シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
全212件中、181~200件目を表示
面白いです!フィクションを創り出す圧倒的な力を感じます。
平日、朝9時からの劇場鑑賞。1〜2割程度の入りで中高年男性が一人で来ているのがほとんど。アーミールックの人もいたりして軍事マニアか戦争映画ファンなのでしょうね。
ところが映画は、後半残り45分ぐらいまで、戦場記者たちの道行きが割と淡々と描かれる。もちろん戦闘シーンもあるのだけど、何やら「マリウポリの20日間」のようなドキュメンタリー風。
でも安心してください。ニューヨークから出発した彼等が最前線のシャーロッツビルに到達する直前、というよりは赤いサングラスの男(ジェシー・プレモンスなんですね。いや嬉しい。)に遭遇したところから一気に筋運びのスピードが上がります。「地獄の黙示録」のようにヘリが勇壮に飛び立ち、「プライベート・ライアン」のように派手な市街戦があります。
ちなみに赤いサングラスの男に対して、ジョエルが最初、嘘をつきます。大学の取材に来たと。これはシャーロッツビルに名門バージニア大学があるから。
さて、この映画の凄まじいところはフィクションを創り上げるにあたっていままでのアメリカ映画のタブーを楽々超えてきていることです。
一つ目はアメリカに内戦が起こること。
二ツ目はアメリカ合衆国が戦争に敗れること。
三つ目は戦争に敗れた合衆国大統領が処刑されること。
一つ一つはSF映画とかで設定されたことはあるかもしれないが三つ揃ってということはまずない。
内戦がいかなる経緯で始まったのか、どのように推移したのか、大統領がどんな国家指導をしたのか、ほとんど詳細は明らかになりません。
わずかに言及される西部連合はカリフォルニア州とテキサス州から構成されているという話、その両州が組むはずはないというレビューもありますが、そんな細かいことはどうでもよろしい。またドラマ部分が基本的には新人カメラウーマンの成長譚でややぬるいってところもありますがそれも別に関係ない。ドラマが乗っかっているフィクションの状況設定が有無を云わせぬ迫力を持っているからね。
この映画の観るべきところはフィクションの骨格部分をつくったA24という映画会社の企画力と突破力です。メジャー映画会社にはおそらくできなかったでしょうね。
追記
戦場ジャーナリストについて触れているレビューが多いので一言。
中立、公正であるべきという教科書通りのジャーナリズムを体現するのはサミーとリーの2人。でも大統領と対面する以前に命を失った。最後まで大統領を追うのはジェシーとジョエルの2人。彼らはすでに大統領を処刑する意図の兵士たちと一体化してしまっている。ジェシーはカメラを銃のように扱い、兵士のような身のこなしで。ジョエルはジェシーをかばいながら踊るようなステップを踏んで。
そう最後のシーンは、ムッソリーニやチャウシェスクのように、民衆が大統領を殺すシーンである。
アメリカの大統領は、国父という以上にアメリカそのもの。だからこの映画ではアメリカ人によるアメリカ殺しが描かれる。そして、そこにはジャーナリストも加担しているのである。
センスは受け継がれる(プレスの心得)
キルティンダンスト演じるプレスの戦場名カメラマンである。ある少女と出会うことで戦場でのカメラの技術的とプレスの心得を少女に教えていく。ある時仲間の車と鉢合わせして少女は楽しそうに仲間の車に乗り込んで先に車路を飛ばして乗っていく。
プレス章なしだったので、案の定兵士に捕まってしまう、目の前で仲間(香港人)を射殺されてしまう。プレスだと言って助けに行くが、兵士もきがおかしくなっており、
助けにきた仲間の出身地を聞き1人が香港だと言うと容赦なく射殺されつしまう。
最悪のトラウマを植え付けられる写真プレスマンを目指す少女。
間一髪全員射殺されると思った瞬間、車内に残っていた高齢者のお爺さんが車でおかしくなった兵士を引き殺して事なきをえたかにみえたが、残りの兵士の銃撃により、高齢者のお爺さんは銃弾に撃たれて、出血してしまう。急いで仲間の兵士がいるキャンプ場へ向かうが、出血多量でなくなってしまう。
そして大統領がいるホワイトハウスへむさうのだが。
このけつまつは劇場にてご覧ください。
※内戦のシーンがかなりリアルなのでおきおつけください。
※ポストカードがもらえるところがあるようです。
近代の南北戦争とは‥
この映画は終わらない週末を見たあとに
見ると来るものがあります
派手な戦争映画ではありません
ドキュメンタリーのようなリアリティを体感できます
かと言ってジャーナリスト目線のストーリー
にはちゃんと映画的な展開も散りばめられ
デラソウルもかかります
最後の突入は退役のネイビーシールズが何人か
出ててガーランド監督の本気を感じます
うーーん
何故戦争になったかの説明無し。テキサス・カリフォルニア・ワシントン以外の州がどうなっているのか不明。大統領が殺されるぐらいの内戦なら米国を2分する戦争になってるのではないのかな。戦闘シーンは迫力はあるが、陸軍だけで数十万人がいるはずなのに、コンバットのサンダース軍隊レベルの小規模の戦い。個々の戦闘のリアルさはあるが、規模のリアルさは全くなし。巨大スクリーンで砲弾・銃弾の迫力を楽しむ映画。
後味の悪さが残る
戦場ジャーナリストから見たアメリカの内戦を描いた作品。
内戦が起こったきっかけなど詳細については何も説明がなく、23歳の駆け出しの写真家が憧れのジャーナリストに付いて、大統領のインタビューに向かう危険を伴うロードムービーの様相で物語が始まる。
ジェシーを庇ってリー・スミスが撃たれてからのラストまでが腑に落ちない。
まるで、リーがそこに存在しなかったかなようだ。
説明的な描写がないだけに、観客に解釈を委ねているのか。
「関心領域」と同様、後味の悪さが残った。
今まさに起こりえる現実 ジャーナリズムの重要性が今こそ問われるとき
報道カメラマンのリーは言う。紛争地域で写真を撮り続けたのは祖国に警告するためだと、こうはならないでくれと。内戦が勃発しすべてが無駄に終わった時、彼女は報道の意義を見失う。
内戦を招いた元凶である大統領のインタビューを取るために首都へ向かう途中でリーたちは国内の惨状を目にする。拷問を行う者、ただ通りすがりの人間を狙撃する者、虐殺した大量の遺体を埋めようとする者、それらの光景は過去そして現在も世界中の紛争地域いたるところで繰り広げられた光景だった。異なるのはそれらの光景が自分たちの国で行われていたことだった。報道カメラマンは皮肉にもパスポートなしで紛争地域に足を踏み入れることができた。
それら惨状を目の当たりにして、また自分たちの命が危機にさらされリーの心は絶望感に苛まれていく。逆にリーが若き日の自分と重ね合わせていたジェシーは生死の境を体験して肝が座っていく。
目的地のワシントンD.C.にたどり着いたとき、その激しい戦闘の中でかつて戦場カメラマンとして名をはせた彼女の姿はもはやどこにもなく、ただその場にうずくまりおびえるだけだった。逆に修羅場を潜り抜けてきたことで成長したジェシーはひるむことなくカメラを向け続ける。
ホワイトハウスに潜伏する大統領にまであと一歩と迫った時、リーはジェシーをかばい銃弾に倒れる。ジェシーは倒れたそのリーの姿に動じることなくそのまま撮影に向かう。まるでリーの魂がジェシーに乗り移ったかのように。
リーの役目は終わった。彼女の意思はジェシーに引き継がれたのだ。リーの撮り続けた写真をもってしてもこの祖国の内戦を止めることはできなかった。これからは自分に代わり写真を撮り続けろ、このような悲劇が繰り返されないためにも。そんなリーの意思がジェシーに引き継がれたかのようだった。
最近のアメリカの世論調査では内戦が起きる可能性があると答えた人は実に4割にも上るという。近年国内では連邦議会襲撃事件をはじめミシガン州知事誘拐暗殺未遂事件などSNS上での陰謀論に端を発したテロ事件が頻発している。これらの元凶はトランプ元大統領であったり、Qアノンのような陰謀論者であったりと様々だ。事件を起こしたのもトランプの熱狂的な支持者たちだ。
いまやSNS上では偽情報やデマが飛び交っており、それらの情報をただ無防備に信じ込む人々が多いことには驚かされる。確かに何が正しい情報なのか、その情報の出どころはなんなのか、いまや生成AIによる偽画像までが出回る中で何を信じたらいいのか。如何にして誤情報に惑わされないようにすべきなのか。
ただ一つだけ言えるのはこのような誤情報やデマは巧妙に人間の心の隙を突いてくるということだ。とかくこのような誤情報やデマを信じる人間は元々バイアスがかかった人間が多い。楽をしてお金を儲けたいと考える人間がたやすく詐欺に引っかかるように例えば差別主義者ならば有色人種にとり不利な情報ならば信じやすかったりする。そういう先入観や偏見を持つ者にほど誤情報やデマは何の抵抗もなく伝播しやすい。それらの情報は自分たちにとって都合がいいからだ。
現在のアメリカは白人の割合が減少しており、彼ら白人至上主義者たちは危機感を抱いている。もともと自分たちの国だったはずがいまや移民などの有色人種に乗っ取られようとしているという危機感を。だからこそ彼らは移民排斥を唱えるトランプを支持する。議会襲撃事件を起こした人間はほとんどが白人で比較的裕福な層の人間たちだった。彼らの意識の根底には人種差別意識が根強い。
ただ過激思想は今や極右に限らない。不当な政治を排除するためなら暴力も許されるという考えがそれを許さないという意見よりも多いことがトランプ暗殺未遂事件で明らかになった。もはや過激思想は右派左派関係がない。そんな過激派たちや一般人によるテロ事件が頻発する中では先の世論調査の結果も頷ける。そして不満を抱く彼らにSNSでの誤情報がさらに油を注いでいる。それはまるで心の隙を突いて人間を惑わす悪魔のようだ。
こんな時代だからこそジャーナリズムの重要性が問われている。人々の心を惑わせる偽情報を一蹴するだけの正しい情報、信頼できる報道機関による信頼できる情報が。
リーやジェシーたちは自分の命も顧みず真実を伝えようとした。それは今この世界各地で起きている現状を世界に知ってもらいたいという強い思いからだ。彼女らは自分の親たちのように見て見ぬふりをできない。同じ国で起きている内戦を他人事のようにそ知らぬふりをする街の人々はまさに世界中で起きてる紛争に無関心を装う人々の姿そのものだ。
リーたちジャーナリストは偽情報を拡散して人々を混乱に陥れる者たちとは真逆であり、リーたちが発信する情報こそ世界中の人々に真実を伝え、世界中の人たちの架け橋となるものだ。無関心な人々の目を向けさせようとするその努力は徒労に終わるかもしれない。それでも彼らは情報を伝え続ける。
そんな彼らに受け取る側も真摯に向き合う必要がある。自分たちの聞き心地のいい真否不明の情報に飛びつくのではなく、何が正しく何が正しくないのか真実を見極める目を養うことで彼らの発する情報がはじめて生きてくる。それが情報を受け取る側の義務だ。
本作での内戦の理由は大統領の独裁が直接の原因とされているが、今現在起きるかもしれないとされている第二次南北戦争は差別がその根源にあると言われている。かつての第一次南北戦争も奴隷制廃止に抗う南部とそれを支持する北部との戦いであり、やはり差別が根底にあった。
映画「福田村事件」の原作者はこのSNS上に飛び交うデマ情報に翻弄される人々の姿を見て、再び過去の惨劇が起きるかもしれないという危機感から本を執筆したという。
イギリスでも先日デマ情報によりイスラム教徒へのヘイトクライムが起きたばかりだ。これはけしてアメリカだけでの問題ではない。「過去を忘れる者は再び同じ過ちを繰り返す」、その言葉通り過去を忘れる者たちによって歴史は繰り返されてしまうのだろうか。
リーは紛争地帯で写真を撮り続け祖国に警鐘を鳴らしたが、リーの願いが叶うことはなかった。本作の監督は警鐘を鳴らすために本作を撮影したという。果たして監督の願いはかなうのだろうか。
敵か味方か
全く判別のつかない世界で、いくら報道のカンバンがあっても、戦場へ突入していくのは、死と隣り合わせなので、怖い物ものがありますね。実際に回りで人が亡くなって行く訳だし。タイトルのみで見るとアメリカを2分した戦いの物語だと思いましたが、それに伴う報道希望の少女の成長記でしたね。
”ギレアド”の前日譚のように思いながら見ました
Huluの「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」はアメリカの内戦後に、全体主義の国家、ギレアドが出来る(詳細略)話なんですけれど、勝手にその内戦ってこんな感じだったのだろうと思いながら見ました。深い意味はないんですが。
ベテラン戦場カメラマンのリーと、駆け出しのジェシーの描き方、対比が面白いと思いました。デジカメとフィルム、カラーとモノクロみたいな。
ジェシーのカメラの腕も、構図も、どんどん上手くなっていくのだけれど、なんというか、戦争をアートとして捉えているというか、アメリカ的な、対岸の火事的な性格も、見ていてイライラはしつつも、ジェシーはアメリカのことを意味しているのかなと。
並走する車を乗り移る場面が一番イライラMAXだったけれど(ジェシー・プレモンスに捕まって当然ね、くらい)、これも、戦争に対するアメリカの比喩なのかも。だとすると、リーは何の比喩だろう。
ユダヤ人とか、黒人とか、人種で攻撃されるのではなく(香港で撃たれてたけど)、ネブラスカとかフロリダとか、出身の州で敵対するんだなぁ、へー、と思った直後、今でも会津の人は長州をよく思っていないっていうから、そういうことかと妙に納得してしまいました。
ウオームービーかと思ったらロードムービー? 追記:赤いグラサンの男は…。
10月4日(金)
公開初日の「シビル・ウオー アメリカ最後の日」をフォトグラファーの友人とユナイテッド・シネマ浦和のIMAX(字幕)で。
状況の説明は無い。いきなり内戦下である。大統領が何をしてどういう理由で内戦になったかは、描くと政治的にも色々まずい事があるからだろう。テキサス州とカリフォルニア州の同盟を主軸にした西部勢力(WF)と政府軍が対立している。WFが優勢でホワイトハウスへ向かうのを追って、先を越して14ヶ月取材を受けていない大統領の単独インタビューを取ろうとするジャーナリスト・ジョエルとカメラマンのリー(キルステン・ダンスト)、記者のサミーに23歳の若いカメラマンのジェシー(ケイリー・スピーニー)が加わる。
ここからは完全にロードムービー、ワシントンD.C.へ向かう4人だったが、給油に寄ったスタンドでは私刑にした友人を吊していたり、途中で政府軍とWF(民兵?)の戦闘に遭遇し、銃弾飛び交う中で戦闘の状況をカメラに収める。
リーがキャノンやソニーのデジタルカメラを使っているが、ジェシーはNIKONのフィルムカメラを使っている。SONYのロゴが消されているのはコロンビアに対する忖度か?
ジェシーが撮ったフィルムを携帯キットで現像していたが、一緒に観た友人によれば、実際戦場カメラマンはああいった携帯キットで現像するものらしい。でも現代のUSならデジタルだろう。二人の違いを際立たせる演出か。
民間人の死体をトラックに一杯積んでいる武装集団と遭遇する。赤いサングラスをした男(ジェシー・プレモンス)は「お前は、どの種類のアメリカ人だ?」途中で合流したジョエルの友人二人は彼らに射殺される。リーやジェシーやジョエルも危なかったが、車に潜んでいたサミーが彼らを車で跳ね飛ばす。しかし、彼らの仲間に銃撃されてサミーは息絶える。
WFの基地でサミーの遺体を降ろした一行はWFと一緒にホワイトハウスへ向かう。
ここからがウオームービーだ。ホワイトハウスを包囲したWFは一斉攻撃をかけ、邸内に突入する。突入のため戦闘する兵士を撮影するが、リーには躊躇いが見られるがジェシーは肝が据わったようにシャッターを切り続ける。
そして、大統領執務室へ突入する際にリーはジェシーをかばって銃弾を浴びる。リーに構わず兵士を追うジェシー。遂に大統領は確保される。ジョエルが大統領に何か一言と問えば「私を殺させるな」ジョエル「それを聞けば十分だ」WFの兵士により合衆国大統領は射殺される。
同じ国の兵士同士が、自国内で戦い、殺し合う。そして、大統領を殺して笑って記念写真を撮るのだ。そのモノクロの記念写真が現像されてはっきりとして行くところで映画は終わる。
「お前は、どの種類のアメリカ人だ?」自分と違う種類のアメリカ人は躊躇無く射殺する。惨憺たる思いである。今回の大統領選挙後にこうならない事を祈るばかりである。
ベテランジャーナリスト・サミーを演じたスティーブン・マッキンリー・ヘンダーソンに助演男優賞を。
追記︰映画が終わって劇場を出るとロビーで「憐れみの3章」の予告編をやっていた。あれ、この人は赤いグラサンの男では?
赤いグラサンの男を演じたジェシー・プレモンスは、カメラマンのリーを演じたキルステン・ダンストの夫で、当初別の俳優だったが出演出来なくなり妻からの連絡で急遽出演したらしい。拘束2日でギヤラは無し?私は気が付かなかったがクレジットに名前が無いらしい。あのシーンから明らかに雰囲気が変わったし、あのシーンの後で俳優たちも休養が必要だったと監督が語っている。ある意味、この映画のハイライトだった。
有りえるかもしれない現実
これまで独創的な作品を創ってきたアレックス・ガーランドが今作では米国の内戦をリアルに描く。
この作品は米国では4月に公開されたが、少し前の12月にはNetflixでは「終わらない週末」という作品が配信された。これも米国での内戦をテーマにしている。
不思議なことに映画という物は同時期に同じようなテーマの作品が重なる事がある。公開日を見据えてその時の情勢などを監督が未来視するかのように作品を創るのである。
この米国の内戦というテーマは来月11月に控えている大統領選挙を見据えての事なのだろうか。
内戦に至った経緯は詳しくは描かれないが、3期という有り得ない期間の任期を務めている大統領の独裁ともいうべき政府に痺れを切らしたのだろう。
大きくは政府軍と西部部隊の衝突だが、厄介なのはそれらに属さない独自の部隊である。彼等の思考は曖昧で、気に入らないものは排除するような対話が成り立たない、ある意味前線よりも危険な地帯がそこら中にあるのである。
もう一つ今作の特出すべき点としては、近年の作品の中でも群を抜いてサウンドデザインが素晴らしい事だ。
プライベート・ライアンやブラックホーク・ダウンなどの戦闘シーンはよくリファレンスにも挙げられるが、それらを凌駕する程である。
毎回必ず1つはトラウマになるシーンがあるアレックス・ガーランドの作品だが今作もテーマ性の強いリアルな描写はトラウマに匹敵するようなものかもしれない。
どの種類のアメリカ人だ⁉️
この作品は星の数ほど製作されてきた過去の戦争映画とまったく同じ‼️戦争の理不尽さ、虚しさ、残酷さ、そして恐ろしさを戦場カメラマンの視点で描いております‼️ちょっとオリバー・ストーン監督の「サルバドル 遥かなる日々」を思い出しました‼️しかし今作が決定的に違うのは、アメリカの内戦を描いているという事‼️内戦に至る経緯が詳しく描かれないので、いまいちピンと来ませんが、アメリカの市街地での戦闘シーンやホワイトハウスで大統領が殺害されるシーンは、ホントに迫力があり戦慄でした‼️キルスティン・ダンスト扮するリーを主人公に、報道仲間のジョエル、そしてケイリー・スピーニー扮するジェシーら4人のジャーナリストがワシントンDCを目指すロードムービーの形をとっているのですが、道中、兵隊二人に殺害されるそうになるシーンは強烈で、掘られた穴に多数のアメリカ人の死骸がトラックから無造作に捨てられ、ジェシーは恐ろしさに泣き震え、リーとジョエルが必死に助命を訴える中でのやりとり「同じアメリカ人だ」「どの種類のアメリカ人だ?」が印象的‼️そしてラスト、ホワイトハウスで夢中でシャッターを切るジェシーが撃たれそうになり、その身代わりにリーが撃たれる姿を、ジェシーのカメラ越しにモノクロに描いたショットは素晴らしかったし、倒れたリーをジョエルもジェシーも気にすることなく先に進む姿に、戦争の真の恐ろしさを見せられた気がしてゾッとしました‼️
ボーはおそれているで大赤字ぶっこいたA24が巨額の制作費をかけて制作した
映画冒頭から小一時間、ニューヨークからワシントンまで車で向かう従軍記者達。
何も起きない旅で、新人ジャーナリストの少女はデジカメが主流の今、あえてフィルムカメラにこだわり屋外で現像をしているが、これがEDロールの薄気味悪い映像の伏線だったとは予想外でした。
ずっと、地味なロードムービーが続くので、これのどこにお金がかかっているのか疑問だったが、最後の最後でワシントンをぉー、ぶっ壊す!ここで、制作費をぶっ込んだのかぁ。
本当に現地で撮影したわけないから、巨大セットだったのでしょうか。やっぱ、映画監督だったら大都市を破壊してみたいよね?
道中、おじいちゃんがずっと、
「 ここは、危険だ...」
と、呟いているがあんまり相手にされない。途中、謎の車が煽り運転をして逃げようとしたが、ジャーナリスト仲間が、おふざけで追いかけていた事が分かる。
旧知の仲間も増えて楽しいドライブになる。緊張感が和らぎ、このまま、平和にワシントンに到着すれば良かったのだけど、
途中、立ち寄った広大な広場に到着する。広場には大きな穴が掘られていて、その穴には大量の死体が山積みになっていた。
穴の側には、ライフルを構えたエルトン・ジョン似の赤いサングラスの男。男は一向にこう質問する。
「 お前は、どの種類のアメリカ人だ?」
何を答えれば正解なのか、分からないが何とか答える一向。
この後の展開は見てのお楽しみだが、少女は助かるが死体の山に転がり落ちてしまう。
初めて死体に触れてショックで車の中で吐いてしまう。この程度の事で吐いていたら、ジャーナリストやってけないじゃん?
だが、少女は最後の最後に起きた事件がきっかけになって、死体に慣れてしまう...。これが、切ないんだよなぁ。
さて、いつも通り話しは飛ぶけど、自分も葬儀屋に勤めていた時は、水死体とか、首吊り死体とか、腐乱死体を見た時はくるもんがありました。
ところが、昼勤務の正社員達は変死体に慣れてしまいすぎて、人としてありえない発言をします。
自分が葬儀屋の夜勤の宿直をしている時に限って遺体の搬送の電話がかかる事が続いた時期がありました。
いわゆる「 引きが強い」 というやつで、一晩に二回引いて、やっと帰れると思ったら早朝に県またぎの移送があったりして、葬式が出来る部屋が二つしか無いのに、ばんばん引きまくって、もう葬式をする部屋が無い状態になって、
いっぱい、いっぱいになってしまった、とある日、いつも通り、夜勤の出勤時間になり引き継ぎをして、
「 もし夜間に移送が入ったら、最短の葬式は何日ですか?」
と、聞いて何日かを確認した後に、引き継ぎだった支配人代理がこう言いました。
「 今晩、引いたら殺すよ?」
一瞬、何を言われたのか分からなかった。
「 次に引いたら殺すよ?」
は、支配人も言っていた言葉で、死体で飯食っているのに何を言っているのか理解不能で、こんな人非人な発言をする人達が恐ろしくて、恐ろしくて。
でも、こんな人格なのに遺族には評判が良かったんだよなぁ。遺族の皆さん、裏ではコイツらこんな事言ってたんだぜ?
さて、ワシントンに到着してご一行は戦火の中に飛び込む。ロケット弾飛び交う中、大統領が大統領専用特殊車両三台で脱走するも集中砲火にあい、特殊車両は大破して停止する。
大統領は無事なのか?
最初に少女のフィルムカメラの伏線があると書きましたが、デジカメ世代には分からない人もいるかもしれないけど、フィルムカメラは写真の絵が、じわじわ見えてくるのだけど、
EDロールで、何の写真か分からないピンぼけ( 何て言うんだっけ) の写真がフィルムカメラのフィルムが現像されるように、じわじわと見えてくるんだけど、その写真の後味の悪いことといったらないです。
後味悪い系の映画が好きな人にお勧めの映画です。
戦場カメラマン、ジャーナリストたちの物語
今もリアルに起こっている内紛。
大国アメリカが分断され、内乱は過激さを増し
政府軍の敗北が見えてくる。
勝手ながら、内紛が勃発した理由やら、
その経過から激しさを増す内乱を描いたものかと
思っていた。
ジャーナリズムと新旧戦場カメラマンの成長を
描くことに特化されていて
激しいドンパチは思っていたより少なく
内乱の裏側をスクリーンを通して体感している感じ。
リアリティはあって、現実に起きるかも?と
思わせるので恐怖心を煽られるが、
どうしてもここ日本では起きえない。と思ってしまい
どこか他人事、よその国のこととして見ちゃう。
その無関心?さが良くないのは百も承知🙏
戦場カメラマンの渡部さんを思い出し
彼が本作を観たらどんな感想を述べるかなぁ。と
思いながら劇場あとにしました。
赤いサングラスの男のシーン怖すぎる😱
今回はIMAXで鑑賞。
序盤から丁寧にドラマを描いていて、そのあとアメリカの様子や主人公たちがD.C.を目指す様子が描かれます。
欲を言えばどういう経緯で内戦が勃発したのかも描いて欲しかった。
主人公たちの成長なども丁寧に描かれていてとてもいいと思った。
あと、銃声がリアルすぎていきなり発砲するとき、いちいちびっくりした(笑)
ラストD.C.に着いた時の戦いのシーンは、迫力満点で大満足。
この映画は結構考察しがいもあると思うので、後日よく考えて、自分なりの考察をここに追記したいと思います。
命乞い
世界中に派兵している合衆国が、テロではなく内戦が勃発することを仮想したことを映画化出来ることが驚きであり称賛できる。
でも、
記者ジョエルは内乱後の大統領への最初のインタビューを何にするかと悩んでいて、それが現に現実に実現すると、
ジョエル「大統領、何か一言?」
大統領「殺さないでくれ」
なんと、馬鹿馬鹿しいほど普通の質問に、応答はさらに普通で笑えた。
感情に流されず報道写真家は記録を残すことと言いながら、
新米報道写真家の盾となり命を守ってあげて散っていったベテラン報道写真家リー、
そのリーを亡くし命を守られたジェシーは、覚醒したように脇目も振らず大統領射殺現場に突入し記録写真を撮り収める。
民間ミニタリーマンが、捕獲した記者にアメリカ人とは、どの種類のアメリカ人と詰問する。
さらに南米、中米、何処から来たアメリカ人か?
南北アメリカ大陸、合衆国の成り立ちを想像すると侵略と奴隷のアメリカ大陸が見えて来て笑えてくる。
他にもこの映画は、アメリカ人がアメリカを客観的に俯瞰した謙虚な姿勢で警告を発していることを感じる。
そう、カメラマンもソルジャーのように第一線で任務だけを果たして行くだけでいいのか?
そんな自問に足がすくみだしたリーが取った行動が救いだと感じたが…
大統領の辞世が命乞いだったことも素敵だった。
(・∀・)
シビル・ウォー アメリカ最後の日
劇場公開日:2024年10月4日 109分
「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランドが監督・脚本を手がけ、
内戦の勃発により戦場と化した近未来のアメリカを舞台に、最前線を取材するジャーナリストたちを主人公に圧倒的没入感で描いたアクションスリラー。
連邦政府から19の州が離脱したアメリカでは、
テキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。
就任3期目に突入した権威主義的な大統領は勝利が近いことをテレビ演説で力強く訴えるが、
ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。
戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリストは、
14カ月にわたって一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うべく、ニューヨークからホワイトハウスを目指して旅に出る。
彼らは戦場と化した道を進むなかで、内戦の恐怖と狂気を目の当たりにしていく。
出演は「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のキルステン・ダンスト、
テレビドラマ「ナルコス」のワグネル・モウラ、
「DUNE デューン 砂の惑星」のスティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン、
「プリシラ」のケイリー・スピーニー。
シビル・ウォー アメリカ最後の日
劇場公開日:2024年10月4日 109分
音響がすごい
ですね〜
初っ端から引き込まれました
IMAXかせめてしっかり音に気をつかってる映画館でぜひご覧になって
キルスティンはスパイダーマンのころから好きです。
ラストでびびってた、と思ったら、だてに歴戦カメラマンやってませんね〜
本能的なのは師匠のサミー譲りなんでしょうか。
せっかく大統領にたどり着いたところで新旧交代で、、、
しんみりしちゃいましたが、
若き気鋭の後輩が記念撮影です。
プリシラの彼女だとはわかりませんでした。
彼女の最高のショットはエンドタイトル、スクリーン上で現像、拡大、焼き付けられます。
サミーが語ってた過去の独裁者の現実が想起されました。
一番好きなシーン
山火事?燃える森をプレスカーで突っ切るところ。瀕死のサミーの手が火の粉を追います。
あと、WFと合流してサミーを悼む写真家二人、バックの川面のキラキラ。
音響だけでないですね、撮影も、です。
ライバル的なプレスクルーのビデオマンは
ケビンコスナーの現代西部劇ドラマやシカゴPDに出演してましたねー
映画館でどんどん観たい役者さんです!
今年のベストワンです♪
現実になってもおかしくないリアリティ
アメリカが内戦により分断され、同国内で同国民が殺し合い、命が簡単に失われていく様を
淡々と映し出されるがゆえ、戦争の恐ろしさがよりクリアに伝わってきた気がします。
加えて、音響による演出がハンパなくエッジが効いていて、
何度も「ビクッ」としました。Dolby Atmosで観たため、より一層“音”による迫力があり
圧倒されましたね。
俳優陣、特に主演?のキルステン・ダンスト(リー)とケイリー・スピーニー(ジェシー)が
光っていましたし、ジェシー・プレモンスの不気味且つクレイジーな演技も
素晴らしかったです。
ジャーナリストの視点から描いた内戦・戦争は、
肉眼では悲惨な状況にうつるのに、カメラを通すとどこか人ごとと言いましょうか、
客観的に見えてしまう、そこがまた恐ろしいと感じました。
その点においては、後半に火の粉が舞うなか車を進める主人公たちが映しだされるのですが、
戦火にも関わらず、どこか幻想的で美しくもあり、そう感じてしまった自分に、
そういう感情になっていいのか?と自問自答をしながら観ていました。
底冷えする恐ろしさを感じた次第です。
ロードムービーになっているため、道中含む行く先々の出来事がいちいち強烈で
ラストまでダレることなく一気に観ることができました。
ラストにおけるリーの死は、ワシントンD.C.での戦いが始まると、
リーになんとなく死亡フラグが立っているように見えていたので、納得ではあるものの
ある意味ジャーナリストとしてプロフェッショナルであったジェシーの冷静さに
違和感がありつつも、どこか納得感もあり、鑑賞後感は悪くありませんでした。
なんというリアリティ、なんという没入感、
私的フェイバリットにはならないと思うものの、すごい作品に出会いました。
危険と隣り合わせな戦時下の戦場カメラマンの危機にハラハラした。
内戦中なので治安が悪いというか、政府側なのか、分離独立派なのかも分からないようなヤツらが、戦闘状態じゃないところに銃を持ってウロウロしている。他国と戦っているのとはまた違った恐怖感である。
ワシントンDCへの道中、通りがかりに立ち寄ったガソリンスタンドでさえ銃を持って武装していて、相手の勘違いかなにかで誤解を与えてしまっても、撃たれて命を落としかねない緊張感がある。
(追記)この時、米ドルでなくカナダドルで払うという下りもニヤっとさせられる。
僕はこれ以降、覚悟を決めて、リーも含めて、もういつ誰が殺されてしまってもおかしくないなとハラをくくった。
映画観賞してるだけの僕がハラくくっても意味がないのだが(^^)、そんくらいリアリティがあって緊張したということだ。
建物にこもって狙撃してくるヤツがどっち側か分からないみたいな会話も、戦時下だとあるかもしれないと思えてくる。
特にダンプから死体を穴に落としてる赤サングラスなんか、よく分かんないヤツはとにかく殺すのがデフォルトで、あと30秒遅かったら多分みんな死んでた。
僕は、リーも23歳駆け出し戦場カメラマンも、最後には撃たれるか爆発で死んでしまうと諦めていたが、意外に23才女子がしぶとく生き残った。最後のホワイトハウス近辺での行動は見ていてずっとハラハラしどうしだった。生き残れば勇猛果敢だが、死んだら無謀である。
最後に自分をかばって撃たれたリーをそのままにして、撮影を続けるとこなんか、カメラマン魂を超えて、興奮から来る狂気に見えた。
政府軍が勝つと思ってたら、分離独立派が勝ったので、アララと思ったが、まあそれはどうでもイイ事である。
あと、予告やポスターの文言から、アメリカの分断を正面からとらえて問題提起するみたいな物語だと思って期待していたが、内戦下の戦場カメラマンの物語という感じだったので少し肩透かしを食った。
しかし、観賞後に映画.comの解説見たら、ちゃんとそう書いてあった。
しかし&しかし、緊迫感あふれる展開で映画にはドップリ浸かって面白かった。
分離独立派の国旗の☆2ヶがナイス。
ジェシー・プレモンス
彼の出演シーンは怖くてドキドキしました。
しかし、戦争の最前線の先頭にジャーナリストがいて、足を引っ張りまくってるのはいかがなものかと。
昼食直後の鑑賞でも寝なかったので採点甘めです。
寝なかったのは、ケイリー・スピーニーがタイプだからかもしれませんが…
【”お前はどの種類のアメリカ人だ?”今作は、現代アメリカの政治的分断による起こり得る危機を激烈な戦闘シーンで描きつつ、本質的には、戦争カメラマン、ジャーナリストの在り方について描いた作品である。】
■アメリカ合衆国から、西部の諸州(WF)が独立し、内戦状態になったアメリカが舞台である。
だが、今作では何故内戦が歿発したかについては、政治的配慮もあるのだろうが詳しくは描かれない。
イキナリ、WFがハンヴィーや戦車に乗り、大統領のいる首都、ワシントンDCに向かう光景と、それに付いていくベテラン戦場カメラマンのリー(キルスティン・ダンスト)と記者のジョエル(ワグネル・モウラ)達は、大統領の単独取材を計画する。
そして、ベテラン記者サミー(スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン)やリーに憧れる新人カメラマンのジェシー(ケイリー・スピーニー)も同行する。
◆感想
・四人が、途中で遭遇する民兵グループ、レイシストの武装集団との遭遇シーンの緊迫感が恐ろしい。
特にレイシストの武装集団との遭遇シーンである。
多数の黒人たちを殺戮したと思われる死体を荷台に積んだダンプ。
そして、サミーが制止する中、リーとジョエルとジェシーらは彼らに接触しに行くが、赤いサングラスをかけた男(ジェシー・プレモンス:ご存じの様にキルスティン・ダンストの旦那さん。注目株の俳優である。)が銃を構えながら、”お前はどの種類のアメリカ人だ?”と聞きながら、一人一人の出身地を訪ね、運転手の男が”香港”と告げた途端に容赦なく撃ち殺すシーンや、多数の黒人たちを重機で掘った穴に埋めるシーンは、正に現在のアウシュビッツである。
・サミーの機転で危機を脱するが、この頃から新人カメラマンのジェシーの、危険を恐れない死の瞬間を捉えるスクープを撮る事に執念を抱いて行く姿に変貌していく様が恐ろしい。
日本人戦争カメラマン、沢田教一氏が撮影したべトナム戦争時に川を子供を抱えて渡る姿を撮った写真が、世界に強烈なメッセージを発信したのは反戦思想を伝えるためである。
だが、この作品では、そのジャーナリストとしての気概を持ったリーとパパラッチの如きジェシーとの対比が見事に描かれている。
・WFは、ホワイトハウスを包囲し、激烈な戦闘を繰り広げる。そしてホワイトハウス内に突入したWFの兵士たちは、職員を次々に問答無用で殺していく。
彼らについて、邸内に入るリーとジェシーとジョエル。だが、リーは無謀なジェシーのスクープ写真を撮ろうとする行動の盾となり、斃れる。
そして、WFの兵士たちは、最後には命乞いする大統領をも撃ち殺すのである。
その写真を撮るジェシーのレンズの中には、得意満面のジョエルもいるのである。そこには、戦争カメラマンやジャーナリストとしての使命感は感じられないのである。
<この映画は、現代アメリカの政治的分断による起こり得る危機を激烈な戦闘シーンで描きつつ、本質的には、戦争カメラマンの在り方について描いた作品である。
変質していく、戦争カメラマンジェシーの姿は、秩序が崩壊した時代に適応した象徴なのだろうか。
この映画には、希望は無い。只、絶望のみが残る作品である、と私は思う。>
全212件中、181~200件目を表示