劇場公開日 2024年9月6日

ナミビアの砂漠のレビュー・感想・評価

全241件中、61~80件目を表示

2.0

2024年9月23日
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な女優を使えば何でもいいというものでもない。それとも時代なのか。

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mskito

4.0『究極のかまってちゃん』でもなかった⁉️

2024年9月23日
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笑える

怖い

難しい

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ムーミン

4.0生にしがみつくな、生に居座れ

2024年9月23日
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悲しい

難しい

21歳のカナ。彼女の生い立ちは、なんとなくぼかされている。
でも、彼女がなぜ平常心が保てないかは、うすうすわかってくる。
河合優実のミステリアスなムードが冴える。
貧困、少子化の日本を憂うカナは、自分にもふりかかる状況に、ひとこと「生存」が大事とたかをくくる。
ふたりの男の間を揺れ動きながらも、表の優しさには長けているふたりに、なぜか満足できない。
悪態、暴力、そして心の病。
この世は生きにくい。生きにくいからこそ、ただ生きることを選択する彼女。
「今日は何もしなかった。とんでもない言いぐさだ。あなたは生きてきたではないか」
モンテーニュは言っている。カナへの行動を後押し言葉だ。
ナミビアの砂漠で、オアシスで生きながらえる、馬のような動物の映像。
生にしがみつくな、生に居座れ。
広大な砂漠の映像は、そう語っているように見えた。

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ジョー

2.5何がそうなったのか…

2024年9月23日
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今の社会が悪いのか…彼女の生き方が悪かったのか…結局どうなったのか…令和の砂漠恐るべし。一つだけ言えることは、河合優実は本物です。演技引き付けられる。

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ムロン

3.0型にハマっていない

2024年9月23日
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主人公はなにを考えてるかわからない、自分のその場の感情に流されてるような人でわかりやすいキャラクターの型にハマってないような人物でリアルでだった、
河合優実うまい、こんな複雑なキャラクターできる人はいないかも。ケンカのはじまりかたがリアルだった
少しだけ唐田えりかが出てくるんだけど説得力あった

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サート

4.5全ての登場人物を愛おしく思ってしまった。

2024年9月23日
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幸せ

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春

4.5ナミビアの砂漠

2024年9月22日
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楽しい

興奮

難しい

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たのちゃん

1.0大駄作。こんな映画が評価されるようでは邦画はお終い。

2024年9月22日
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お金を返して欲しい。

内容のない脚本、まるで意味のない演出。
あえてなのか?ズームが素人のような急激なズーム。

河合優実の佇まいは素晴らしいが、彼女が主演でなければまるで成り立っていない映画。
というか、完全に河合優実の無駄遣いである。

ここ数年で、あ、星ひとつだ、という映画にはなかなか会わなかったが(自分は映画への評価は甘い方である。)数年ぶりの大駄作。
製作陣は猛省して欲しい。こんなわけのわからない映画が評価されるようでは日本映画はおしまいである。

主人公がメンタルを病んでしまう展開は仕方ないにしても、カウンセリングが始まり、幻覚を観て、スタジオでのイメージ空間が広がり、キャンプだほいを歌い出すシーンでは頭を抱えたくなった。一体、観客にどんな気持ちになって欲しかったのであろう。

私が汗水垂らして稼いだ鑑賞料金を返して欲しい。

ラストシーンもまるで意味がわからないし、ナミビアの砂漠の意味もわからない。おそらくそこに意味はない。

意味はないのにタイトルにしているあたり、観客を馬鹿にしている。

一つ言えることは、私はもうこの山中という監督の映画は2度と観ないという事である。

何度も映画館を途中で出ようと思ったが、それでは正当に評価できないので意地になって最後まで観た。時間を無駄にした。
エンドロール、ナミビアの砂漠の映像が流れるのは苦行であった。

光の当て方、音、声に関するこだわり、若く瑞々しい河合優実を活写しているのは評価に値する、と言いたいが他が酷過ぎて全てを打ち消している。
とにかくずっと登場人物が不機嫌で、怒りまくっていて、観ていて不快。

河合優実と金子大地が、後半ずっと取っ組み合いをしていて、サンダ対ガイラなのか?と思った。(勿論サンダ対ガイラの方が100倍面白い。)

いわゆる雰囲気映画だが、どこにでも居そうな女性を活写した雰囲気映画では「モラトリアムたま子」や「麦子さんと」などの方が断然面白い。そういった映画を期待したのが馬鹿だった。

しかも長い。これで2時間20分は苦行である。

あらすじをログラインとしてまともに説明出来ないのもきつい。「どんな映画?」と聞かれて、
「河合優実がキレまくってて、なぜか脱ぐ映画」そんなかんじである。脱ぎ損ですらあると思う。

色々書いたが、本当に、ラストシーンの何の意味もなさまで含めて、久しぶりに酷い邦画を観た。
スタッフは猛省すべきだし、観客もこんな映画を褒めてはいけない。

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なむなむ

2.5率直な感想は長い&面白くはない

2024年9月22日
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ひたすらカナのメンヘラ&自己中っぷりを見せつけられる。そんな彼女から何故か離れられないハヤシとホンダ。それぞれ異なる形で依存しているのがまたなんとも言えない…。
終始ナチュラルに等身大の若者の姿を映し出していて、無駄な会話のように感じるシーンもたくさん。抽象的な表現も多用されているし、意味不明な描写もあるけど説明もされない。
たぶんこの辺りを噛み砕けばもっと味わいが出てくると思いますが、観賞直後の感想としてはあまり楽しめなかったというのが本音。この感じと内容で長尺なのもまたキツかったなぁ…。

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まだまだぼのぼの

4.0普通の女の子

2024年9月22日
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難しい

幸せ

萌える

河合優実はやばい女優ですね。魅力が凄い。

やばい女の子が主役と聞いていたので覚悟してみましたが、どちらかと言うと普通の女の子。
西野カナのトリセツ思い出して、女は難しいなと思いつつ。「それも魅力!」と思ってみていました。

どちらかと言うと男ふたりの方がヤバそうだと見ていましたが。

最後はちょっと精神世界入った感じで、分かりにくくなりましたが、映画っぽくて良いかと。
全体的に、ちょっと長いけど、絶妙な間と思うか、無駄な長回しと思うか、私は良い間だと思いました。

しかし、公開劇場が少ない。
千葉県内は2箇所。しかも時間が限られてなかなか観れない。
都内も少なく、公開から3週経ってもほぼ満席。

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だるまん

3.0形而上でも形而下でもない。無理に意味を慮らなくてもいい。ただの、…

2024年9月22日
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タイトル中出し、ぶつ切り、音楽……、荒削りすぎない?ちょっとさ。
ピーピングしてるようなカメラの動き。急に寄ったり、びみょーにぶれたり……

河合優実さんに嫌な女の子を演じさせたい、と監督が言ってたけど、こんないかにものストーリーや仕草、形から『嫌な女子』を造作しなくても、もっとありふれたストーリーや、言ってみればハートウォーミングな脚本の中で『嫌な女の子』を演じさせればいいのに(「ちょっと思い出しただけ」などみたいに)。

それにしても、「あんのこと」といい、この「ナミビア…」といい難儀な役が続きますのぉ。河合優実さん。

タバコ吸わせ過ぎ。

女優さんを良い役でも悪い役でも輝かせるような脚本や、作品をつくってほしい(「不適切にもほどがある」や「Wの悲劇」みたいに)。

寛一郎さん、やっぱ蝦夷地に行ったんですね(笑)

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night runner

3.0これPG12……?

2024年9月21日
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決定的なシーンは確かにないけどもR18じゃないですか……?

私が親だったら、この映画を見た子供になんて助言したらいいかわからないよ笑

あとなんか違和感あるなと思ったら、カナはカナって呼ばれてるのに、カナは2人の彼氏のことを一度も名前で呼んでいなかった。
ねえ、とか、おいとか、それも、カナにとっては誰でもいいし誰でも変わんないしという気持ちの表れのような気がした。

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ぱんだ

3.5東京で暮らすカナ(河合優実)は21歳。 脱毛エステで働き、不動産会...

2024年9月21日
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りゃんひさ

5.0「わからない」フィロソフィー

2024年9月21日
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 冒頭カナが友達とカフェで話している様子や男とデートして家に帰ると同棲している男が持っている。仕事もなにか惰性で働いている、これらの言動からカナのことが「わからい」と迷いながら見進めていた。
 ただ、徐々にカナの心の奥底にある想いは、誰にも「わからい」でカナ自身も「わからない」のではないかと感じた。まるで砂漠に一人たたずんでいるように。考えてみると人生どのようになるか正直「わからない」。カナは、「自分の頭で考え」自分の「好き」にしたがい行動し、好きな男と一緒に暮らしても自分が「いや」なことはストレートに相手にぶちまける、感情をあらわにして。。
 しかしカナは感情だけでなくカナの心の奥底にしまってある「自分の頭で考え実行」したことに生きる負い目を感じているから一層今後の生き方が「わからない」のだ。カナは「好き」「嫌い」、素直に生きるしかてだてがない。「自分の頭で考え実行」したことを一緒に暮らしている男が別の女性にさせたことが許せない。この男がなんの負い目をまとわず平気で生きているからだ。
 二人で生活しても、今後の関係性が二人にも「わからい」。特にカナの感情の変化はいちじるしくカナ自身も自分のことを「わからい」奇妙なワンショットがとても印象的だ。隣に住んでいる女性と焚火を囲んで「わかってほしくないけで、わかるよと言われるとうれしいでしょう」と言われ微笑むカナが、この砂漠で見つけた光だ。
 終幕近くカナはスマートフォンで中国に住む母親と話をする。男が「その中国語なんて意味」と聞いたときカナは「わからいという意味」とこたえ二人の微笑で映画は終わる。
「わからない」、なんと深淵な言葉か。「自分の頭で考えない」で「わかったふり」をしてあくせく生きている人達に、素直に「わからない」ことを「わかり」、「自分の頭で考え実行」すれば、もっと生きやすくなると山中監督は、河合優実の身体からあふれでる感情とアクションをとおして、作り手達のフィロソフィーが伝わってきた映画であった。

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かな

3.0われわれはカナという野生の人物をライブカメラで見ているのか

2024年9月21日
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ぐわー、これは評価が分かれそうな映画だな。
つまり、それは余白のある映画だということだ。ダメな映画はそもそも評価は分かれない。ダメ、の一言で片付く。

この映画は、クセが強すぎる。
そのトーンや、脚本や、編集に、山中瑶子監督のマニアックな匂いがぷんぷんする。
素人めいたぎこちないズームなんか、ゴダールっぽいとさえ思える。
河合優実自身が「ぜひ撮られたい」と売り込みに行ったらしいから、どうやら変人同士で監督と水が合ったのだろう。
これが「国際映画批評家連盟賞」を獲った、という。よほど世界の批評家は最近の口当たりの良いエンタメに慣れきってしまって、眼の前で無作法の限りを尽くすような映画の刺激に飢えていたのだろうか。

河合優実に関しては、もちろん『不適切にもほどがある』でブレークしたのもあるけれど、目が離せない。
ちょっと、超弩級のポテンシャルを感じさせる。
同時代に生きる者として、代表的な出演作は観ておきたい、と思って映画館に足を運んだ。
『ぼくのお日さま』からの『エイリアン ロムルス』からの3本目だ。
1日の最後にこれは、さすがにぐったりした。

ここであらすじを語っても何の意味もないし、そもそも河合優実に興味がない人はまったくつまらないだろう。

「ナミビアの砂漠」というタイトルと、映画で描かれる現代の日本の若い女性の日常はまったくカブらないが、そもそもナミビアの砂漠というのは実在する。
正確に言うと、南アフリカに隣接する南西アフリカのナミビア共和国に存在するナミブ砂漠のことだ。
そこに、そう言えば3年前くらいにネットで話題になっていたライブカメラがあるのだ。
https://www.youtube.com/live/ydYDqZQpim8?si=yLpxU1i6FVnCSAau
砂漠に人工的に作られた水場があって、24時間、水を求めて集まってくる動物が見られる。ただそれだけなのだが、異様に人を惹きつけるらしい。

映画の中でも、河合優実が演じるカナが時々スマホでぼーっと見ている。

すると、われわれはカナやカナを巡る男たちの日常をライブカメラで観察している、というのがこの映画の含意なのだろうか?
南西アフリカの砂漠の野生動物と、天衣無縫に生きる日本人女性と、どこが重なるというのだろうか?

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LukeRacewalker

3.0若い人も大変。うまくコミュニケーションできないんだな。

2024年9月20日
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M.Joe

2.0自主映画の雰囲気

2024年9月20日
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河合優実を目当てに観た。物語らしいものはなく、一言で言えば、やり場のない怒りや苛立ちを抱えた主人公の姿を追ったもの。
作り手が「こんなシーンを撮りたい」と思ったものをつなぎ合わせたようで、まさしく自主映画の雰囲気。主人公と同じように、作り手も自ら抱える感情をうまく表現する術がないというか…
ルームランナーのシーンとか、焚き火のシーンとか、へたに予算が付いたからやってみた感じで、作劇上効果的とは思えなかった。
役柄として共感はできないが、相変わらず河合優実の実在感は際立っている。対して、作り手の狙いどおりと言えばそれまでだが、男二人の存在感があまりにも薄い。
ところで、「ナミビアの砂漠」というタイトルは印象的で面白い。残念ながら、そこに込められた想いを感じることはできなかったが。

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山の手ロック

3.0哀愁漂う肩周りの肉付き

2024年9月20日
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まったくイライラする女だよ。河合優実の演技がそれだけ良かったということなんだろうが、あんな女、手に負えんわ。男の方は切れずによく面倒見てたわ。コルセットで大人しくなってる間が癒しの時間だったようにすら思えた。
新しいヒロイン像かって言ったらそんなことない。昔からこういう女性描いてる映画ってあるよね。
もう少し主人公の魅力を描けてたら共感できたのかもしれない。でも共感できない人物にリアルがあるのかもしれない。
しかしまあ自分がこんな人物になってしまったら生きにくいだろうねえ。そういう生きづらさももっと上手く描けたんじゃないかなあ。
世の中も多様性を受け入れる時代に移り変わって来ているからねえ、マイノリティを描いた映画もなんだか相対的に存在感が薄まるようで、なんだかだねえ。
なんだかんだやはり、河合優実の肩幅に象徴される肉体から感じる生々しさが一番印象に残ったかな。

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たけのこ

3.055点ぐらい。どうでもいい下らない日常。

2024年9月20日
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カンヌで賞を取った事とかアリ・アスターが絶賛した事を知って観たんだけど、

いったい何を観せられてるんだと思う内容で、内容らしい内容がなく、どうでもいい下らない日常が延々と続く…

観てるコッチが恥ずかしくなる感じにイチャついてたり、大声で醜く喧嘩してたり、イラっとして不快です(苦笑)

観てる間すごい苦痛で、早よ終わらんかな…と思いながら観てました。

少しだけど、心に刺さるセリフがあるので、無内容な中それが印象に残る感じ。

この評価は甘めで、55点ぐらい。

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RAIN DOG

4.5 生き辛さに抗う若者を野生動物の観察めいたドキュメンタリー調に撮っ...

2024年9月19日
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 生き辛さに抗う若者を野生動物の観察めいたドキュメンタリー調に撮った話とも、女性版「ジョーカー」(ヒース・レジャー版に近いキャラクターかも)みたいなつきあう男どもを魅きつけ蹂躙する魔性の女のサイコスリラーなのか、最後まで見ても判断がつかない。謎めいた出自(中国にルーツを持つらしいが「ニーハオ」しか喋れない?)に、徹底的に秘められた内面(抱えているらしきトラウマさえ、その場その場で相手にマウントを取るために装っている感もある)…最終盤に、それまでの路線から逸脱するマジカルな演出で一瞬、「本性」がさらけ出されるかに思えたが、それも二度繰り返される(ふつうは一度目でEDに入ってなんとなく綺麗に終わるところでしょ!?)ことで互いに打ち消し合うかのようだ。絶対近づきたくない女、でありながら同時に終盤の二人のようにぐちゃぐちゃに傷つけあってみたい欲も感じる。映画自体と同じに、嫌悪と魅了が相克し、ずるずると後者に寄って、否、寄せられていく。捉えどころの難しい映画だが、案外冒頭の印象的なシーン、「喫茶店で知人が自殺した話を聞き流しながら、隣の卓がノーパンしゃぶしゃぶのバカ話をしているのが耳に入ってくる」が全体を通しての鍵なのかも。あそこの「げ、紙ストローだ」の言い方で引っ張り込まれた感もある。

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sugsyu