ナミビアの砂漠のレビュー・感想・評価
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44分後に 「ナミビアの砂漠」というタイトルが出てくる。 え?今頃かよ!と突っ込んだ。 上映開始55分後にやっと大きな事件が起こる。 おいおい、こういう映画なのかよ! とまた突っ込んだ。
動画配信で映画「ナミビアの砂漠」を見た。
2024年製作/137分/PG12/日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2024年9月6日
河合優実(カナ)
金子大地(ハヤシ)
寛一郎(ホンダ)
新谷ゆづみ(イチカ)
中島歩(東高明)
唐田えりか(遠山ひかり)
堀部圭亮(林恒一郎)
渡辺真起子(林茉莉)
予備知識なしで見始める。
知っているのは河合優実が主演していることだけ。
カナはホンダの家で暮らしていた。
そこはカナにとっては
それなりに居心地のいい場所に見えた。
しかし、カナはハヤシに乗り換えた。
ハヤシの何がいいのかはわからないが、
とにかくそういうことになった。
カナは美容エステ店で働いている。
カナの日常生活が延々と描かれる。
カナはある理由でエステ店を解雇される。
映画が始まって44分後に
「ナミビアの砂漠」というタイトルが出てくる。
え?今頃かよ!と突っ込んだ。
上映開始55分後にやっと大きな事件が起こる。
おいおい、こういう映画なのかよ!
とまた突っ込んだ。
カナとハヤシはずっとケンカが絶えなかった。
まあ、夫婦同様に暮らしていても、
しょせんは他人同士。
男女間はいろいろあるよなあと思った。
カナがハヤシにものを「拾えよ!」と迫るシーンはちょっと怖いね。
唐田えりかが演じる隣人。
東出昌大のあの事件があって以来、
唐田えりかを久しぶりに見た気がする。
終盤、カナのスマホにテレビ電話がかかってくる。
中国語のセリフが聞こえてくる。
カナは日中ハーフらしい。
そのことがこのストーリーに何の意味があるのかはわからない。
この映画はもちろん河合優実の代表作となるだろう。
2024年と2025年は河合優実が大きく飛躍した年といえるだろう。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
河合優実のシンクロ率
デート(恋人間)DVがずっと出てくるのは辟易します
河合優実さんが主役。相手役は「鎌倉殿の13人」で頼家役だった金子大地さん。
難解な映画でした。そして、結論的にあまり面白いとは思いませんでした。
デート(恋人間)DVがずっと出てくるのは辟易とします。主人公の鬱屈を延々と見せられた上に、終わりがあって無いような物語なので消化不良で終わってしまった。
監督が訴えたいものの輪郭は何となく感じるのだけれど、物語として退屈で段々とどうでもよくなってしまいました。
河合優実さんの凄さ際立ち
現代の若者たち(この表現するあたりですでに年寄り?)の不安定な生活および精神状態を、主人公カナ(河合優実さん)と彼女に翻弄される男たちハヤシ(金子大地さん)ホンダ(寛一郎さん)がとても、絶妙に演じられてましたね!?
ちょっとヘタレっぽいロン毛男、佐藤浩市さんのご子息、三國連太郎さんのお孫さん、頑張ってました。『ナミヤ雑貨店の奇蹟』でデビューされてたんですね。(お父さんの方はスポンサーと横浜市消防局の協力が得られずACと番宣ばかりのドラマでさすがの重鎮感、レジェンドしてましたが。)
ここんとこ大ブレークの河合優実さん、さすがの、ある意味貫禄の熱演で、先日やっと鑑賞できた『あんのこと』でも感じた通り作品ごとで『あん』であり『カナ』そのものであることに感動すら覚えました。まさに河合優実劇場だったかと!
ただ彼女および他の俳優さんたちの熱演には惜しみなく拍手を贈りますが、年のせいか実在するであろう現代の若者(また使ってしまった!)の姿には共感できないためか沁みてきません。ごく近くにも情緒不安定な人たちを多々見かけたりする今日この頃、うまく描かれているんでしょうけど、私にはハマらず河合優実さんの凄さだけが印象的でした。
『ナミビアの砂漠』タイトルの意味するところが理解できていないくらいなので作品のレビューになってませんが、好みか好みじゃないかといえば後者でした。昔懐かしATG 映画みたいでした。問題作だとは思うんですけど。
全く共感は出来ないけど、何かしらのメッセージ性があるのかなとも思う...
全く共感は出来ないけど、何かしらのメッセージ性があるのかなとも思う。
エキセントリックで狂気な感じは趣里さん主演の「生きてるだけで、愛。」に近い感じかな。
正直、最後までよくわからなかったけど河合優実ちゃんの演技が上手いから淡々と見ていられる。
河合優実がカワイイ、だけ
レビューを読むと、みなさん、よくもそんなに掘り下げて解釈できるなと、感心します。
印象的には、河合優実がカワイイ、脱ぐ、それだけ。
そこらへんにいる、若者モラトリアンの話。面白くもなければ、何のメッセージも感じませんでした。最近の邦画は、「身近な話」か「ファンタジー(すぐタイムスリップさせる)」が多くて、残念です。
河合優実の演技は凄い 映画のデキは・・・
これは精神疾患の女性のハナシですよ
前半は全ての伏線。
映画タイトルが作中の途中で表示されるので、
そこでそれがわかる。
主人公の女性は、その動静から明らかに
境界性パーソナリティや統合失調症を
患っている。
こういう病が一般的に認知されてきたのは
最近のこと。
一昔前だったら、「メンヘラ女子」と
付き合った男が潰れた。くらいのハナシ
にしか見えない。
確かにそういう女性は一見ミステリアスで
魅力的に思え、ハマってしまう男性の心理も
わからなくないわけではないが、こういう
女性と付き合うのはやめた方がいい。
って、自然に観れたのは何故か。
それは河合優実の演技力にあると思う。
あれだけ情緒不安定な感じや、暴れる
感じの演技を、リアルに演じきれている
ところは凄い。
ただ、脚本的には数行のメッセージは
あったものの、結局、何を訴えたかった
のかがわからない。
映画としてはイマイチ。
共感できない登場人物達の織りなす物語
山中監督の感性が前面に押し出された作品。主要な登場人物には醜悪な性質(性格)が与えられています。私はどの人物にも共感が出来なかったです
聴衆から一切共感されない役柄で固めることが作品の狙いだとすれば、監督がそうする目的はなんだろうと考えました。私は双極性障害2型の保有者なのでカナの荒んだ生活態度や気分の急上昇・急降下を理解できます。監督が双極性障害者の苦しみややりきれなさを描きたかったのだとすれば、失敗だったと思います。「カナのように苦しんでいる人を助けてあげたい」とは誰も思えないからです。「関わり合いたくない」と思わせるのが目的なら成功かもですが、そういうテーマ建てがそもそも社会的に許されるのか?うーん
結論:考えたけど分かりませんでした
冒頭30分は正直退屈です。「1時間もすれば盛り上がるだろ?それまでガマンだ」と聴続けましたがいつの間にか終わってました。映像・構図・カット割りは好きですよ
p.s.
河合優実主演の映画を観るなら「ルックバック」、クライム物で「あんのこと」を薦めます。私はルックバックを30回以上観たせいで河合優実の声が聞こえると藤野の顔や仕草が浮かんでしまいます(ルックバック症候群)
どうなるかわからないからどうでもいい?
こんな時代に頑張って生きてる20代女子の話
今を時めく女優、河合優実。
日本アカデミー賞最優秀主演女優賞おめでとうございます。
この若さで誰よりも落ち着いた佇まい、山口百恵さんを彷彿させるようなお顔立ちで、これからの映画界を背負ってく存在になることは間違いないですよね。
この作品、わからない人には全く理解できないんだろうなって思って見てました。普通に毎日生活していて、いろんな人間関係だとか日々のニュースとかで自分が思ったり、考えたりを自然としていて、そこに問題点や矛盾や許せない事があった時、カナはこうしましたって話。
主人公のカナはある意味非常にまっすぐな人。
でもそれはすごい生きるのが下手というか不器用なんだろうね。こんな時あるあるがたくさんあって、あーみんなも同じこと考えてんだなって思ったり。
ただ、彼女の病的なところは確かにあって、そのトラウマの原因は明らかになってなかったけど、確かめ行動とか自分の思い通りにならないとすぐ攻撃的になって、恋人を困らせたり、仕事してる時ぐらいおとなしく待ってればいいのにとか
思っちゃうけど、どうしても自分を構ってほしいわけで。
「もうムリ!!」といいながらも体当たりバトルを繰り返すという、まるで家庭内暴力で暴れる子供を親が必死になだめているようにも見えて、きっとそれが自分という存在を真っ向から受け止めてくれるかどうかの試し行動にも見えるし、それでももう別れようってならなくて、冷静に落ち着いて話を聞くように努めてるとこが、ハヤシやるやないかと。
あんなバトルのあとでも、お腹空いたってなって、一緒に元彼ハンバーグ食べて、家族の温かさに表情が緩んだり、笑い合ったり..
結局、人は誰かしらに関わらずには生きれないし、いろんな面倒なことも出てくるけど、1人では生み出せないものがあって、そんな寂しい生き物で...
こんな時代だけどみんな頑張って生きてますって感じでした。
元カレの寛一郎も今彼の金子大地もどっちもステキなんですが自分はどうにも金子大地が昔から好きで、やはり眼力と色気にひかれちゃいました。
雰囲気がとても好きな作品でした。
河合隼雄の臨床心理療法の事例集に掲載されているような話。
人は男も女も15歳を過ぎると楽しいことはほとんどなくなってしまう。自分の周りの人たちがでくの坊のように思えるし愚かな振る舞いだけが目に飛び込んでくる。深海に暮らす貝のような気分で過ごす日々が続くのだ。自我に目覚める時なのだ。狂ってしまうのではないかと不安に苛まれたりもするし、むやみに人を傷つけたくなったり、自分を傷だらけにしてしまう者もいる。暴力を振るっている時が心が落ち着いていたりする。人間は複雑な生き物だということだ。そしてやがて自己を確立するための長い道のりを歩き始める。そしてすべては自分自身の中に折り重なる意識と無意識の戦いの最中で大切なものを見つけたり学んだりしながら死んでいく。
この映画はけっこう危うい映画だと思う。一歩間違えば人殺しと呼ばれてしまうし自死を選ぶかもしれない人の話だと感じた。いくつものシーンで叫びたくなるほどの恐怖を感じた。他人の愚かさや世の中の理不尽さが自分自身のなかにも数え切れないほど存在していることに気づくとき、その瞬間を自分の手でしっかりと握りしめることができるかできないかが勝負なんだと思えた。
人はどこまで愚かになれるのかを知ることが最も大切なことのなのだろう。
そうすれば人の優しさを知り、そして人に優しくできるのだ。
しかしそれはそんなに容易なことではない。
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