「荒涼とした生活」ナミビアの砂漠 Omiさんの映画レビュー(感想・評価)
荒涼とした生活
こういう女主人公、いるいると思った。
奔放で、自己中心的で、周りをナメてて、暴力的で、芯が通っておらず、本当に迷惑なんだけどなんだかんだ魅力があるから周りが助けてくれて生きていける感じの人。
主演の方の演じ方(と言うのも違和感があるくらい自然)がキャラクターをありありと描いていて凄かった。
物語は全体的に浮遊感があり、どうも掴めない。
ところどころシュールな演出もあり、ますます訳がわからなくさせるけれど、
その意味不明さ、突拍子のなさがカナの頭の中そのものを描いているように感じた。
なぜナミビアの砂漠と言うのかは分からないけど、彼女の生活の荒涼とした感じが砂漠なのかなと思った。
大量の人生が交錯する東京という場所では、砂漠で生きている人もいる。
私はカナのような人と関わる機会はないし、恐らく出会っても距離を置いてしまうので、
そんな人の生活や頭の中を垣間見ることが出来た気がした、そんな作品でした。
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