにピルを飲ませる始末。(避妊薬って先に飲むの?後に飲むの?)
とまあ、今どきの若者の恋愛事情がドキュメンタリータッチで進行します。度々カナがブチ切れるので観ていて眠くなることはありません。
何かヤバい切れかただなあ、と思っていたら、カナに双極症の疑いがあり、またカナの母親が外国人で親子間のコミュニケーションに問題があるとわかり、そこで一旦は腑に落ちたのですが…。
そこからラストにかけて突然抽象的な描写に変調します。理解しようとしているうちにオチがないまま突然の終了?!
それはないよ…。
ん~~オチてたのかも知れませんが、私にはわかりませんでした。抽象的な表現で観客に解釈を委ねる映画が私はどうも苦手です。
ナミビアの砂漠、それは世界最古の砂漠で人工的に造られた水飲み場には命の拠り所としてさまざまな動物が現れるのだそう。その水飲み場の様子はYouTubeで常時世界中にライブ配信されでいるとのこと。
題名もそうですが、カナが劇中でその様子を携帯で眺めてましたし、その様子はエンドロールでも流れていました。ナミビアの砂漠の水飲み場がこの映画のキーワードなんでしょうけど…。
結局のところ、砂漠のように乾いた心の今どき女子が心の拠り所を求めて男を彷徨い渡り歩くお話ということなのカナ?
河合優実でなければ、★一つのところでした。彼女でなければ出来ない役だと思いました。なので河合優実の演技力で★★★としました。
ナミビアの砂漠の意味。
俳優の魅力だけでは良い映画にはならない… 主人公のカナの精神状態が...
クソ男
ハリウッドの今年の顔はグレン・パウエルだが、日本は河合優実
世間に関心が無く、もちろん選挙など行ったこともない(だろう)主人公
最初の彼氏(寛一郎)は優しくて料理もする、一見問題ない男
しかし、ある告白をするのだが、男から見ると、しなくていい告白で、ある意味、バカな男の稚拙な計算が見え隠れして、個人的には不快(未熟)な男
対する、金子大地演じる第二の男は、寛一郎より不快だったので、河合優実にボコられ暴言を吐かれているシーンは個人的には拍手喝采だった ヤッチマイナ~!!(゚∀゚)!!
寛一郎はただのバカ男だが、金子大地は学歴もあり家柄も悪くない、見た目も爽やか風(服の趣味はキライだけど…)、それなりにモテてきた人生なんだろうが、致命的に中身がない!
そんなところを主人公は見えているので、あんな行動を…
演出が独特で、物語も特に動かないのだが、最後までみせる監督の力量は素晴らしかったのではないでしょうか!? オワリ!
映画観てなんになる!←今年1番のお前が言うな
2024年映画館鑑賞90作品目
9月23日(月)フォーラム盛岡
会員デイ1200円
監督と脚本は『21世紀の女の子「回転てん子とどりーむ母ちゃん」』の山中瑶子
メンヘラ女が優しいだけの男じゃ飽き足らず気の強い男に乗り換える話
主人公に共感できないと楽しめない
主人公になったつもりで観る
こういう人はこの作品の鑑賞にあまり向いていない
脚本が完全に破綻している
脚本を1番に重要視している日本映画の父がこれを観たらショックで卒倒するかもしれない
とはいえ主人公がメンヘラなんだから自ずと脚本もそうなる
脚本は酷いが決して飽きることはなかった
見応え充分
河合優実の表現力が素晴らしい
それを引き出した山中監督の演出力も凄いのか
河合優実のその時々の様々な表情が良い
映画ではなく彼女の写真集を観たと思えば良いのか
鼻ピアスを入れたり
階段から転げ落ちて車椅子生活になったり
ちょくちょくハヤシと取っ組み合いの喧嘩をしたり
やりたい放題
弁当いらんかねーなんてアレみうらじゅんが「これ絶対に入ってるよね」って言いそうなやつ
オッパイも披露するなど世の男性に朗報も
趣里や伊藤沙莉と違い必然性はあったしベッドだから自然である
上半身裸パンツ一丁で寝たいものである
「クリエイターなんだから自分で考えろ」ってやつも好き
結局ラストは突然にやってくる
これもまた映画的
これをコメディーとして捉えると胸にストンと落ちる
チャップリンを言っている
「人生はクローズアップで見れば悲劇だが ロングショットで見れば喜劇だ」と
配役
脱毛エステのスタッフのカナに河合優実
カナの浮気相手でクリエイターのハヤシに金子大地
カナの彼氏で不動産屋のホンダに寛一郎
カナの友人のイチカに新谷ゆづみ
カナの隣人の遠山ひかりに唐田えりか
精神科医の東高明に中島歩
心理カウンセラーの葉山依に渋谷采郁
カナの職場の先輩に吉田茜に澁谷麻美
カナの職場の新入りこ瀬尾若菜に倉田萌衣
ハヤシの大学時代の友人で官僚の三重野に伊島空
ハヤシの父の林恒一郎に堀部圭亮
ハヤシの母の林茉莉に渡辺真起子
ハヤシの知り合いの妊婦に高田静流
ハヤシの知り合いのカナコに空美
彫師に豊満亮
たぶん名作だ
怖い、ウザイ、キモい、めんどくさい、かわいい。
Z世代の女性を繊細に描きながら、それ以外の幅広い層にも共感を抱かせる強い力を持った映画
演出、撮影、照明、録音、音楽、演出すべてにおいてレベルが高い。俳優陣、特に河合優実の素晴らしさは言わずもがな。
特に録音、音響の素晴らしさが映画を成り立たせていた。この映画、意外と主人公のセリフが少ない。それでも観客に主人公の心理が伝わるのは、河合優実の計算された声色や身体表現、そして音響設計。冒頭の喫茶店のシーンから環境音の大きさで主人公の意識の向きを分かりやすく表現しているが、そういった音響による主人公の心理描写は全編に渡って細かく設計されていた。
ドキュメンタリー的な絵作りなので、照明が難しかったはずだが存在を隠しながら素晴らしい仕事をしていた。撮影も良い。冒頭のズーム、中盤の手持ちでのズーム、真後ろから撮る側転、寝転んだ河合のクローズアップ、焚き火で踊る幻想的なシーン、唐突なワイプ、テーブルを挟んだ2人の中盤とラストの対比など、素晴らしいショットの目白押しだった。
河合優実に頼り切ったようにも見える演出だが、強い信頼関係で築き上げた演出プランだったはず。河合優実が手足を動かすだけで素晴らしい絵になっていた。
Z世代の女性を繊細に描きながら、それ以外の幅広い層にも共感を抱かせる強い力を持った映画だと思う。
多様性ということで
全358件中、161~180件目を表示